現在、暮らしている金沢市内には、路面電車が走っていません。
1967年2月11日に、全面廃止となりました。
松本情張の推理小説「ゼロの焦点」の1961年製作の映画では、
石川門の下を走る路面電車が登場します。
金沢から一番近い地点で走る路面電車は、
富山県高岡市内を走る“万葉線”です。
●高岡駅前電停 2009年3月28日撮影
かつて越中国守として高岡の伏木に赴任した大伴家持が、
『万葉集』編集や、数多くの歌を残したことにちなんで、
加越能鉄道時代の1980年に、この愛称が付けられたとのこと。
高岡は、1609年に、
加賀藩主「前田利長」が高岡城に入場したことにより開かれました。
そんな関係で、高岡市は、金沢市と古くから交流があります。
その高岡ですが、
特急「はくたか」で何十回と通過していますが、
高岡駅ホームに下りるチャンスは、ほとんどありません。
たまたま、2008年6月と2009年3月の2回、
高岡駅で下車するチャンスがありました。
“万葉線”の車両は、
高岡駅前で待っていてくれました。
●高岡駅前に停車中のライトレール 2009年3月28日撮影
●高岡駅前に停車中のライトレール 2008年6月18日撮影
この“万葉線”、
高岡駅前から越ノ潟までの12.8kmを、42分で走ります。
米島口駅と能町口駅、中伏木駅と六渡寺駅の間が専用軌道となっています。
●専用軌道を走るライトレール 中新湊駅付近 2008年6月18日撮影
●ライトレール車内 2009年3月28日撮影
●庄川鉄橋 2008年6月18日撮影
“万葉線”の1日フリー切符(800円)には、
漫画「ドラえもん」が描かれています。
作者の藤子・F・不二雄さんが、高岡市出身だからでしょうね。
各季節バージョンがあるので、4枚全部、集めたくなります。
●1日フリー切符 2009年3月28日撮影
●“猫”電車の1日フリー切符案内 越ノ潟駅 2009年3月28日撮影
“万葉線”を走る車両は、デ7070形と低床のMLRV1000形。
ライトレールと呼ばれる真っ赤な2両編成のMLRV1000形が眼を引きます。
でも、雪国の低床車両は、ちょっと大変かも・・・・
●“猫”電車 2009年3月28日撮影
●“猫”電車車内 2009年3月28日撮影
●“猫”電車運転席 2009年3月28日撮影
片原町から新能町までの間の直線は、
電車の中から対向車両を、いい感じで撮れます。
●MLRV1000形車両 2008年6月18日撮影
●7070形車両 2008年6月18日撮影
米島口駅に隣接した車両基地には、
“Coca Cola”や猫のペイント車両が休んでいます。
●7070形ペイント車両 2008年6月18日撮影
●夕暮れの車両基地 2009年3月28日撮影
●“Coca Cola”ペイントの7070形車両 2009年3月28日撮影
●“Coca Cola”ペイントの7070形車両前面 2009年3月28日撮影
あ、ラッセルヘッドを装備した車両(デ5010 ) ・・・ も
●ラッセルヘッド装備のデ5010車両 2009年3月28日撮影
用もないのに、
コトコトゆられて終着駅まで行ってしまいたい・・・
そんな誘惑が、地方都市を走る路面電車にはあります。