アルバイトで貯めたお金で,
初めての一眼レフカメラ「Pentax SP」を購入したのは,確か,1972年.
それに,中古で買った105mmのレンズを付けて,使用していました.
当時の興味は,人物撮影.
ズームレンズ付きのデジタルカメラとは異なり,
操作性は悪い上に,
フィルム費用,現像費用,そして,プリント費用・・・と,維持費が大変でした.
子供の頃,
自宅横を越美北線というローカル線が走っていました.
旅客用の国鉄色キハ52が,何往復か運行していましたが,
合間に,
"ハチロク"と呼ばれる8620型蒸気機関車も,単機で往復.
福井駅と越前大野駅の間は,1960年頃から,
中竜鉱山で掘り出された亜鉛鉱の輸送を担当していました.
●1972年頃の越前大野駅の様子
単機での往復の理由は,
1972年12月15日に「九頭竜湖駅」まで延伸される前まで,
終着駅であった「勝原(かどわら)駅」にある転車台で方向転換するため.
転車の様子が,ネガフィルムに残っていました.
ただ,正直のところ,そのときのこと,記憶していません.
親父にの紹介で、アルバイト作業をしたときかも・・・
当時,"ハチロク"の往復は日常の風景で,
特に,カメラを向けるということはありませんでした.
しかし,1973年5月17日に,運行が中止になることを知り,
帰省に合わせて,その姿をPentax SPで捉えました.
●「勝原駅」での転車の様子
●「勝原駅」での転車の様子
●「勝原駅」での転車の様子
●「勝原駅」での転車の様子
残っている写真で,一番,気に入ってるのは,
勝原駅方面に向かって,真名川鉄橋を渡る"ハチロク"の後ろ姿.
●「勝原駅」に向けて真名川鉄橋を渡る"ハチロク"
●「勝原駅」に向けて真名川鉄橋を渡る"ハチロク"
このような後ろ姿に憧れます.