生麩饅頭を作った後、保冷剤が入っているとはいえ、車の中に置いて観光を続けるわけにもいかず、一旦ホテルに戻って冷蔵庫に入れることにしました。
ここは四条通り、正面の杜は八坂神社です。
大分のおばちゃんが、こんな所を普通に車を運転しているのも不思議な感覚ですけど。
鴨川を渡る手前で左折して、三条まで。
カーナビが案内してくれるので、どんな細い道も迷わず走ることができました。
ホテルで一休みした後、遅い昼食を取るため街に繰り出し、さあそれから暗くなるまで商店街を歩いた、歩いた~。
三条通りから四条通までの間に、いくつも商店街が並んでいて、まずはこの三条名店街。
娘がお気に入りの「てぬぐい屋」さん
頭に被ったり、お風呂に使うわけではなく、こうして額に入れる手拭いを買いました。
レストランの入り口でのびているクマさん。
満腹なのか、のびてしまうほどの空腹なのか?
商店街のど真ん中にある神社。錦天満宮だそうです。
賽銭を入れると、からくり人形がお祓いをして、おみくじを出してくれますよ。
錦天満宮から交差する通りに、京都の台所と言われる「錦市場」があります。
西の錦、東の築地と言われる市場ですが、築地のような魚の卸市場ではなく、京都の食材のほとんどが売られている、食材の市場です。
野菜あり、魚あり、肉あり、菓子や揚げ物、焼きもの、漬け物・・・・・
長袖を着ているのが日本人、半袖を着ているのが外国人と言っても間違いないくらい、外国人の多いこと。
こんな和風の通りなのに、外国の街を歩いているような気がします。
歩きながら買ったものを食べている人たちも沢山見かけましたが、残念なことに私たちは「これ食べたい」と思うものはありませんでした。
四条通りでデパートにも入り、また三条まで別の商店街を歩き、日が暮れた頃夕食を食べてからホテルに戻りました。
京都には何度も来たけど、こんなに街中を歩いたのは初めてです。
ホテルのエレベーターの中で、観光から帰った3人の外国人と一緒になりました。
「どちらから?」と聞くと、私と同じくらいの婦人が「アメリカ」だと言います。
3人とも、やはり半袖で背中にはリュックのラフな格好。
この後、地下の大浴場に行くと、先ほどのアメリカ夫人が一人浴槽に浸かっていたので、ブロークン英語で話しかけてみました。
「我々は今日、ジャパニーズケーキを作って来たのよ、あなたに一つプレゼントするわ」
「オウ~、それはフレッシュね」
冷蔵庫に入れた生麩饅頭は、翌日も京都観光予定なので、一箱分をあげようと思いついたのです。
同じ階だったので「何号室ですか?あとで部屋まで持って行ってあげる」
「どうもありがとうございます」と手を合わせる仕草で、この言葉は日本語。
「ありがとうございます」の前に「どうも」をつけるのは「Berry」のことだとわかっているのですね。
指で部屋番号を作りながら「ファイブ、スリー・・・・」と教えてくれながら「your English berry well」と目を見開いて言うので慌てて「no no」と手を振りました。
娘を見て「あなたの娘さん?」「yes」「そうでしょう?目のあたりがとてもよく似ているわ」
風呂上りにさっそく部屋を訪ね、生麩饅頭の作り方と店の所在地のパンフレットも渡し、「よかったらあなたたちも体験してみてね」
相手はとても恐縮して「どうもありがとうございます、おやすみなさい」と日本語で言いました。
単語を並べたブロークンな会話でしたが、そばで娘が携帯で「グーグル翻訳」を開くのも間に合わなくて、「to~」「for」なんて言葉も出て来ません。
「どこから来たのか?京都に住んでいるのか?」と聞かれて、「九州から来た」と答えると、「オオ~、southernね」「娘はびわこlakeの近くだけど、琵琶湖って知ってる?」「yes」
更に「日本に来て何日目?」「五日目よ、あなたたちはいつまでここにいるの?」「明日帰ります」という会話になり「Tomorrow go home」いやいや、「I go home」ですね~
「明日、とっとと帰れ」になってしまうところでした。
翌朝、前日のパン屋に行くと、またしても行列で、そこでまたアメリカ夫人と会ったのです。
一緒にいた若い二人は、息子さんとその奥さんでした。
例の生麩饅頭は、朝、3人で一つずつ食べたそうです。
このアメリカ夫人たちは、行列の順番が次だったので、私たちは列に並ぶのを諦めて、コメダに移動することにし「良い旅を、また会いましょう」と別れたのです。
観光で来日した人たちは、道を尋ねることはあっても、日本人から話しかけられることはあまりないでしょうね。
そして、道や店を尋ねても言葉が通じなかったりで、こんなハチャメチャ英語を話すおばちゃんに驚いたのかもしれません。
「your English berry well 」
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