4月27日(土)

 

いよいよ歩き遍路、発心の道場、徳島県の旅が始まる。

 

1番 霊山寺の総合案内所

 こちらでも遍路用具を全て取り揃えることができる。

 

お姉さん、どちらからいらっしゃったの?w

 

納経時間まではまだ50分くらいあるが、GW初日ということもあって、かなりの参拝客が納経時間を待ち侘びていた。

 

私は持参していた白衣を羽織り、ベンチに腰掛けて待つことにした。

 

すると、近くにいた、推定60歳前後と思われる女性に話しかけられ、お遍路用品は何を買わなきゃいけないのかとか、読経についてとか、今後の私の計画とか色々と聞かれ、そんな中で同年代と思われる男性歩き遍路さんも会話に加わり、楽しい時間を過ごす事が出来、いい時間潰しになった。

女性の方は、京都にお住まいの車遍路さんで、旦那様と来ていた。

 

 

納経時間前の中の様子・・・っていうかここにもマネキンw

 

小雨がパラパラと降る中、入口の前に行列 7時39分

 

この時は、みんなお遍路グッズを買うのだと思っていたが、実は1番の参拝を既に終えて御朱印を書いてもらう人が殆どだった。

 

そして、定刻より15分くらい早く扉が開き、私も無事に金剛杖と菅笠を購入

スタッフさんは菅笠の紐の取付け方を丁寧に教えてくれて、とても印象が良かった。

 

金剛杖にはネットで購入したカバーを取り付け

 

ちなみに、ここの売店で売られているお遍路用具は、デザインの選択肢に乏しいので拘らなければ良いが、そうでなければネットでの事前購入をオススメする。

実際、カバー付きの金剛杖は赤と紺の2色しか無かったし、杖も、何も書かれてないか、般若心経が書かれたものの2択だったので私は何も書かれてない方を選んだ。

 

 

お遍路フル装備になった私は鳥居をくぐり、再び山門前へ。

 

実は出発前からその山門前で会った人に記念撮影してもらおうと思っており、しばらく待っていると推定70歳くらいの男性がやってきたのでお願いすると快諾してくれて、しかも気を利かせてくれて遠目(門全体)と近目(片側のみ)と二通り撮って頂いた。

 

 

霊山寺 1番さんとも呼ばれ、親しまれている

 

 

あとで聞くと、実は凄い方で、既に15回も結願していて先達の資格も持っているとか言ってたような言ってないような・・・

 

その後、その奥様も合流し、ひよこ歩き遍路の私を調子のいい事言ってちょっとイジリながらもエールを送ってくれてとても気分が良かった。

 

 

更には手作りのフクロウまで頂いちゃったので今後、お守りとしてさんや袋の中に入れておくことにした。

ちなみに、このフクロウは3番の金泉寺の近くでお接待しているのだそう。

 

山門をくぐり、参拝へ。

 

参拝の手順については下記を参照ください

 

 

 手水場でお清めをした後、ちょっとだけ撮影タイム。

 

 

 

十三仏

 

不動明王堂

 

ここで雨が強くなってきたので、リュックカバーを装着し、折り畳み傘をさして雨を凌ぐことに。

 

そして、数珠を取り出し、ろうそく、線香をあげ、納札、賽銭を納める。

全てが初めての事だったので、緊張のせいか、次から次へとさんや袋から取り出す手も震えて、雨も相まってだいぶテンパっていた。

 

そのおかげで絶対撮らなきゃと思っていた、多宝塔と縁結び観音を撮り忘れてしまった。

 

 

本堂

 

 

ここで初めての読経。

とにかく出発前に何度か練習したので、その成果をと経本を手にして読んでみるも、ルビがぼやけて読みにくい。

よく考えたら、薄暗い堂内で眼鏡も外していたのが原因だったようだ。

 

この後、大師堂の参拝を終え、先ほどの案内所へ戻り、御朱印を頂く。

 

 

はい、初御朱印です照れ

 

雨は止まぬまま、傘をさして2番札所へ向かう。

 

四国遍路日本遺産協議会の歩き遍路のための「四国遍路」巡礼マップによると、県道12号を通るルートで1.2kmとなっているが、私は敢えて200m長くなるが、旧撫養街道を通るルートをチョイス。

 

 

この石柱、県道12号ルートを通った場合はお目にかかれない

 

遍路マーク

こういった遍路マーク(道しるべ)は何度も経験者のブログで拝見してたので、生で見れてちょっと感動おねがい

 

2番の石柱門、これも裏街道を通った特権w

 

まもなく、2番札所、極楽寺に到着 8時49分

 

ここで、先ほど1番の山門にて撮影をして頂いた玄人お遍路さんに偶然お会いすることができた。

私が緊張の弁を述べるとまたちょっとイジられたけど、歩きに対しては「早かったね」と言われてちょっと嬉しかったので「歩きは結構やってるんですよw」と返した。

でもこの先、会うことはなかった。

 

 

 

 

長命杉

樹齢1200年、樹高15m、幹周4.65m

木の肌に触れると長生き出来るんだとか。

 

仏足石

 

ここでもいっぱいいっぱいで、あまりお寺の撮影が出来てない。

せめて本堂くらいは摂らなきゃね(^^;

 

 

参拝は、手がおぼつかず、ろうそくも上手に火をつけられず、天気予報は、午後から小雨程度の雨量のはずだったが、早い段階での本降りということもあり、だいぶストレスを感じていた。

おまけに輪袈裟を付け忘れるという失態も(^^;

折りたたみ傘を使用していると、両手が塞がってしまい、かなり身動きが取りにくくなっているのもそのストレスの一因だった。

 

2番の参拝を終えた後も雨は止むこと無く、レインコートを着ることに。

更にはシューズカバーも履くことを決意。

白衣はバックパックにしまい、フードを被った状態でその上から菅笠を被るスタイルとした。

 

トイレの鏡を利用して撮影 

輪袈裟を付け忘れた犯人。

ちょっと顔も怖かったんでモザイクww

 

結局折りたたみ傘は、金剛杖も持っていると両手が塞がってしまうし、菅笠の上からはさしにくいという事で足かせになると認識。

今後は使用することは無いと思うので、お遍路中は一切使用しないことにした。

 

次の札所までは2.6km さぁいくぞ! 9時36分

 

墓地の横を通る ヤベっ、指が入っちゃったw

 

こんなデザインの遍路マークも
お目にかかれて光栄ですw
 

鳴門市→板野町へ突入 9時46分

 

半分来た 9時51分
 
石柱の道標
 

ここから石畳の遍路道

キタキタ、初のアスファルトではない遍路道

 

やがて草ボウボウの中を歩く
雨の日はこういうの結構堪える(^^;
 
遍路道を進んで行ったはずだが、どこで間違えたのか、たどり着いたところが3番の境内の中だった。
引き返すのもアレだったんで、そのまま境内を横切りぐるっと回り込み、山門の前へ。
 
 
3番札所、金泉寺に到着 10時12分
 
 
 
 
本堂
 
倶利伽羅龍王像
 
多宝塔と伝・長慶天皇陵
 
八角観音堂
 
黄金の井戸
 
井戸を覗いた時に自分の姿がはっきり映れば長寿であるとの言い伝えがあるが、無事に映ってくれて良かった爆  笑
 
 
納経所では、御朱印を頂いた女性の方から、「雨が止みませんね」と労をねぎらう感じで声を掛けてくれた。
歩き遍路をやっていると、こういったちょっとしたことが嬉しいんだと改めて認識。
 
雨具を装着しての歩きもちょっとずつ慣れてきて、ペースもそれほど遅れる事無く、むしろ調子は上向きな感じだった。
 
4番へ向かう 10時41分
巡礼マップによると、ちょうど5kmとなっている。
 
宝国寺(番外霊場)
こちらも弘法大師ゆかりの寺。
10時56分 3番から1.3km
 
つま先が濡れないようにシューズをカバー
今後これがかなり役に立つことに・・・
 
民家の裏を通る遍路道
また足場の悪い道を通る予感(^^;
 
細いダートの道 11時26分
競馬で言えば不良馬場、いや重馬場かな?
 
雨の日は結構泥濘んでて足を取られる。
やっぱり不良馬場かな?
 
愛染院(あいぜんいん)に到着。
3番の奥の院。
大きなわらじの山門が印象的。
11時33分 3番から3.3km
 
4番はまだまだ先だ 11時34分
 
徳島自動車道の高架をくぐる
 
この区間の遍路道はこういった道が多い
 しかもいやーな感じにジワジワと上る遍路道。
 
よし、あと500m! 11時51分

 
4番札所、大日寺に到着 11時58分
 
いやぁ、結構ダートの泥濘んだ遍路道は、泥質の土で滑りやすくだいぶ足を取られ、アップダウンも頻繁にあったので、この1日目の最大の難関であり、かなり体力を奪われ、疲労感MAXだった。
 
レインシューズカバーはグチャグチャになったが、そのおかげで中のシューズの濡れと汚れをカバーしてくれたので、今後に影響が無かったのは良かった。
しかし、雨の日はああいった遍路道は避けてアスファルト道を行くという選択肢も設けた方が良さそうだ。
 
鐘楼門
門の2階に釣り鐘があるとの事だったが確認出来ず・・・
やっぱり、余裕無かったのかな?
 
細かい石が敷き詰められた参道はとても美しく、印象に残ったお寺だった。
 
本堂
ここまでまだ1度も大師堂の写真が撮れてない。
がんばれ俺w
 
ここでも参拝を終え、雨も止んで天気も回復傾向だったのでここでレインコートと全てのカバーを外し、再び白衣姿での歩き遍路を開始。
 
さぁ、5番に向かおう! 12時33分
 
つづく・・・