ご訪問ありがとうございます。
 
【天 気】晴れ  ※朝の天気
【月 齢】14.6 / 大潮 (満月)
【認知症】普通? ※朝の様子
【妄 想】通常? ※朝の様子
 
7時25分、実家に到着。
 
母は今日は何も予定のないフリーday
 
少しゆっくり寝る傾向があるので、寝て起きた所か、
まだ起きてなかったりして..
 
と思っていたけど、玄関の鍵が開いていて、家の中もほんのり暖かい。
パンを焼いた匂いがする。
 
お休みなのに、早起きだな!
 
母の部屋に向かっていると、部屋から出てきた母が、
キョトンとした顔をして僕を見て立ち止まる。
 
「おう。おはようさん。」
 
「.....」
 
少しの沈黙の後、やっと理解できたようで、母も挨拶してくれた。
 
入れ歯はまだ入ってないけど、左の補聴器は自力で着けられたようで、
普通の声で会話ができる。
 
「今朝起きたら、鍵が開いとったんよ。」
「夕べ確かに閉めたろ?ほじゃのに開いとったんよ..」
 
なんとなく想像するに、夜中か明け方トイレに行った時に、
朝と勘違いして、開けたんじゃないかな。
そのあとまた寝てしまって、それを忘れてたんだと思う。
 
でも、これはちょっとヤバイ..
 
「まずは補聴器見ましょうかね。」
 
「あ、おねがい。」
「こっち(左)は入っとるように思うんじゃけど..」
 
左は綺麗に入っていた。
上出来上出来。
 
「こっち(右)は、耳の中でぐりぐりしよったら、痛いんでね..」
 
「それは、入れる向きが違うんよ。」
「痛い思うたら1回出して、向きを変えてやり直したらええかもよ?」
 
あ~ほうじゃあねぇ..と感心しながら聞く母。
ざっくり入れて、仕上げは母にお願い。
 
「ちゃんと入っとったら、ぐりぐりしても痛なかろ?」
 
「うん」
 
上下とも入れ歯が入ってないので、フガフガ喋る。
明日は我が身ではあるけど、見ているとちょっと面白い。
 
母に向かって、“イー”っと歯を見せると
 
「あっ!歯!ほうよ、歯ぁまだ入れてないんよ。」
 
「歯ぁ入れんと、朝ごはんが食べにくいですよ?(笑)」
 
口を軽く手で押えて、ちょっとおどけた“あらまぁ”みたいな表情をする。
幻視と妄想さえなければ、面白い普通の婆さんなんだけどなぁ..
 
 
母が、朝食のスープの支度をしている間に、
お昼のお薬の支度や、その他の用事をささっと済ませる。
 
「夕べはちったぁ寝れましたかね?」
 
「...うん。1時頃に目が覚めた。」
 
「それからは寝れた?」
 
「5時頃くらいまでは、また寝たかな。」
 
1時の時か5時の時か..に鍵を開けて、忘れたんだろうな。
あえては突っ込まないけど。
 
「ほしたらええわい。」
「あ、トースターの中でパンが待ちよるよ?」
 
「あ、ほうよ。パン焼いたんよ。」
「今日はちょっと、焦してしもたけど..」
 
僕としては、丁度好みの焼け具合。
母としては、もう少し焼きが浅い方が良いのかな?
焼き過ぎると固くなるしね。
 
「そのくらいの方が美味しい事ない?」
 
「真っ黒よりはね(笑)」
 
 
時計を見ると、7時40分。
 
「そろそろお仕事行ってきましょうわい。」
 
「はいはい。」
 
見送らなくて良いと言ったけど、付いて来る母。
僕のあとを付いて来つつ
 
「ほじゃけど、玄関の鍵が開いとったけんねぇ..」
 
と呟く..
 
「鍵の事は何とかするけん、あんまり気にせられんよ?」
「夕べ話したみたいに、血圧上がったらイカンけんな。」
 
「うん。そうしょうわい。」
 
考えるなと言う方が無理な事は分かっているけど..
 
なんとか、他にお楽しみを作って、気を逸らしてもらいたいけど、
ひとりで何かやるのは、なかなか続かなくて苦戦中。
ひとりだと、何やってもつまらないしね。
 
靴を履き、ふと見ると、母はまだ入れ歯をしていない。
 
「歯ぁ入れてから、パン食べて下さいね?」
 
母、あっはははははと笑って
 
「そうします(笑)」
 
 
夕方また来ると伝えて、仕事に向かいました。
 
さて、鍵をどうしようかな。
こんな事は、母はきっと忘れない。
何か対策して、“安心ポイント”を作らないといけないなぁ..
 
んー...どうした物か。
 
 
 

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