今日は一日出かけていたので、ブログを書くのが遅くなりました。

滋賀県へのお出かけ記事はやっと最終章です。

 

13日は琵琶湖の近くにある、佐川美術館へ行きました。

その数日前、ピエリ守山に行く時も美術館前の道路を走り、あちこちで「山下清展」のポスターを見ていたのですが、特に興味もなかったのです。

 

それが、12日の記事にchachaさんからのコメントで、佐川美術館のことが書かれてあり、美術館の催しよりこの建物を見たいということだったので、急遽翌日に行くことにしたのです。(いつも急遽ばかりですけど)滝汗

 

この日は晴れていましたが、黄砂がひどかった日で、琵琶湖の反対側の山もかすんでいました。

 

美術館の駐車場に入り、入り口でチケットを買おうとしたら、その手前の看板に「入館は予約制」とあり、平日だから大丈夫と思っていたのが甘かった~。チーン

 

娘がスマホで看板のQRコードを読み取って予約しようとしていたら、案内の女性が「今の時間でまだ余裕があるので入れますよ」と嬉しいお言葉。

 

佐川美術館は、1998年に佐川急便の創立40周年を記念して開館した美術館。

常設展示は日本画家の平山郁夫と彫刻家の佐藤忠良の作品が中心。

 

佐藤忠良の娘は、女優の佐藤オリエさん。

 

敷地の大部分は浅い人工池になっていて、水に浮かぶ建物のように見える美しさで、グッドデザイン賞、建築賞、照明賞などを受賞しているそうです。

 

 

 

池の中には銅像が数か所に建っていて、夜間のライトアップはきれいでしょうね。

 

 

長い通路の先に展示の入り口があります。

今回は4月8日から6月11日まで、「生誕100年 山下清展 百年目の大回想」が開催されていて、私たちが言った13日はまだ6日目のことでした。

 

山下清というと、芦谷雁之助の「裸の大将」で有名ですが、多くの人はやはりこのイメージではないでしょうか?

 

3歳の時、重い消化不良の病気で言語障害、知的障害の後遺症が残り、そのせいで学校ではいじめられ、12歳の時に知的障碍者施設に預けられます。

その施設で絵を描くことやちぎり紙細工に出会い、貼り絵に没頭するのでした。

 

18歳の時に施設を脱走して全国を放浪するようになり、施設に戻ると放浪中に見た景色などを貼り絵にするという、驚異的な記憶力には周囲も感心したようです。

 

「裸の大将」のランニングシャツ姿というのは映画の話で、実際は夏は浴衣、冬は着物をちゃんと着ていたと、絵とともに何度も説明文があったので、このスタイルはあまり気に入らなかったのかも?

 

貼り絵以外の子供時代の鉛筆画や、大人になってからの油彩画、ペン画、陶磁器など、音声ガイドも借りて2時間くらいじっくりと見て回りましたが、私が知っている山下清はやはり映画の影響が大きくて、作品の一点一点、人物のエピソードなど驚くことばかりでした。

 

絵はがきを3枚買いましたが、高校時代だったか、学校で災害の支援のための絵はがき販売があったとき、代表作の「長岡の花火」を買ったことがありました。

 

花火の美しさもさることながら、手前の観客の細かさに驚きます。

マッチの先ほどの貼り絵です。

 

 

ソニコンロケットというおもちゃを玩具メーカーからもらったお礼に、空を飛んでいるところを絵にしたそうで、絵の下には実物のおもちゃも展示されていました。

 

絵のことを調べていたら、玩具メーカーの方が2011年に「お宝鑑定団」に出されたそうで、1,100,000円の鑑定結果だったそうです。ポーン

今ならもっとするでしょうね。

 

「ボケの花」

数少ない油彩画で、油彩画も習い始めたものの性に合わなかったようで、10枚くらいしか残っていないそうです。

 

 

ゴッホの「アーモンドの花」と似ているけど、清のほうが生命力があふれていると評価されているそうです。(画像はYahoo!~お借りしました。)

 

1922年生まれの山下清は、私の母が1923年なのでほぼ同年代。

 

31歳の時、アメリカのグラフ誌がその才能を「日本のゴッホ」とほめたたえて一躍有名人になり、39歳で40日間のヨーロッパ旅行。

パリやイタリアなどの名所を絵に残していて、これがまた素晴らしい。

 

その後は「現代版東海道53次」を製作し、清が「景色だけだと昔の53次と変わらないので、現代版は車や電車も描かなくてはならない」と言うので笑ってしまいました。

 

1971年、脳出血のため49歳で死去。

母が48歳の時だったのね~

私は21歳でした。

 

もっと書きたいことはいっぱいあるけど、これ以上きりがありません。

まだ感動に浸ったままです。

 

 

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