ご訪問ありがとうございます。
 
 
※この記事は、ちょーっと結構かなり長いです(笑)
※思うがままに、色々考えつつ、だらだらと書いていますので、
※いつも以上に纏まりもありません(笑)
 
 
6月11日火曜日の朝、母を掛かり付け医に連れて行き、
開院待ちの駐車場で、母の妄想トークに付き合っていました。
 
話しを聞いて分かった現状や、色々と考えた事がありましたので、
自分の考えの整理方々、つらつらと書き連ねます(笑)
 
 
僕の中では、今の母の妄想は“第3期”
 
第1期:
 泥棒が家に入っている
 犯人は「大家さんの兄か弟、もしくは彼氏」
 とにかく捕まえたい!尻尾を掴んで大家さんに話して、泥棒を止めさせたい!
 と、躍起になっていた。
 泥棒の姿を頻繁に幻視して、深夜や明け方に「おる!」「閉じ込めた!」と、
 深夜や明け方に、何度か呼び出されていました。
 この時の、泥棒の姿の幻視は、疑心暗鬼の産物だと思っています。
 
第2期:
 泥棒が家に入っている。
 犯人は、近くの土建屋さんの息子(長男)
 家族ぐるみで、母の家に住み着いている。
 家族構成は、泥棒夫婦、娘2人の4人家族。
 子供はずっと置き去りで、学校には行かせていない。
 おやじ(泥棒)はロクデナシで、嫁さんが日々嘆いている。
 どこか、昭和のホームドラマテイストな感じの、ふんわりほんわか妄想。
 犯人を捕まえる事には無頓着で、むしろ同居を認めている感がありました。
 
第3期:
 泥棒が家に入っている。
 犯人は、大家さんの弟。
 家族ぐるみで、母の家に住み着いている。
 家族構成は、泥棒夫婦、娘2人の4人家族。
 泥棒本人は、母が通う、デイサービスのスタッフとして勤務。
 子供はずっと置き去りで、学校には行かせていない。
 正体を知りたい、捕まえたいと思う気持ちはあるけど、左程頓着していない。
 近々引っ越す筈なのに、かなかな出て行かないので、やきもき。
 
 
1期から2期は、ある日突然ガラッと変わりました。
意外な人物の、たった1言を切っ掛けに、突然コロッと変わりました。
 
2期から3期は、少しずつ、少しずつ、現在進行形で変化しています。
 
 
さて..
 
 
まずは、6月11日の朝の妄想トークで分かった、現在の「泥棒」の状態。
 
 泥棒家族は引っ越しを計画している(5月初め頃から言い始めた)
 泥棒家族の引っ越し先は、向かいの家(以前泥棒が住み着いていた家)
 泥棒のターゲットは、大家さんの弟(土建屋さんから逆戻り..)
 泥棒は、母が行っているデイに、毎日仕事に行っている
 引っ越しを計画しているけど、まだ荷物は運び出していない。
 
土建屋さんとの兼業ではなく、犯人が「大家さんの弟」に戻ってから、
デイが専業になりました。
 
引っ越しを計画していると言うのは、母の「早く出て行ってくれ!」との
心の叫びや、強い願望の表れなのかな?と思っています。
 
 
第2期以降の泥棒ファミリーに関して、母が
 
 「長い間ウチに住んでいるのに、顔も姿も、1度も見た事がない」
 
と言っている通り、2期と3期は、家の中で泥棒の姿を幻視していません。
幻視の代わりに、幻聴(音、歌、会話)や、短期記憶障害による
 
 “物が消える” → 盗られた!
 
などの感覚で、泥棒の存在、気配を感じ取っています。
泥棒の家族が増えた経緯も、幻聴によるものです。
 
幻視そのものは、無くなった訳ではなく、日々色々と見ています。
ブロ友さんの言葉を借りれば「考え方の癖」が強く出ていたり、
子供の頃の経験や、心の深い所の感情が現れてるのかな..
 
良い幻視(いつもの男の子、女の子、犬)や景色景観の幻視以外にも、
 
 「タンス開けたら人の顔があるんよー(笑)」
 
などと、首や顔、足などの“パーツ”も、よく幻視しているようです。
1期は、即座に妄想と紐づいて「泥棒がおる!」と言っていたのが、
2期以降現在まで、それが泥棒とは紐づかず、
 
 「びっくりする時もあるけど、もう慣れた。」
 
と言って笑っています。
かなりホラーな状況を、笑って言えるのは、認知症で深く考えられないのか、
深層心理で「これは実在しない」と、本能的に理解しているからなのか..
 
そうそう。
泥棒が
 
 「デイで働いている」
 
と言うのは、実在のスタッフさんの1人を、泥棒だと思い込んでいます。
顔をはっきりと認識していますので、実在の人物で間違いないと思います。
きっと母の思う「大家さんの弟」像と似た人が、居たのだと思います。
 
妄想や幻視って、顔がはっきり認識できないんですよね。
目や口などのパーツは見えるのですが、顔全体が認識できません。
顔を見ようとすると、幻視が消えたり、顔がぼやけていたりして、
はっきりとした顔の認識が、できないようです。
靄が掛かっているような、ぼやけている様な感じだと言ってました。
 
 
さてさて、ここからが本題なのですが..
 
大家さんの弟(身内)に拘るには、それなりの理由がありそうです。
 
ずっと昔..
 
今から20年くらい前かな..母がまだ70代前半か60代後半の頃に、
大家さんの弟が、借家を全て壊して、今風のアパートを建てると
言い始めた事がありました。
 
ある日、大家さんが家賃を集めに来た時に
 
 弟がここを壊して、今風のアパートを建てる言いよる
 
と言った話をしたとの事です。
更にその時に、大家さんから
 
 弟はロクな人間じゃない。
 あれと関わったら大変な事になる。
 
と、愚痴交じりに聞かされていたらしく、
当時僕も、母からこの話を、何度か聞かされていました。
 
結局、大家さんが弟を説得して、アパートの話は無くなったのですが、
その説明に大家さんがウチ(実家)に来た時に、
 
 今は諦めたけど、私(大家さん)が死んだ後に、家を全部壊して、
 アパートにする言いよるけん、この家も、私が死んだらどうなるか
 わからんよ?
 
と言っていました。
これは僕も、直接聞いています。
 
 
この、20年くらい前の大家さんとの会話が、当時の母の不安として
心に深く焼き付いてしまい、今の妄想の骨格になっているのでは..
そんな気がします。
 
母も何度か“大家さんの兄か弟”を見掛けていて、
 
 印象が悪い。
 感じの悪い人。
 
と言っていましたので、その印象も強く影響していそうな気がします。
 
 
母も歳を取り、体も思うように動かなくなり、
物忘れが増えてきたことを強く自覚し始め..
 
判断力や認知力も落ち、うまく考えが纏められず、
漠然とした不安や恐怖が母を支配し始めた時に、
 
 この家に、いつまで住めるんじゃろ..
 
とか思ったんじゃないかな。
 
まだ認知症を疑ってなく、ただ、体が弱り、色んな病気で、
毎年のように入院していた頃に、自分の体調面の事を理由に
 
 いつまでひとりで、この家で暮らせるんじゃろか..
 
と言っていましたので、最初は「追い出させる」と言う意識は、
無かったのではないか?と思います。
 
その後、認知症で短期記憶障害が出始め、エピソード記憶がすっぽ抜け、
過去の記憶もポロポロと零れ落ちる。
その影響で
 
 自分の物ではない(忘れてしまっている)物がタンスの中にある
 置いた筈のもの(あった筈の物)が無くなっている
 
こわい..気持ち悪い...
 
ここで、「忘れているだけかな?」と思えるか、思えないかが、
大きな大きな分かれ道だったのかも知れません。
 
その分岐点で、母は「ま、いいか..」とは、流せなかった..
 
 
母は、ただひたすらに、真面目に真面目に頑張ってきて
年老いてからも、
 
 息子に迷惑を掛けちゃいけない
 まだまだしっかりして、頑張らないといけない
 
と、その一念で頑張り続けて..
 
そんな母は、「しっかりしないといけない!」と思うあまり、
 
 自分が忘れているだけかも?
 
という方向に思考が向かず..
いや、忘れているのかも?とは思っても、その事実を、
心の奥底で、認められなかったのかも知れません。
 
そして母は「ま、いいか..」と流すことができず、
ただただ怖くて気持ち悪くて..
 
色んな不安や恐怖が、訳も分からず渦巻いている時に、
長い間、心の奥底に仕舞い込んでいた、大家さんとの会話
 
 弟が家を全部壊して今風のアパートにすると言っている
 弟と関わったら大変なことになる
 
その時の感情の引き出しが開いてしまい、
母の漠然とした不安や恐怖と結び付いてしまって、
泥棒を産み出してしまったのでは..
 
その引き出しが開いてしまった母は、
目の前で起きている、物が無くなるなどの不思議な現象を
 
 泥棒が入っているのかも知れない!
  ↓
 自分たち以外に、大家さんなら、この家に入る事ができる。
  ↓
 そう言えば、大家さんの弟は、ロクな人間じゃないと言っていた!
 大家さんの身内なら、ウチの鍵をいつでも取り出せるはず!
 
と、瞬時に結び付けてしまったのではないかな..
最初は、自分の体調面などを気にしての
 
「いつまでこの家に住めるんじゃろ」
 
だったはずが、泥棒が誕生して、時が経つにつれて
 
 そう言えば、大家さんが死んだら、弟が家を壊して
 アパートを建てるって言っていた
  ↓
 そうなると、この家を追い出されるかも知れない
  ↓
 あ、そうか。
 少しでも早くアパートを建てたい弟が、私を追い出そうとしてるのか!
 
と、悪い方向に、連鎖的に結合されてしまって、
今の妄想の骨格が出来上がったんじゃないかな..
 
だから、犯人が
 
 「大家さんの身内」の時は、「この家から追い出そうとしている」
 「近所の土建屋さん」の時は、「この家を壊そうとしている」
 
になるんだろうな..
 
と、母の話を聞いていて、そんな気がしました。
 
納得できない事は理由を知ろうとする、母の「考え方の癖」が
裏目に出た感じなんだろうなぁ..
 
 
全ては、母の無意識の下..
母の心の、奥の深い所、潜在意識の奥深くで、
 
・目の前で起きている不可解な事象
・過去の大家さんとの会話
・不安や恐怖
 
など、色んな感情や思い、過去の経験など結び付き、
昔のあった、大家さんの話を聞いた時の感情を骨格にして、
母の妄想の骨格が形成され...
 
その後は、その骨格に、都合よく肉付けされていったのではないか..
色んな事の理由付けや、母自身が納得するため、僕を納得させるため、
色んな肉付けがされていったのではないか..
 
それら全ては、あの時「ま、いいか」と流せなかった母の、
 
 「しっかりしないといけない!」
 
と言った理性と、
 
 本能的に感じる、様々な不安や恐怖
 
とのせめぎ合い..
 
そのせめぎあいに押し潰さされそうになった母が、
心のバランスを保ち、自分を守るため、本能的的に取った自己防衛。
母が、自我を保つために必要だった、最終防衛手段。
 
それが、母の妄想の起源のように思います。
 
 
自分の衰えを日々痛感し、更には認知症の足音が聞こえ..
母は1人孤独に、その不安や恐怖と、戦っていたんですよね。
 
そんな時に、理解しがたい不思議な現象が起き、
自分を守るために、全てが絡まって、妄想になってしまった..
 
妄想が本格的になる前、僕が違和感を感じていた頃..
母の孤独や恐怖、不安を、もっとしっかり受け止めて、
もっとしっかりケアできていれば..
もしかしたら、今と違った未来が開けていたのかも知れません。
僕の最大の失敗、最大の後悔です。
 
 
今の妄想の状態は、まだまだ過渡期だと思っています。
これからも、骨格はそのままに、色々と変化を続けていく事と思います。
 
これからも、母の妄想話を聞きながら、何か少しでも、
妄想を食い止めるヒントになる事がないか、探し続けようと思います。
少しでも、母の縺れた思考をほぐす事が出来たら..
そう思って止みません。
 
 
つらつらと書いている内に、纏まりも無く、すっかり長くなりました。
 
母の妄想の変化や、母の妄想の「拘り」を考えいた時に、
 
 もしかしてあの時の..
 
と、思い付きましたので、自分の考えの整理と、現状の記録方々、
ちょっと記事を書いてみました。
 
今の所は、母の妄想の解決に繋がる方法は、全く見えていませんが、
何かのヒントに繋がって行くと良いなと思います。
 
 
最後に..(まだ続くんかい!笑)
 
母に妄想が出た時に、必死で調べまくっていた時に、
幾つかのサイトや文献で目にした言葉..
 
 妄想は、ある日突然終わる事がある
 
些細なきっかけで、ある日突然、1期から2期に変化したように、
何かの拍子に、突然終わりを迎えるのかも知れないけど..
 
でも、母の場合、短期記憶障害があるので、いい方向で決着がついて、
理想的な形で妄想が消えるのは、ちょっと難しいかな?と思っています。
妄想を消せるものなら、今すぐにでも消したいですけどね..
 
「物が消えた!」は「盗られた!」に繋がり易いですもんね。
 
母が「忘れている」と自分で気付き、泥棒はいないと自覚してくれれば、
もしかしたら..と思いますが、難しいかな。
色んな種は撒いていますが、なかなか..
かといって、90歳も近くなって、荒療治もしたくないですしね..
 
 
もう一つの可能性..
 
 認知症が進み、妄想そのものを忘れてしまう
 
そうなれば、母も僕も楽になるのかも知れないけど、
僕としては、それはちょっとイヤかな..
 
妄想は母も辛いし、聞いているこちらも、結構消耗するので、
終るに越した事はないけど..
 
でもまだ、妄想トーク全開でも良いから、色々と覚えていて欲しい。
 
そう思います。
でも、妄想を止められる物なら、止めたい..
 
ああ..難しいな。
 
長々と、失礼しました。
 
 
 

にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村

 
アメブロおまかせ広告
 
 
 
 
錠剤を半分に割るのに、とても便利です。

割った錠剤は、付属のケースに入れておくと、なかなか湿気ません!

 

 

補聴器ストラップです。

頻繁に紛失するようになったので、付けました。

早い内から付けて、慣れておくことが大事!

 

 

 
 
徘徊の可能性が出始め、プチ徘徊に至ってしまったので買いました。
僕はAmazonで、48%OFFの時に買いました。

 

こんなケースも買っています