山口県の萩市には,レトロな「萩駅」があります.
仕事で萩に行く機会があったので,
萩駅に立ち寄りました.
萩に行くのは,1984年 3月以来,2度目.
実に30年ぶりです.
ライトアップされた夜の「萩駅」駅舎は,
人影もなく,ひっそり静まり返っていました.
●ライトアップされた「萩駅」駅舎 2013年1月16日
●夜の「萩駅」ホーム 2013年1月16日
開業は1925年(大正14年)4月3日.
90年前です.
萩市がJR西日本から無償で譲り受けたのを機に,
老朽化が激しかった駅舎を復元.
1999年4月17日に,「萩市自然と歴史の展示館」としてオープン.
建物の前の電話ボックスは,
大正末期から昭和初期に建てられたもの.
日本では2番目という型式の電話ボックスは日本唯一とのこと.
駅前の赤いポスト下の石は,
萩出身で鉄道の父と呼ばれている「井上勝」にちなんで,
新橋駅から運んだものとか.
●新橋駅から運んだ石の上に立つ赤いポスト 2013年1月16日
資料によると,現在,一日の平均乗客数は約60人.
萩市内の観光には,隣の「東萩駅」で下車しますが,
そちらの駅舎は,レトロな建物ではありません.
●鉄道時代は,乗客で溢れかえっていたでしょう・・・ 2013年1月16日
その夜,海抜173mの 吾妻山(あずまやま)の山中に建つ
温泉宿「萩本陣」に泊まりました.
萩は,もともと温泉水脈がない土地なので,
温泉採掘のために2,350mもボーリング工事を行ったとのこと.
●「萩本陣」の露天風呂 2013年1月16日
●「萩本陣」のつぼ風呂 2013年1月16日
翌朝,早起きして,朝風呂も楽しみました.
そして,宇部新川に戻る途中,
再び,「萩駅」に立ち寄りました.
早朝の駅舎は,夜とは違った別の魅力がありました.
●早朝の「萩駅」駅舎 2013年1月17日
●早朝の「萩駅」駅舎 手前が電話ボックス 2013年1月17日
●「萩駅」 改札 2013年1月17日
誰もいないホームに立ち,
鉄道時代のホームのにぎわいをイメージしました.
★おまけ★
「長州ファイブ」という映画作品(2006年)があります.
ロンドンで初めて蒸気機関車を見たときの井上勝の感動,
少し理解できます.今から150年前のこと.