写真で振り返る2019/下半期 | ・・・・・・・KAKUTAの桑原裕子さんのデエトブログがいずれは引っ越しするお部屋です。

写真で振り返る2019/下半期

《7月》すきまのハワイと、ねこはしる稽古

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つかの間のお休み。白で揃えた母と私。

ほんとは北海道に行く予定だったのが、ハワイにしちゃう!?って結局お馴染みの場所に、お馴染みの面々で。2019年は遊びの旅行がこの一回しかなかったな。

 

ハワイに行くと絶対に行ってしまう手づかみシーフードの店。

カニやらエビやら貝やらを、コーンやソーセージと一緒にガーリックバターで味つけして、ビニール袋でぼかーんと出てきて、手づかみで食べるやつ。

新宿にもあるんだってね、行きたいわー。

毎年行ってるんだけど、ついに今年、気づいたことがあります。

私、ほとんどソーセージばかり食べてるわ。

(だからほんとは手づかみ肉の店に行きたいんだと思う)

 

そして、「らぶゆ」熱も冷めぬままに、あっという間に「ねこはしる」の稽古が始まった。

歌手の花れんちゃんが稽古お休みの日に、たまたま遊びに来てくれた中村中ちゃんが代役をしてくれたとってもレアな一枚。

 

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でも、「森のこだま」って役なんだけど、中ちゃんがやるとなんだかマレフィセントっぽくて、別の作品に思えた・・・そういうバージョンも見てみたくなりました。

《8月》ねこはしる4都市ツアー!

imageそしてはじまった豊橋から福井、春日井、最後は宮崎をまわるツアー!

こちらは明かり作りの様子。

 

ともかく、本番やって、

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飲んで、

 

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本番やって、

 

食べて、

 

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食べて、

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食べて(どんだけ)、

 

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食べた(私と花れんちゃんとペテカンの添野豪は同い年トリオ。よく一緒に食べた。とにかく食べた)

 

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もちろんちゃんとリハもやって

(ピアニストの扇谷研人さんが参戦した福井スペシャルバージョン最高だった)

 

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遊んで、

 

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まだ飲んで(しつこい)・・・

いいのかな?っつうくらい、夏とご当地グルメを満喫し倒したツアーでした。

 

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ナバホ族の首長、イ・ギータさんも大満足(本番中骨折してたけど)

 

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そしてじつは食あたりで病院に連行されたりもしたねこはしる一同。

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「ねこはしる」はいつものKAKUTAと違う、子どもたちに向けた作品なので、どっさり、子どもに会えました。

子どもが笑う声ってなんて元気が出るんだろ。

特に、「たのかんさあレンジャー」でもお世話になったメディキット宮崎芸術劇場で、客席がほとんど子どもだけ!という回をやらせてもらったのはしびれた。

観劇後、ハイタッチでお見送りしていたときに、言葉も言えないほど泣いたらしき男の子が、目に涙をいっぱい溜めて見上げた顔が忘れられない。

 

あの子はいつまでこの作品を、憶えてくれてるかしら。

 

 

おそらく「ねこはしる」は、これからもKAKUTAが続けていくライフワークになることでしょう。その時にまたみんなで集まろうね。

 

《9月》「ひとよ」完成!

 

初号試写というものに生まれて初めて行きました。

恐ろしく仕事が早いうえにあのクオリティをたたき出す恐ろしい才能の白石和彌監督と。(私は治療中の歯が腫れているので頬を隠している)

 

感無量・・・といいたいところなのですが、正直自分は何もやってないので、ただただぼっかりと口を開けて見ていた。

自分の体験を追体験してるような瞬間が何度もあって、震えました。

そして自分がかつて書いた台詞を、田中裕子さんが、言っている。

この事実よ。

「おしん」で泣いていた子ども時代の私に教えてあげたいと思ったけど、その頃の私は感激する脳みそもまだ持ち合わせていなかっただろう。

 

完成披露試写会というものにも初めて行きました。

むちゃくちゃいいVIP席に通されて戸惑う桑原家。

両親が嬉しそうでこの写真を見ると泣きたくなる。

監督、プロデューサーの皆さん、

親孝行させてくださって本当にありがとう。

《10月》『忘れてもらえないの歌』開幕!!

オープニングナンバーを飾った私たち(嘘)。

バンドの皆さん、本当に本当にかっこよかった。

 

 

竹口烏龍茶(鳥はいりません)くんの発案で、楽屋でセッションがはじまった!

 

みんなで思いつくままにギターを弾き回したり、ブルースを歌ったり。

キャストもふらっと参加しては、スタンバイに戻っていく。

ついに座長もまじるプレミア感。クッソカッコイイ。

ピアノの井高さんがゴミ箱をカホンのようにたたき出したのがまた痺れた・・・!!!

そんな一同の様子を弾けるようなニコニコ顔とキラキラの瞳で見つめていた最年少のまさやを見つめる私の心には、

♪なんでこんなにかわいいのかよ~

孫という名の たからもの~

大泉逸郎『孫』が流れていましたよ。

 

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衣装合わせの私とスレッガー中佐。

高山のえみちゃん、衣装をまとった姿はもちろん素敵だけど、稽古場でいつもの黒髪のままで演じるスレッガーも、とてもセクシーで美しかった。

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ケツ顎が色っぽいイケメン。

芝居の現場に一人はいる笑い上戸のことを「ゲラ」と呼ぶんですが、

この方は稽古中も本番中も、トップ・オブ・ゲラでしたね。

 

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主婦の役が兵士役よりハマってしまうお馴染みのかんこ(久保貫太郎)と、

どちゃクソいい子の木竜麻生ちゃん。

劇中、まいちゃんとアイドルデュオで組んで闘ってるとき、何度も顔見合わせて吹き出しそうになった。

 

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この写真は別日ですけども、先日ね、みんなで「忘れてもらえないの歌」の忘年会したんです。

一足早いクリスマスって感じで、「家にあったまだ使ってないもの」という縛りでプレゼント交換してすごく面白かったんですが、みんななにがしかの袋に入れていたのに座長のプレゼントだけむき身で持ってきていて、プレゼント回してるあいだじゅうずっと、恥ずかしそうに下向いてるのがおかしかったです。

 

福士誠治パイセン(けん玉の達人)が見事な宴会部長でそれはそれは盛り上げてくれましてね。

いつでも気軽に集まれるメンツじゃないだけに、本当に有り難かったです。

 

imageこの舞台で、この姿で、私は何回「金玉」という台詞を言ったでしょう。

 

『忘れてもらえないの歌』に出られて、福ちゃん(福原充則さん)の舞台に出られて本当に嬉しかったです。

ずっと、演出席の彼を笑わせたいという情熱1点絞りで私は燃えていました。

 

オニヤンマ、君にまた逢いたい。

《11月》忘れてもらえないからの荒れ野!

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『忘れてもらえないの歌』終わって息つく間もなく、『荒れ野』の稽古が始まった!

大所帯の巨大なチームから、今度は6名のミニマムなチームへ。

KAKUTAやねこはしる、忘れてもらえないの歌・・・今年関わった座組にもいろんな色があるけれど、この大人な座組はいちばん稽古場が静かで、でもいちばん演劇論を交わした座組で、その熱たるや、どの座組にも負けてなかったと思う。

 

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ステージナタリーさんが撮影してくれた稽古風景。

ケン一役の中尾諭介氏に鍋の蓋の取り方を指導する小林勝也氏。

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まだ鍋の蓋問題。(どういう顔で人の話を聞いているのか)

 

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まだ鍋の蓋!

ていうか、蓋の取り方ひとつでこんなに真剣なはずないと思うでしょうけど、

まじで、これ、どうかと思うくらい真剣ですから!!

 

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愛すべき女ふたり、藍子ちゃん、路子ちゃん。衣装合わせ一枚。

普段きれいな女の人が、ちょっとだらしない、ふざけたパジャマとか着てるの、私はグッときてしまうのですが。

皆さんはどうですか。そんな癖ありませんか。

増子さん、加奈子さん、この二人の女性を見ていると、なんというかフランスみたいというかさ、いい女はいつまでも何歳でもいい女だってことを、思うんですよね。

《12月》「荒れ野」開幕~!!

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豊橋PLATに移動して劇場稽古。

「ちょっと軽く流しましょうか」くらいのときに、めちゃくちゃ面白い芝居をしたりする。

皆堪えきれず笑いだしてしまうときがあるんだけど、そんな瞬間も含めて空気感が出来上がってて、特に平田満さんが吹き出してしまうときは、良い稽古になってるなあという感覚があったりして。

 

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ものすごく生々しい舞台美術。

小林勝也さんがオープニングでこのどてらを羽織る瞬間が、とても好きだった。

 

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無頓着な生活をしている人の部屋、という設定なので、飾り棚に相応しくない物が入っている。ガラス戸を開けると広告がグチャ、とヨレるのも美術家・田中敏恵ちゃんの細やかなこだわり。

 

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小道具がやまほどあって実はとっても忙しい舞台袖。

 

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私が昔住んでたアパートの写真みたい。

 

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劇中食べていたキャベツと魚肉ソーセージとお麩の豆乳鍋。

中の具は初演時から皆で相談して決めたもの。

私も普段から大好きでよく買っているミツカンの「ごま豆乳鍋のもと」がとてもいい仕事をしていた。

芝居の中では豆乳鍋にトマトジュースを入れて「トマト鍋?」なんて台詞があったんですけど、私、実際には試したことない。
アレ美味しかったのかな?(無責任)

 

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みのすけさんが奥様と一緒に来てくれた豊橋初日。

 

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全員同じキャストで二度目の機会をもらえるなんて、普段はあまりないことで、でも座組全員で『悲劇喜劇賞』をもらったから、どうしてもこのメンバーでやりたくて。本当に有り難かった。

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二年前もやって、随分話しあって、作って、それでもまだ「もっとやれた気がする」と言って臨んでいたキャストたち。KAKUTAの多田香織もめらめらと燃えていた。

 

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「終わることを知らない芝居」というのが、いちばん幸福な演劇だと思う。

 

というわけで、豆乳鍋のもとくらい濃密だった2019年も終わります。

大変で、とっても良い一年でした。

 

来年はどんなお鍋になるかしら?

味わい深く、舌触り愉快な、面白い鍋にしたい!!

いろんな具が入ったやつ!

味つけはやっぱり濃いめで!

なのにヘルシーで!!

美味しい、美味しい鍋を作ります!!!

それではみなさまも、良いお年を!