昨夜から大雨注意報が出るほど、時々土砂降りの大分地方でした。

気温は30℃くらいに下がり、今までが35℃前後していたので、5度下がっただけでも涼しく感じられました。

 

今日は一日雨降りに終わりそうだったので、大分県立美術館で開催中の「没後50年 福田平八郎 展」に行って来ました。

 

 

福田平八郎没後50年を記念して、東京、大阪に続いて、5月18日から大分市で開催されていたのですが、いよいよ来週15日・月曜日で最終です。

 

 

福田平八郎は大分市出身の日本画家ですが、日本画に関心のない方はあまりご存じないかもしれません。

 

大分市民は知らない人はほとんどなく、なぜなら福田氏が文化勲章を受章した1961年に、大分市に寄付した30万円(現在の価格に換算すると約150万円くらい)を元に市内の小、中学校、支援学校を対象とする「福田平八郎賞図画展」ができたからです。

 

私の子供たちも在学中は、学校を通じてコンクールに応募する作品を描いたものでした。(一度も選ばれたことはなかったけど)滝汗

 

娘が福田平八郎の絵が好きだと言い、この展覧会を楽しみにしていたのですが、仕事の都合と先週体調を崩したことで帰省が難しくなり、あと4,5日に迫った今日、私が代わりに見てきてあげるわ、ということになりました。

 

代わりに見ても仕方ないのですけどね。

美術館ロビーでは平八郎展に関する絵はがき、作品集の本、バッグ、手ぬぐい、クリアファイルなどのグッズも各種売られていて、何か欲しいものがあれば?とラインを送りましたが、本はネットで買ったので他はいいという返事。

電話しても羨ましがらせただけでした。デレデレあせるあせるあせる

 

エスカレーターで3階の展示室に上がり、チケットを買って入ります。

県立美術館は2015年に、建築界のノーベル賞と言われる、米プリツカー賞を受賞した建築家の坂茂設計事務所によるもので、同年の日本建築大賞も受賞しています。

こんな立派な県立美術館や市立美術館が、自宅から車で15分足らずの場所にあるのはありがたいことです。

 

展示作品は、福田平八郎の初期1915年から晩年までの100点以上。

展示は前期と後期で変わるものもあり、特に有名な「漣(さざなみ)」は6月28日から最終日までの18日間のみだったので、今日はそれが見られて幸いでした。

 

ほとんどは撮影禁止ですが、数点だけ撮影可という作品があり、この「漣」も撮影可。

 

反対側の作品を見ていて振り返ったら、一人の女性がスマホでカシャカシャと写真を撮っていたので、撮影禁止を知らないのかとハラハラしましたが・・・・

 

この絵の横にカメラマークがあって、撮影OKだったので、私ももちろん撮りました。

琵琶湖の波を、プラチナ箔を押した画面に群青色の絵具のみで表し、それまでの日本画界に革命的な技法を取り入れ、近代日本画の新境地を開いたとされています。

 

実物は縦約156㎝、横約185㎝と、かなり大きな絵で、重要文化財に指定されています。

 

初期は実物をよく観察して、自分でも「写生狂」と称しているほどで、日本画ですからそれまでの技法にも忠実に習った時期もあり、見慣れた日本画そのものです。

(撮影禁止なので、これはYahoo!からお借りした写真です)

写生帖もたくさんガラスケースに展示されていて、スケッチブックと呼ぶにはもったいないほど緻密な写生が描かれていて、これは普通の展覧会では見られない貴重なものだと思います。

 

ところが、「漣」を描いた頃からだんだん画風は変化して、モダンに、簡潔に、カラフルになっていきます。

 

今まで知らなかった福田平八郎の作品や人柄に触れ合えて、とてもいい経験になりました。

 

この後、同じ階でコレクション展もあり、テーマは福田平八郎展の「漣」に関連する「水の情景」

水は山野に雨として降り注ぎ、集まって渓谷を下り、滝となり、河となり、やがて海に流れ込みます。

 

 

コレクション展示室入り口の、モニュメントのある場所の屋根の丸い開口部からは、今日は雨が降り注いでいて「水の情景」にピッタリね。

 

横幅15メートルほどもある岩に打ち砕ける波の絵や、彫刻、竹工芸など、県立美術館の所蔵品の中から「水」にちなむ作品が数10点もあり、すべて見終わって外に出たら2時間以上もかかっていました。

 

 

あまりたくさん見たので、こうしてブログにまとめるのも一苦労です。滝汗

 

☆☆☆

 

夕方、四国のたろこさんから宅配便が届き、ソウメンウリがたくさん送られてきました。

今年はあまり売っていないので奈良漬けを漬けないつもりでしたが、またこれで漬けることができます。

 

 

先日の「昨年のソウメンウリ」の残りは塩漬けにして水を抜き、

 

 

みりん醤油に漬けなおしました。

 

 

甘辛く漬かったソウメンウリは、噛むと口の中でほぐれます。

ソウメンウリなればこその食感です。

 

 

 

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