ゲスト「大井川鐵道・SL乗車体験」 by うーたん part 1 | 夢見る“乗り & 撮り鉄❤日記”

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古川 amor 望夢のブログへようこそ !!
ブログ開設は、2008年9月12日、
日本だけでなく,海外の鉄道も紹介してます.
掲載記事は750件を超えており,貴重な写真も少なくありません.
ぜひ,お楽しみください !!
※福井県大野市出身、金沢市在住

今回、プログ開設2周年を記念して、
ずっと励まして下さっている“うーたん”さんに、
ゲスト原稿をお願いしましたところ、快くOKしてくださいました。
“うーたん”さん、Muito Obrigado !!

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はじめまして !!
『撮り鉄日記』Fanの“うーたん”です。
今回、“乗り&撮り鉄”さんから、
ブログ2周年記念用にと依頼を受けましたので、
この夏のSL乗車体験をまとめてみました。

山も旅も、そして鉄道も「ゴール」より、自分で計画を立てたり、
難所を越えたり、道端の花を愛でたりと、
少々苦しくとも、そういう「困難も含むプロセスが楽しくて好き」と
常々思っていた私です。
・・・が、この夏は違いました。

思考がまとまらないほどの猛暑の中、新聞にはさみこまれていた
『大井川鐵道SL乗車付バスツアー参加者募集』

付いてまわるだけの、考えないツアーは「タイプ」ではなかったはずなのに、
いっぺんに心惹かれてしまいました。
食事もトイレの時間までも、考えてくれているらしい・・・
今の私にぴったり!!
0.5秒で決定、申し込みました。

当日も、朝から猛暑…。
でも、だいじょうぶ。
予想どおり「なにも考えなくていいよ」と、
『籏』が、優しく手招きして、ず~っと、連れて行ってくれたのです。

SL乗車は、千頭駅から始まりました。

ホームに上がると、向かい側にレトロな電気機関車が・・・

ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-E10形
● E10形・(SL長編成時の補機として、今も活躍中)

遅れて到着したバスを待っていてくれた肝心のC11のお顔に
挨拶する間もなく、優しい『籏』に手招きされるまま乗り込みました。

木製手動式扉、垂直の座席、アーチ型の天井・扇風機、壁も窓枠、
全部、木だ !!
黒ずんだ床ももちろん木製、うれしい・・・ !!

「ポォ――」 なつかしい汽笛の音で出発。
「シュ―ッ」と蒸気を吐き出し、ガタァン・ガタン …
ああ、揺れも音も心地イイ ・・・

ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-SL・C11-227
●窓から次に出発する列車が見えました(SL・C11-227)


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-SL・C11-227
●窓から次に出発する列車が見えました(SL・C11-227)


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-C56タイ国鉄仕様
●C56タイ国鉄仕様(今月中に、日本のSLカラー・黒に戻る予定)

大井川鐵道は、本線(金谷駅→千頭駅)と、
日本で唯一となったアプトラインの60㎞あまりの路線。
本線では、SLのほか、
近鉄、南海、京阪の古い電車が、
もともとの車両カラーのまま、今も元気に働いています。

ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-近鉄16000系
●近鉄16000系(昔の姿のままで活躍中)

今回の私のSL乗車体験は、千頭駅→新金谷駅の「のぼり片道乗車」。
普段は千頭駅の手動式転車台が使われていないので、
機関車は、後ろ向き(逆向き牽引)で客車をひっぱってくれました。

開け放った窓から、風を感じながら、いくつものトンネルをくぐり、
鉄橋を渡り・・・そして、茶畑のなかを走ります。


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-車窓・塩郷の吊り橋をくぐりぬけます
●車窓・塩郷の吊り橋をくぐりぬけます


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-車窓・緑美しい茶畑
●車窓・緑美しい茶畑


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-SL車内・中はどうなっていたのだろう…
● SL車内・中はどうなっていたのだろう…


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-SL車内・洗面所もつかえます
● SL車内・洗面所もつかえます

今回の乗車では、黒煙と煤をほとんど感じませんでした。
運転士(機関士)さんの釜焚きの腕の良さはもちろんですが、
燃料になっているハノイ炭やオーストラリア炭などをブレンドした
豆炭(練り炭)の品質の良さによるもののようです。

ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-大好きな大きなお顔に、びっくり…
●大好きな大きなお顔に、びっくり…(先頭客車から)


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-名物車掌さん
●名物車掌さん(お話とハーモニカで楽しませてくれます)

大井川鐵道笹間駅近くには、
SLの見える露天風呂で有名な川根温泉「ふれあいの泉」があります。
第一鉄橋付近の車窓から、
ハダカで手を振っている多くのおじさん?の姿が見えました。
(噂で聞く、岩に仁王立ちで手を振るオジサンは見えませんでしたが)
私たち乗客も、窓に寄って、手をふりました。

ふと気がついたのですが…
30度を超えているはずなのに、冷房もない列車の中が暑くないのです。
木製だからでしょうか。
身体に触れる座席や窓枠は、見かけは古くても、決して熱くなりませんでした。

タイムスリップしたような、
夢のようなひとときは、あっという間に終わり、新金谷駅に到着しました。
SL乗車時間は、1時間20分でした。

反対向きでがんばってくれた蒸気機関車とも、客車とも、お別れです。

ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-お世話になった客車・かわね路号
●お世話になった客車・かわね路号


ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-お疲れ様、ありがとう C11 190
●お疲れ様、ありがとう C11 190

SLの部品のひとつひとつを見ていると、
作った人、整備する人、運転する人、
関わってきた多くの人たちのエネルギーが感じられます。

見えないところで、いっぱい汗をかいて、
高度な技術と運転で、安全で快適な汽車の旅をプレゼントしてくれた、
運転士さんにも、ありがとうを言ってお別れしました。

一期一会…
「今度来るときは…」などと宿題を残さないことにしている私ですが、
大井川鐵道には、また出かけるつもりです。
その時は、あこがれのアプト式鉄道も是非、体験したいと思います。

四季を通して楽しんで頂ける『大井川鐵道』です。
“乗り&撮り鉄”さんも、是非リポートしてくださいね。

PS:大井川鐵道のふるさと弁当(絵はがき付き)「あまごの甘露煮」、おススメ。

ふるかわひろゆき no 『撮り鉄日記』-大井川ふるさと弁当
●大井川ふるさと弁当(あまごの甘露煮入り)SL絵はがき付