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【天 気】曇り 後 晴れ  ※朝の天気
【月 齢】10.2 / 長潮
【認知症】不調? ※朝の様子
【妄 想】通常? ※朝の様子
 
7時20分、実家に到着。
 
玄関の鍵は開いていて、朝ご飯を食べた様子もある。
よしよし。
 
母が部屋から出てきて出迎えてくれました。
 
「おはよう。夕べはすまなんだね。」
 
え?なにが??
 
「あ、違う。昨日はありがとう。」
 
母の耳には補聴器が着いている。
左は入っているけど、右は..
右は、前後逆で耳にぶら下がっているだけだった。
 
朝ご飯は食べた様子があるけど、お薬を飲み忘れている。
 
まずお薬。そして補聴器。
 
右の補聴器をざっくり着け、仕上げは母にお願い。
折角ついている補聴器を外して、電池交換。
 
「ああ、電池変える言いよったね。」
 
「うん。」
「左だけ変えときましょうか..」
 
電池切れのタイミングを、母が外出しない日に切れるように調整したいし、
左右同じ日に切れるのは、是非とも回避したい。
 
 
この辺りまでは、まだ良かった..
 
 
母が電池交換をしてくれて、補聴器を着けようとした時、
 
「こんなん、初めから付いとった?」
 
と、ストラップの紐やシリコンゴムを、不思議そうに見ている。
 
「あー、それは落としたらいかんけん付けたヤツよ。」
「もうしばらく前から付いとるよ?」
 
「ほうじゃったかね....」
 
幻視で違う物に見えていたのか、形状認識が怪しくなっているのか、
ストラップが気になって混乱しているのか、よく分からないけど、
イヤモールドがどれか分からない様子。
 
色々いじくったり、持ち直したりしているけど、一向に耳に着けようとしない。
 
「ん?着けよか。」
 
「うん。」
 
ざっくり着けて、仕上げは母にお願い。
ちゃんと着いたようなので..
 
「そしたら紐を背中に入れときましょうかね..
 
“背中に..”まで話した所で、母がサッと立ち上がり
 
「うん。」
「ああ、布団...めくって空気入れとかな..」
 
と、ベッドに行き、布団を整え始める。
 
母が布団を整えている間に、お支度チェック。
予約票が見当たらないので、結構探したけど発見。
 
母の布団が終わったので、色々準備。
 
カバンのお支度をしてもらって、さてストラップの紐を..
と思っていたら
 
「ちょっと、トイレに行く間は、ないわいねぇ..」
 
「大丈夫ですよ。行ってきてくださいよ。」
 
「ちょっと行ってこうわい。」
 
 
母がトイレに行っている間に、お昼のお薬の準備。
しばらく待っていると、母が出てきた。
時計を見ると、7時45分。やばい..
 
ストラップの紐を直して、マスクを着けて..
と思っていたら、トイレから出てきた母は、まっすぐ隣の部屋にゆき、
上着を持って来て、着始める..
 
「あ、ちょっと待ってね。」
 
「うん。」
 
上着を着る手を止めない母。
仕方なく、そのまま、ストラップの紐を背中に入れる。
上着を脱ごうとするので止めて、さて、次はマスク!
 
「マスクしましょう..か....
 
「あ、帽子..」
 
帽子を探しながら、母が呟くように..
 
「今朝は、歌の声がいつもの声と違うけん...」
 
「ほうかね。」
「まぁ声がちごとっても、放っといたらええわい。」
 
それには反応なしで、帽子を探し続ける母。
 
「あったあった。」
 
帽子を被り、更に何かを探し始める母。
 
「なんじゃろか?」
 
「あれ...あれ...」
 
四角い物のジェスチャーの後、テレビを指差す母。
 
「テレビ消さないかん。」
 
「テレビはもう消えとるよ?」
 
「ええ?」
 
しばらくテレビを見つめる母。
母の目には、なにか映っているように見えているのかな..
 
「...ああ、ほんとよ。」
「ほしたらもう、準備はできたね。」
 
カバンを持ち、玄関に向かおうとする母を呼び止める。
 
「ちょっと待って。マスクマスク。」
 
マスクを渡しつけてもらう。
さて、介護シューズはどこだろう..
 
と思っていたら、もう部屋にいない母。
 
 
介護シューズを発見して、手提げ袋に入れて母に渡す。
時計を見ると、7時50分。
 
車のドアを開け、母が車に乗っている間に、玄関施錠。
 
僕も車に乗ると、母が、ドアノブ?と窓のスイッチを、交互に指差している。
 
「いや..戸ぉ閉めただけで、良かったんかいね..」
 
「うん。構いませんよ。ベルトしてくださいね。」
 
「ああ、ベルト..」
 
シートベルトをして、いざ出発。
 
 
混んどるなぁ..と話しながら、なんとか病院に到着。
時間は7時58分。なんとかなった。
 
病院はすぐに開き、入り口に車を横付けする。
いつもならすぐに降りるけど、じっと前を見て動かない。
 
「はい。病院開いとるよ。」
 
「うん。」
 
動かない母。
 
「病院開いとるよ。」
 
「うん。」
 
動かない..
 
「あれ?行かんの?」
 
「うん...え?あ、行くよ。降りよわい。」
 
 
降りた母の様子を見ていると、診察券と予約票を出して、
受付の箱?に、ちゃんと入れられた。
 
それを見届けて、僕は職場に向かいました。
 
 
今朝は結構グダグダ。
 
こんな時、母はどんな感じなんだろう。
 
五里霧中状態で、頭の整理が全くつかない状態なのか..
状態の理解が出来ずに混乱しているのか..
「歌の声が違う」と言っていたので、妄想が頭の中を駆け巡り、
そちらに気をとられて、他の事が目にも耳にも入らないのか..
 
怖いなぁ..怖いなぁ....怖いなぁ........
 
天候が回復傾向なのが、せめてもの救い。
明るくなると、少しは幻視や錯視が緩和される..事がある。
 
病院でシャキッとして、帰るまで集中力が持ってくれれば良いけど..
 
 
10時37分
母からワンギリ着信アリ。
GPSを見てみると、ちゃんと実家に着いている。
 
朝は結構グダグダだったので、今日はダメかも..
と思っていたけど、頑張ってくれました。
 
今日も100点満点花マルです!
 
 
減薬の話をすると言っていたので、気になって電話してみた。
 
止めたいのは下剤。
飲むと下痢になるので、量を減らしてくれと何度も頼んでいたけど、
何故か量の調整も断られている。
粉末なので、母が調整するのは難しい..
 
マグミットの方が調整しやすいので、肛門科でマグミットを出してもらい、
今はそれを飲んでいるので、掛かりつけで下剤を処方してもらう必要もない。
 
 
母に電話すると、15コール目で出てくれた。
 
「左の補聴器が外れとるけん、右にするけんちょっと待って。」
 
最近になって、やっとこれが定着し始めた。
些細な事だけど、嬉しい。
無理だと諦めてたんだけど、言い続けてみるもんだなと思う(笑)
 
 
肝心の、下剤の処方中止は、今回も断られたとの事。
まぁ下剤は別包なので、飲まなきゃ済む話だけど..
 
「断って、何ぞあった時に
『それ見とおみ、飲んでないけんじゃ』
言われるのも嫌じゃけん、まぁ今回は、言う事聞いとこわい。」
 
「ほうじゃな。」
 
 
これから、外れた補聴器を着けてみると言うので、
もし難しかったら、服の中かポケットに入れるように伝える。
 
「外れたら看護師さんに頼んで、着けておもらいよ?」
 
「今日はそれを忘れとったのよ(笑)」
 
これも、根気強く言い続けたら、いつか定着するかもしれない。
諦めずに、頑張って言い続けよう。
 
 
何はともあれ、僕としては1週間の最大の山場を越えた。
 
母、今週もよく頑張りました。
 
ありがとう!
 
 
 

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