数学最強トーナメント

数学最強トーナメント

数学最強を決める熱い戦いが今、始まる

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井上は…立っていた。

井上「仮説の正しさを確認。橋本さん、もうあなたを倒す証明は完成しましたよ」
橋本「ほう?ボクの能力を見切ったと?イントラスティング、やってみたまえ。とは言え…」

バババババッ

橋本は実数弾を五発放つ。

橋本「ボクも簡単にやられる気はないが、ね」


ババババババババババババババババババババババババッッ

橋本の放った実数弾がまたも分裂した。五発がそれぞれ分裂し、無数の弾が井上を襲う。


井上「あなたの能力は『二項定理』。この分裂は実数弾を二項展開したものです。例えば、27=3^3=(1+2)^3=3C0+3C1*2+3C2*2^2+3C3*2^3=1+6+12+8、といった具合に。そして展開した後の弾は左右に広がりますが…どれも最初にあなたが狙いをつけた一点を通過します。つまり分裂した時点で弾の動きに気を付けることで数が多くとも全てを回避することが可能となりま「直線」

ズシャアッ!


橋本「ノンノン、自分の能力のウィークポイントぐらい把握してるさ。わざと安全地帯(セーフゾーン)を作っていたんだよ」


司会「橋本選手、勝利~!!」

橋本「非能力者が勝ち抜こうなんてシリーだぜ」

橋本は振り返り、静かに競技場を後にした。




「直線」



ズバアッ!!

橋本「かはっ…!?」



井上「皇居の守衛としてのご活躍、ご立派です。しかし習慣というのは恐ろしいもの。あなたが不審人物と戦闘した後はいつも蜂の巣のような跡が出来ているそうですが、下手人は大抵心臓をひとつきだそうですね。それらのデータを加味した結果、予め左胸に小型実数壁を貼り、貴方の直線を防いだ上で同一方向に直線を放ちあたかもそれが私を貫いたかのように見せると。そして私を倒したと思い込み立ち去るあなたを貫く。これにてQ.E.D.です」

橋本(立ち去る奴に後ろから直線?ハハッ、デジャヴって…やつかな、最近どこかで、同じ…)ガクッ


司会「………これはどんでん返しです。勝者、井上眼鏡選手!」(・・・)



ーギャラリー

保川(あの守衛、口ほどにもなかったな。まさか目の前で見た方法でやられるとは)

ピーター「あの井上という男、能力者ですね、それもなかなか上等な」
湯川「へぇ、あれを見抜くんですか。流石は数学オリンピックメダリストだなぁ」
ピーター「…あなたは?」
湯川「あ、僕ですか?でも今から試合なんで、自己紹介代わりにでも見てくださいよ」
ピーター「・・・」



天皇(橋本め…一回戦とは情けない男だ。まあ彼奴にはさほど期待をかけてはおらんかったが。さてさて次はいよいよ…)





司会「それでは村山選手、湯川選手お越しください!」




井上芽金、「二項定理」獲得。
橋本ジョニー脱落

つづく…