カクタラボ『明後日の方へ』延期です
5月に上演を予定していましたKAKUTAの若手公演、カクタラボ『明後日の方へ』の延期になりました。
これは出演者をはじめKAKUTA劇団員、皆で話し合い、決めた結果です。
4月3日が顔合わせの予定でした。
でも、集まる予定だった稽古場、その後使用する予定の稽古場も、次々と閉鎖になっていました。
仮に5月に無事上演を行えたとしても、稽古ができないというのが目下の悩み。
そしてなりより、今本当に舞台を上演して良いのか?という問題。
上演が難しいんじゃないか…と考える一方で、皆の意欲は痛いほどわかっていたので、
私自身の迷う気持ちも正直に伝えたうえで皆の意見を聞いてみたいと思い、急遽集合することにしました。
ええ、集まりました。
でも安心してください、集まってません。
オンライン会議です。
それぞれの部屋で、宮崎や、東京、アルバイト帰りの駅などから。
ひとりひとり、いろいろな意見が出ましたが、一番大きかったのは「お客様に安心して楽しんでもらいたい」という声でした。
仮に劇場で万全の体制を取り、迎えたとして、お客様が劇場へ来るまでの道のりも不安なのではないか。
ほんの一週間前までは「稽古場がないなら公園で稽古してもいい」と話していた面々です。
集まって宣伝動画を作ろうという話も出ていました。
しかし、状況は日ごと変わっていくなか、燃えたぎる情熱をぐっとこらえて、自分以外の人のことを考えていました。
だからさ、「若者は状況を軽視して外を出歩いてる」みたいなことを言われるとマジであったま来ちゃうんですよね。
若者、めっちゃ、考えてっから!!!
ぼか!
作演出の西山君は、なぜかオンライン会議中ずっと音声が出なくなり、途中までひとりだけ筆談という面白い状況になっていました。
が、途中で声を出せるようになって、そのときに発した「残念です…」という声には、心底胸が締め付けられる思いがしました。
一年前、「らぶゆ」の稽古で福島弁の方言指導に来てくれていた西山君。
劇団員たちに丁寧な指導をしてくれ、皆と仲良くなった頃、若手メンバーのために書きたいといってくれました。
外部の劇団にそんなことを言ってくれる人いません。
それからプレ稽古をしたり、集会を開いたりして、カクタラボはもう、西山君を中心に据えたひとつの劇団みたいになっています。
だからこそ。
「西山さんの作品はコメディだから、私たちもお客さんも、心から楽しめる状況でやろう」
最終的に皆のなかでまとまったのは、そんな気持ちでした。
というわけで『明後日の方へ』は延期になります。
上演時期はまだ検討中です。楽しみにしてくださっていた方、本当に申し訳ありません。
しかし!!!
無事上演できるときまでに作品をブラッシュアップしまくる時間をもらったんだと、前向きファッキンポジティブに考えることにいたしました!!
つきましては以下の予定を立てています。
その① 4月から予定通り稽古を開始!!
リモート稽古です。
その様子をSNSやYouTube等を用いて随時公開していく予定です。
ワーク・イン・プログレス・オンライン!
その② ドサ回り宣伝します!
せっかく時間はあるので、状況を鑑み(いってみたかった)ながら、自粛中は様々なウェブ企画、動けるようになったらビラまき、街頭パフォーマンスに至るまで思案し、ASAYANのモー娘。デビュー時のごとく、草の根からの宣伝活動をして参ります。
その③ 動員目標は倍率ドンで更に倍!!!はらたいらさんに全部!!!(古い)
活動状況をしつこいくらいに配信&ヒップなヤングがパー券売るかのごとく(時代がわからなくなってきました)宣伝に奔走し、これでもかとみなさまにカクタラボをすり込み、観客動員1000人を目指します。
と私がいったら皆ヒーーッて顔になってました。いや元々、500人以下の小規模な公演のつもりでしたから…。
でも延期になるならただで転んでたまるかい。
テンションあげまくって高い山のぼってやろうやないかい!!!
《おまけの公約》
上演の暁には西山聡&桑原裕子でアフタートークの枠に二人芝居やらさせてもらいます!!!
アフタートークのくせに、若手に勝ちに行くつもりでやらさせていただきます!!
ええと、誰が見たいんだ?っていうニーズは置いておかせてください!気合いだ!!
というわけで、KAKUTA結成23年の歴史上初めての公演延期ですが、今は粛々と家にこもりつつ、内側には熱い野望をたぎらせ必ずや皆様のお目にかけますことをお約束いたします。
カクタラボ第一回「明後日の方へ」乞うご期待!!!
あと勢いついでにもう一個言わせて!
マスク二枚いらないから
郵送代の60億円医療費に回してくれや!!!
それではお聴きください、「スタートライン」。