皆さん。血液検査して肝酵素が高めに出る犬種って知ってますよね?


ミニチュア・シュナウザー&シェルティーです。


こいつらは遺伝的に脂肪の代謝異常を持っているのですが、原因は違うんです。

今回、バイト先の先生が各犬種に応じて治療薬を使用していたのでビックリして調べました。

高脂血症は犬種特異性で放っておくものだと思ってました( ̄Д ̄;;


勉強不足ですね。。。(;´Д`)ノ

とりあえず、脂肪の代謝から行きましょう。



食物中の脂肪:90%はトリグリセリド、残りはリン脂質、コレステロールエステル、脂溶性ビタミン(D,E,K,A)


トリグリセリドはリパ-ゼ(産生部:唾液腺・胃・すい臓)などによって

・FFA

・2-モノアシルグリセロール

になり、胆汁酸と集合体を作って小腸でミセル形成


小腸粘膜上皮から吸収されて滑面小胞体でトリグリセリドに再合成され、キロミクロンに取り込まれリンパ管へ

左鎖骨下静脈から心臓に入って体循環へ。


※中鎖脂肪酸だけは直接吸収されて門脈へ




さて、体内に入ってからの脂肪の旅の始まり。


1.キロミクロン:食事性コレステロール&トリグリセリドを リンパ管から肝臓組織

  ここで筋肉で使われなかった余った脂肪は肝臓へ行って・・・


2.超低比重リポタンパク(VLDL):トリグリセリドを 肝臓から組織

  ここでも余った脂肪は再び肝臓へ。今度は組み合わされてコレステロールになって・・・


3.低比重リポタンパク(LDL):コレステロールを 肝臓から組織へ(組織に沈着:悪玉コレステロール)


  こうして組織に貯蔵されたコレステロールは必要になったら回収されます

4.高比重リポタンパク(HDL):コレステロールを 組織から肝臓へ(胆汁排泄として利用:善玉コレステロール)



こうやって余った脂肪たちは蓄積されて行きつつ、使われるわけですよ。

じゃ、次回は本題へ。

NT-ProBNP


最近モノリスとかで測定できるようになってきたこいつ。

測定できるようになった割りに、基準があいまいだったり、測定して診断までが結びついてないのが現状


と言うことで、何本か論文を読んでみるので参考までに載せていきます。



ちなみに今回の獣医循環器学会での発表では


50%生存率が

NT-ProBNP<2100 では600日以上

NT-ProBNP2100< では100日以下



だそうです。


でも、某先生が『正常犬でも>2000でたことがありますよ』

と言ってらしたので・・・どうなんでしょうね。

そこまで正常で高いのはそうそう居ないと思うんですが。


ちなみに上記の発表では2100<の犬でも、オペをすれば生存しています。とのことです。

オペするか否かの判断基準にはなるかもしれませんね~