ご訪問ありがとうございます。
 
【天 気】曇り
【認知症】普通?
【妄 想】多い
【幻 視】普通
 
 
夜中は結構降っていた雨は、朝には止んでいましたが、
どんよりとした曇が、空一面に広がっています。
 
そんな、今にも雨が降りそうな空の下、
7時25分に、実家に到着。
 
玄関の鍵は閉まったままで、板も付けたまま。
何より、家の中が暗い..
 
 あー..起きれなかったのか..
 ま、仕方ない、仕方ない。
 
家に入って行くと、母の部屋の戸の隙間から、
こちらに向かって来る母が見えました。
 
 あ、起きてた!
 
と安心したのも束の間、母の表情は硬く、結構な妄想顔。
 
 
ひとまず台所の電気を点けようと思うけど、電気が点かない。
あれ?と思っていたら、母が部屋から出てきました。
 
母:
 点かんのよ。
 
僕:
 ブレーカー落ちたんじゃな。
 
母:
 これと、あれと..ああ、これもか..点けたんじゃけど...
 
母が喋っているのを聞きながら、ブレーカーを上げる。
 
 
僕:
 はい。直ったよ。
 
母:
 うん。今は点いたけど...
 
うん?
様子がおかしい。
 
 
トースターの中にパンが残っていたので、焼こうとすると
 
母:
 ああ、焼かんでかまん。
 菓子パン買うて来てもろとったけん、それ食べたんよ。
 
僕:
 ほうかね。ほしたらええわい。
 
いつもの椅子に座ってもらおうとすると、何かを探し始める母。
補聴器を探しつつ母が話し始める。
 
母:
 お母さん、何悪い事したんじゃろか..
 
僕:
 婆さんは、なんも悪い事してないよ?
 
母:
 ほしたらどして、こんなひどい事するん?
 
母は、ブレーカーが落ちたのは、泥棒のイタズラだと思っている。
察するに..
 
 7時半にうずらが来るので、それまでに支度しとかないと!
 
と、頑張っていた時にブレーカーが落ちて..
 
 何でこんな時に!
 
とか思っちゃったんじゃないかな。
最近の、色々上手くできない事へのストレスも重なって、
 
 私が何か悪い事したんじゃろか
 
みたいな事を考えて、爆発しそうになり、心の奥底の無意識の領域で
自分のメンタルの防衛のために、ストレスの矛先を
妄想の「泥棒」に向けたんだろうな..
 
 
補聴器を着けつつ、母な話を聞いていると、
最初に母が「あれと、これと..」と言っていたのを思い出し、
ちょっと正論?で答えてみる。
 
僕:
 お湯沸かしながらパン焼いて、電子レンジ使うたらブレーカー落ちるよ。
 
母:
 ああ..
 それは前に言いよったけど..
 
言葉に詰まる母。
「あれ?もしかして自分が悪いん?」
とか思っちゃったかな..
 
僕:
 まぁ、お薬飲みましょか。
 
お薬を渡すと、素直に受け取り、封を切り、飲み始める母。
 
僕:
 IHか電子レンジの電源を、別の部屋から取るようにしょうわい。
 ほしたら、ブレーカーも落ち難くなるかも知れんけんな。
 
この最近ずっと、母が上手く使えていたので、すっかり忘れてた。
申し訳ない..
 
母:
 うん..ほうじゃね。頼みます。
 それとね、いっつもあそこ(ベッドの足元)で寝よるけん、
 アレ(籐のかご)を置いたり、あれも....
 
振り上げた拳の落とし所を探すかのように、
泥棒の事について色々話す。
 
うんうん。そりゃイカンなぁ..などと話しを聞きつつ、目のケア。
更に話を聞きつつ血圧測定。
 
 
母:
 お母さんに黙って、勝手に入って来て、自分の友達かなんか知らんけども
 勝手に入れて、おかしかろ?
 
僕:
 それはオカシイなぁ。
 
母:
 大家さんにも聞いてみなイカン。
 
僕:
 ほじゃけど、犯人は大家さんの家族とは、まだ決まってないけんな。
 相手も「大家さんの家族じゃ思わせちゃろ」思いよるんかも知れんし。
 
母:
 うん..
 ほじゃけど、腹が立つがね。
 
あまり対向するような事を言うと、良くない時もある。
否定されたように感じたり、気持ちを分かってもらえないと感じたり..
それで混乱して取り乱したりしたことが、何度かある。
 
今回は、僕の言葉が届いている様だし、少し落ち着きが出てきているので、
表情や目付きを見ながら、やんわりと話して行く..
 
僕:
 それは腹が立つなぁ..
 ほじゃけど、相手はソレが狙いなんかも知れんよ?
 婆さんを怒らせて、「もうこんな家出て行ってやる!」言うて思わせようと
 しよるんかも知れんけん、それに乗ったら向こうの思う壺じゃけんな。
 
母:
 ほうじゃあねぇ。
 
僕:
 腹が立つのは分かるけど、何ぞあったら
 「あ、またなんかしよる。その手には乗らんよ!」
 思うて、深呼吸して大きな気持ちで、どーんと構えとったらええわい。
 向こうも、何しても相手にされなんだら
 「ああ、ここは手強い。無駄じゃあ」
 思うて、諦めるかも知れんしな。
 
母:
 ほうじゃね。
 
 
母のストレスは顕著に血圧にも表れて..
 
 218 / 101 : 94 *
 195 / 94 : 81 *
 178 / 92 : 74 *
 
1回目の後、2回目の後には、深呼吸してもらいました。
 
母:
 やっぱり、イライラしよったら血圧も高いね。
 
僕:
 高いな。
 血圧にもようないけん、婆さんは向こうに負けんように、
 大きな気持ちで、心穏やかに居らないけませんよ?
 腹が立っ事があったら、いつでも話を聞くけんな?
 
母:
 うん。
 負けたらイカン。
 
僕:
 そうそう!
 
 
ざさっとデイのお支度の準備をして、仕上げは母にお願い。
 
時間は7時45分。やばい..
 
僕:
 ほしたら、ぼちぼちお仕事行って来ましょうわい。
 婆さんも、今日は1日お喋りしてきてくださいね?
 
母:
 うんー..
 ホントは、今日は、あーんまり行きたないんじゃけど..
 
僕:
 だめですよ?
 気分転換して、お友達と楽しくお喋りする時間は、とっても大事ですからね?
 嫌なこと忘れて、楽しくお喋りしてきてください(笑)
 
母:
 うん..まぁ、行ってこうわい。
 まぁ、朝から いなげな話聞かせたね。
 ※いなげな = 変な・奇妙なみたいな感じの意味。いなげな話=変な話
 
僕:
 いいええ、かまいませんよ?
 ほしたら行ってこうわい。
 
母に見送って貰って、仕事に向かいました。
 
 
9時頃、GPSを見てみると、ちゃんとデイに向かってました。
僕に黙ってコッソリ休んだりせず、ちゃんと行く所がえらい。
 
ちなみに..
 
「負けたらイカン!」の後は、結構普通のお喋りをしてました。
 
テレビでヤクルトの青木選手の引退のニュースが流れていたので、
妻が引退を残念がっていたと話すと
 
母:
 試合は勝ったん?
 
僕:
 勝った勝った。
 
母:
 ほしたらよかったがね。
 あ!あの人じゃろ?
 
とテレビを指差したり、普通に色々とお喋りしてました。
ちなみに、母が指差した人は、しっかり青木選手でした。
状況認識OK!(笑)
 
 
体も脳の衰えてきて、最近また一段と、色々と思うように
出来ない事が増えてきて、ストレス溜め込んでいるんだろうな..
と、改めて感じました。
 
今朝は、気が急いている時に上手くできなかったので、
余計に「あーもう!」とか思って、一気に爆発したんでしょうね。
急いでいる時って、誰でもイライラしがちですもんね。
 
日頃から、母の様子をしっかり観察して、うまくできなくなっている所は、
なにかしらのフォローや仕掛けを施すようにして、母が暮らしやすいように
していこうと思います。
 
 
 

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