ご訪問ありがとうございます。
 
【天 気】晴れ  ※朝の天気
【月 齢】29.1 / 大潮 (新月)
【認知症】不調  ※朝の様子
【妄 想】爆発? ※朝の様子
 
7時25分。実家に到着。
 
今朝も玄関の鍵が開いていて、閉め忘れ防止の印も、
転落防止の板も、ちゃんと元に戻されていた。
 
やればできるじゃん
 
玄関がふんわり暖かい..と言う事は、随分早くから起きていた?
早起きして、部屋の戸を閉めずに、ファンヒーター点けてた?
 
 
部屋に行くと母が居ない。
 
母を探して隣の部屋を見ると、夕べ片付いていたはずの部屋が、
妙に散らかっている。
 
トイレかな?
トイレを見に行く途中で、元僕の部屋に座っている、母の姿が目に入った。
 
母は、窓に向かって正座して、じっと窓を見ている..
 
何してるんだろう。いつから座ってるんだろう。
車が入ったのが見えるはずだけど、気付かなかったのかな?
 
もしかして、せん妄状態かな..
 
補聴器を着けていないので、大きめの声で、
 
「来ましたよ。」
 
ビクッと反応するけど、窓を見つめたたまま座り続けている。
少しボリュームを上げて..
 
「来ましたよー」
 
驚いた母が振り返り、僕を見てまた驚く。
 
「気が付かなんだがね。」
 
母が見ていた窓は、すりガラスになっているけど、
ある程度は外の様子を伺い知る事が出来る。
何色の車が入ったとか、完全に分かるはずだけど..
 
「アンタ来た時、外に誰ぞ居ったろ?」
 
「いやぁ?僕が来た時は、だーれもおらなんだよ?」
 
「もうずーっと、うにゃうにゃうにゃうにゃ、なんか拝みよるんよ。」
「アンタ来た時に居ったらええな..思て、ずっと見よったんよ。」
 
「今も拝みよる?」
 
「今は消えた。」
「ほじゃけど、アンタ来た時、誰ぞ居ったろ?」
 
「僕が車で入ってきた時は、だーれもおらなんだよ?」
 
「ほしたら、車が入って来るのが分かって、逃げたんじゃわい..」
 
うん..
突っ込み所は沢山あるけど、今は何をどう話しても、火に油。
黙って話を聞くのが吉。
 
 
すっかり妄想顔で妄想声の母。
 
寒い部屋で話しが止まらないので、ひとまず部屋に行くように促す。
 
 
母が自室に入ると、突然
 
「ひやああぁぁ!」
 
と後ずさり。
慌てて母を支える。
 
「なに?どしたん?」
 
「ヘビがおるぅぅ!!」
 
「ヘビはおらんよ?」
 
「ほじゃけどそこに..」
 
母が指差したのは、携帯の充電ケーブル。
教科書に書かれてありそうな、典型的な錯視。
 
「これは、電話の充電の線じゃな。大丈夫大丈夫。」
 
「ああ、電話の線じゃった..」
 
安心した母が、椅子に座ろうとしていると..
 
「ひやああぁぁ!!」
 
今度は何!?
 
「ぁぁ!!....ああ、帽子か。」
 
毛糸の帽子を、何かと錯視した様子。
自己解決してました。
 
 
母の補聴器を着けて..
 
「ちょっと、トイレ行ってきましょうわい。」
 
トイレは汚れてなかったけど、隣の部屋の散らかり方が..
絶対、泥棒が散らかした事になるので、ざっくりと片付けて、
大体元の状態に戻しておきました。
 
夕べ何があったんだろう。
散らかっていた所で、泥棒でも寝てたのかな?
母に聞くと藪蛇になりそうで、怖くて聞けない。
 
 
母の部屋に戻ると、再び始まる妄想トーク。
 
「夕べはベッドで女の子が寝よってね..」
「寒い寒いで、1時間くらいしか寝てないんよ。」
 
女の子がベッドを占領していて、母はベッドの隅で寝ていたらしい。
 
「誰か居ったら、追い出して寝んといかんよ?」
 
「ほじゃけど寒いけん、可哀想じゃし..」
 
「追い出したら帰って寝るじゃろうけん、押し出して寝ないかんわい。」
「婆さんが風邪引いたら、なんにもならんがね。」
 
「ほうじゃねぇ..」
「ほじゃけど、毎日毎日上がり込んで、迷惑掛けますのひと言も無いんよ?」
「娘の行く末にもようないわい..」
 
気にするのはそこ?(笑)
 
「ほうじゃな。まぁ、お薬飲もか。」
 
朝のお薬を母に渡したけど..
出しておいたはずの、お昼のお薬が無い。
 
「お昼のお薬、もうカバンに入れたん?」
 
「まだよ。」
 
デイのかばんを見ると、薬は入ってない..
 
どういう事?
 
母の机の隅に、ぐしゃぐしゃっと、小さく丸めてあるゴミがあった。
広げてみると
 
 ひる
 
と書かれた、お薬の袋。
一昨日から処方されている、もうひとつのお薬の袋もあった。
 
さぁ困った。いつ飲んだんだろう。
 
「婆さん、お昼のお薬いつ飲んだん?」
 
「お昼のは飲んでないよ?」
 
いや..飲んでいる。
 
飲み薬だけではなく、朝のセットからわざわざ心臓の貼り薬だけ取り出して、
貼り換えている..
 
夕べ寝る前に飲んで貼り換えたのか、夜中に飲んで貼り換えたのか、
せん妄状態でウロウロして、部屋に戻った時に、お昼と勘違いして
飲んだのか..
 
母に何度か聞いたけど、「飲んでない」の一点張りだったので、
そういう事にしておいた。
 
お昼のお薬が、1日分足りなくなった..
 
 
僕が万一、朝来れなかった時の為に、夕方帰る時に、
翌朝と、翌お昼のお薬を出して帰っています。
 
以前も何度か、お昼のお薬を2度飲んだりしていたし..
出しておくお薬は、次の1回分だけにしないといけないかな。
 
 
今朝のこの妄想爆発に近い状態と、ぐだぐだっぷりの原因の一つは、
お薬の飲み過ぎも関係あるかもなぁ..
いつも飲み慣れてない薬も、2回分飲んだ事になるし..
 
 
実は、もうひとつ、原因に思い当たる節がある。
 
一昨日、母の女学校時代からの友達で、僕の小学校の同級生の
お母さんでもある人から、手紙が届いていた。
 
昨日、母がその手紙を読んだようで、夕方実家に行った時に、
僕に「読んでみて?」と渡されました。
 
手紙には、すい臓がんが見つかった事が書かれてありました。
 
しばらく前から体調が悪かった事や、
発見までの経緯も書かれてありました。
 
治療としては..
 
 1回目の抗がん剤は副作用もなく乗り越えられたけど、
 2回目は、検査の結果次第では、治療できないかも..
 
と言った事が書かれてありました。
 
進行度合いや余命に関しては書かれてませんでしたが、
内容から、あまり良くなさそうな事が読み取れました。
 
母の大親友は数年前に他界し、親友も膵臓がん..
 
伯父の重複ガンのひとつに、すい臓がんもありましたので、
すい臓がんがどういう物か、母は知っています。
 
ショックだったと思います。
仲良し4人組が、またひとり、先に逝くかもしれない..
 
そのストレス?ショックも、結構大きかったのではないか..
と思っています。
 
 
 
デイに行くまで、母の話を聞いてあげたかったけど、仕事が..
 
火曜日、半日休んで母の病院。
水曜日、2時間早めに帰って母の病院。
さすがに今日は、ちょっと普通に仕事に行っておきたい。
 
顔つきも妄想顔のまま、声も妄想声。幻視や錯視も多い。
イチイチ何かを何かと見間違えて、ビクビクしている。
 
体調不良を置いて帰るのも辛いけど、
今のこの状態で置いていくのも、結構辛い..
 
ごめんよ..
 
 
昨日、どうしたの?って言いたいくらい、調子が良かった母。
急に調子が良くなった翌日は、結構な確率で叩き落される。
 
「上げて落とす」ならまだ良いけど、
思いっきり叩き落されたなぁ..
 
 
デイで少しは気分が晴れてくれると良いけど。
デイでも妄想トーク炸裂なんだろうか..
ちょっと心配。
 
実家の玄関を出る時に
 
「今日はお友達に、お鍋の事や、ひ孫が来た事を言わなイカンな(笑)」
 
と母に振ってみたけど、母は
 
「うん..」
 
と、妄想顔の妄想声で、答えただけでした。
母の頭の中では、妄想が渦巻いてるんだろうな..
 
つらいなぁ..
 
 
夕方の様子はこちら → つらい..
 
 
 

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