眠れないかもしれないけど、やはり乗るしかない……。
そう思い立って、午後10時に、金沢駅5番ホームに立ちました。
隣の6番ホームには、「能登」の3分後に出発する
寝台特急「北陸」が秒読みに入っています。
●3分違いで上野に向かう「能登」と「北陸」 2008年9月18日撮影
●深夜急行「能登」の行先表示 2008年9月18日撮影
「深夜急行バス」という用語はありますが、
「深夜急行列車」というのは見たことないですね。
でも、午後10時過ぎに金沢を出発して、
早朝、上野に到着する急行「能登」は、
「深夜急行」という表現がピッタリかも・・・・・
「深夜急行」って、なんかロマンチックな響きですね。
489系のボンネット型車両は、
今ではめったにお目にかかれないレトロなものです。
急行「能登」には寝台車両はありません。
リクライニングシートのみ。
●深夜急行「能登」のヘッドマーク 2008年9月18日撮影
普通席のほうが座席を確保しやすい……という読みは当たりました。
先頭車両の9号車には、乗客がたった2人。
4シートを占領して、寝場所を整えました。
この「能登」には、
レディースカー(1号車)とサロンカー(6号車)があります。
途中、長岡で、方向が入れ替わります。
●乗車した9号車 2008年10月15日撮影
●4シートを占領した寝場所 2008年10月15日撮影
●深夜急行「能登」のサロンカー 2008年9月18日撮影
●普通席急行券 1,260円は安い!! 2008年10月15日撮影
午後12時ごろから室内がうす暗くなりました。
乗客が少ないので心配でしたが、
安全確認のためか、車掌さんが何度も往復されていました。
●おやすみ時間です 2008年10月15日撮影
これまで、上野に向かう深夜急行「能登」を、
何度か金沢駅でお見送りしたことがあります。
22時になると、
ともに上野に向けて3分違いで出発する「能登」と「北陸」が、
隣のホームに並びます。
撮影には、貴重なタイミングです。
●「北陸」のテールと「能登」 2008年9月25日撮影
●仲良く並ぶ深夜急行「能登」と寝台特急「北陸」2008年9月25日
22時15分、深夜急行「能登」が一足先に上野に向けて出発です。
●上野駅に向けて金沢駅を出発 2008年9月18日撮影
「能登」での朝は、カッコウチャイムでお目覚め。
同じ明るさでも、早朝と夕方では、車窓の雰囲気がかなり違います。
早朝は、人通りもなく、静かな風景が続きます。
赤羽の手前、荒川の鉄橋あたりで、日の出となりました。
瞬間をとらえました。
●荒川鉄橋からの日の出 2008年10月16日撮影
午前6時5分、予定通りに上野駅16番ホームに到着。
早朝の「能登」の横顔はナイス !!
また、「能登」の正面写真をゆっくり撮れるのは、上野駅だけ。
●上野駅に到着直後の「能登」の横顔 2008年10月16日撮影
●上野駅に到着直後の「能登」の正面 2008年10月16日撮影
深夜急行の疲れを癒すのは、お風呂。
山手線で上野駅から御徒町に移動して、早朝風呂に向かいました。
そこは、1950年に建てられた木造の銭湯「燕湯」。
2008年3月、国の有形文化財に登録されたとか。
午前7時というのに、賑わっていました。
ただ、お風呂の温度が熱い。いや、熱すぎる !!
15秒が限度。体の表面がピリピリします。
●国の登録有形文化財「燕湯」 2008年10月16日撮影
江戸っ子は我慢強いのでしょうか。
熱いお風呂でピンクに染まった
背中一面の彫り物は見事でした。
●「燕湯」の注意書き。何かが抜けてます 2008年10月16日撮影
「能登」の写真で一番気に入っているのは、
東金沢方面の車両基地に向かう後姿。
車内点検を終えて、
金沢駅から東金沢の車両基地に移動する写真です。
長旅、お疲れ様でした。
22時15分の出発時間まで、ゆっくりお休みくださいね。
●上野からの長旅、お疲れ様 2008年8月30日撮影