歩き遍路15日目 続き
道の駅の案内板が見えてきました。残り400m。
……と、ここでアクシデント発生。
ペットボトルが、さんや袋のドリンクホルダーのネットを突き破ってしまいました。
お接待をいただいてドリンクをたくさん抱えていたため、フル稼働していたのですが、なんだか不吉な予感がします(笑)
そして11時46分、「道の駅 かわうその里すさき」に到着。
早速、レストランのある2階へと上がっていきます。
祝日ということもあり、レストランはたくさんのお客さんで賑わっていましたが、運よく席は空いていました。
重い荷物を降ろし、私が注文したのは――
鍋焼きラーメンとうつぼ丼のセット。
またウツボ食べるの〜?とツッコまれそうですが、だって美味しいんだもん(笑)
そして、待望の鍋焼きラーメンが登場。
アツアツの鍋に、黄色い細麺。トッピングはネギとちくわという、なかなか個性的な組み合わせ。
スープにコクがあり、体に染み渡る美味しさでした。
うつぼ丼も、ウツボの唐揚げがたっぷり。
卵とじとの相性も抜群で、こちらも安定の美味しさ。しっかり食べて、お腹も心も大満足。HP(体力)もすっかり回復しました。
今日は時間的にもかなり余裕があるので、駅内でショッピングも少し楽しみます。
ラーメンのあとは、やっぱり甘いものが欲しくなり、「アイスクリン」を一つ購入(笑)高知を代表するスイーツです。
このアイスの特徴は、「乳脂肪分が少なく、砂糖・卵・脱脂粉乳・バナナ香料などで作られる、シャリシャリした独特の食感と、さっぱりした甘さ」。
……はい、まさにその通りの味で、美味しかったです(笑)
そして、毎回妻にお土産を頼まれるのですが、今回は高知駅での乗り継ぎ時間がタイトになる可能性も考え、リスクヘッジとして、リュックに入るサイズのお土産もここで購入しておきました。
よほど大丈夫だとは思っていますが、「もしも」に備えるのは大事です。
トイレも済ませ、これですべてよし。
12時57分、準備が整い出発です。
今回の区切り地点までは、あと3.6km。
今回の遍路旅も、いよいよ終わりが近づいてきました。
向かいにあるローソンでは、「しんじょう君」がお見送り。
実際に見ると、かなり大きなバルーンでした。しんじょう君は、ゆるキャラグランプリ2016年で優勝した須崎市のマスコットで、人気も高いそうです。
まずは、新庄川に架かる新庄川橋を渡ります。
橋の上から見る、山と川の風景がとても美しく、気持ちの良い歩き。
近くでは、高知自動車道の橋も併走していました。
ここから先は、トンネルの多い区間。安和トンネルなど、3つのトンネルをくぐって進みます。
途中、板前さんの格好をした、レストランの店主と思われる方から声をかけていただきました。
もう今回の旅は終盤ですが、それでもこうして温かい言葉をかけてもらえるのは、本当にありがたいことです。
そして前方には、歩きお遍路さんの姿が。
今回は、ここまで来てからようやく、という感じで、道中ではほとんど歩きの方とすれ違いませんでした。
「仲間だ〜」と思いながら、追いつきそうで追いつかず……。結局、そのまま姿は見えなくなってしまいました。
こうして振り返ってみると、今回の旅では、歩きのお遍路さんの姿をあまり見かけなかったように感じます。
時代の流れもあるのでしょうが、歩き遍路はやはり大変です。
それでも、この四国のお遍路文化の灯を絶やさぬためにも、歩きで巡る人が、これからも少しずつ増えていってくれたらいいな、そんなことをふと思いました。
そして、13時41分。「安和駅前」のバス停に到着。
ここを今回の区切り地点とし、これにてお遍路終了です。
出発当初は、万博のことで頭がいっぱいで、「モチベーション大丈夫かな?」と少し不安もありました。
でも、ゴールが近づくにつれて湧いてきたのは、寂しさと、やり切ったという達成感。
気がつけば、しっかりと「お遍路モード」に切り替わっていて、本当に良かったと思いました。
バスの時間まで、まだ少し余裕があります。
ゆっくりと、帰りの準備をすることにしました。
須崎駅行きのバスに乗るのは14時53分。
とりあえず、スロープを上った先にあるJR安和駅へ向かいます。
ここから岩本寺までは残り28kmとのこと。
ホームの前にある「集落活動センターあわ」という施設。
今日は祝日だからなのか閉館しており、入口前のベンチで着替え。
お遍路さんから一般人に変身です(笑)
持て余した時間、なかなか来られない場所でもあるので、ホームに立ってみたり、あちこちと興味津々で周辺を探索(笑)
しかもこの駅、海が目の前にあり、ホームからの景色が最高です。
ローカル線×海という、この組み合わせだけで、もう十分に贅沢な時間でした。
そんなことを思っていると、やがてサプライズが。
なんと、観光列車がやってきて、安和駅に停車したのです。
そのタイミングで、ホームに何人か人が集まってきました。
恐らく、「鉄オタ」や「撮り鉄」と呼ばれる方たちなのでしょう。
珍しい光景にテンションが上がった私は、「何事ですか?」と、その方たちに話しかけたりしていました(笑)
調べてみると、この列車の名前は
「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」
高知駅→窪川駅(下り・立志の抄)、窪川駅→高知駅(上り・開花の抄)を、1日1往復運行している観光列車とのこと。
どうやら“開花の抄”が、この安和駅に停車するタイミングに遭遇したようです。
この駅は、絶景スポットとして立ち寄るプログラムになっているのでしょうね。
いや〜、ラッキーでした。
↑再び出発♪
ひと賑わいが過ぎ、大善寺でいただいたみかんを食べたりしながら、ベンチでまったり。
↑今度は通常の特急が通過
すると、一人の歩き遍路さんが休憩にやってきました。
ここでも思い切って声をかけてみると、私より10歳くらい年上の方。
お仲間さんと一緒に歩いていたそうですが、足の怪我の影響で一度離脱。
再スタートして、今はそのお仲間さんたちに追いつこうとしている最中とのこと。
今日は土佐久礼まで歩く予定だったものの、近くの宿が取れず、須崎で宿を確保。
少しお金はかかるけど、特急を使って須崎まで向かうと話されていました。
声が松崎しげる似のこの方(笑)実は岡崎に住んでいるそうで、岡崎といえば、私の住まいから20km足らず。思わぬご近所トークで、一気に親近感が湧きました。
正直、なぜ名刺(納札)交換しておかなかったのだろうと、あとからちょっと後悔しています。
そんなこんなで、あっという間にバスの時間。
定刻通りに、高知高陵交通のバスが到着。
まずは無事に乗ることができて一安心。
……と、ここまでは順調だったのですが、
このあと、私の心臓をドギマギさせる、ちょっとしたドタバタ劇が待っていました。
バスは先ほど歩いた新荘川橋を渡り、「道の駅かわうその里すさき」をスルーし、土佐新荘駅方面へ向かいます。
当たり前の話ですが、歩いてきた道をあっという間に巻き戻してくれて、いつも帰るときは、「儚い」とか、「虚しい」とか感じてしまいます(笑)
15時を過ぎ、時間的に「もうすぐ須崎駅だな~」と窓の外を見ながら思っていました。
しかし、意外となかなか着かない。
「ようやく着いた」と、バスの時計を確認すると
15時08分!
定刻通りならJRの出発時刻の7分前に到着のはずなのに、3分も遅れてる。
ということは残り4分の間に切符を買って電車に乗らなければならない。
まず、バス停からどちらの方向に駅があるのか、その場所では確認できず、360度くるりと回転してみます。
すると駅舎が見えたのでそちらへ向かい一目散にダッシュ。
券売機を見つけたので急いで切符を購入。
駅員さんに切符を切ってもらい、改札を通過。
「列車は奥のホームです」と親切に教えてくれたはいいのですが、「こういうときに限って奥なんか~い!」と心の中でツッコミを入れつつ(笑)早歩きで歩道橋を渡り、奥のホームへ。
本当にこの電車で大丈夫なのか不安だったので、念のために「高知まで行きますか?」と確認。
そして、無事に高知行きの列車に乗り、約1時間半のゆらり旅。
地元愛知のせかせかした雰囲気とは違い、穏やかな空気が流れる。
やっぱり列車旅はこういう感じがいいなと思いつつ、16時41分、高知駅に到着。
早速、ちょっとハードルが高くなっている、予約した特急の切符を受け取りに、みどりの窓口へ。
ここでも予約の際に使用したクレジットカードを要求され、「持ってない」と返すと、「それだと切符の受け取りはできないです」と機械的に返されてしまいました。
「やべっ、じゃぁ俺、帰れないじゃん」と冷や汗タラタラの脳内。
一瞬凍り付いたあと、「じゃあどうすれば・・・」と、細々と聞くと、「予約のチケットをキャンセルして、また新たに買ってください」と駅員さんに冷静に言われ、ちょっとだけホッとしました。
システム手数料分だけ損をしましたが、無事指定席も取れたので、とりあえず良かったです。
しかし、クレジットカード持参の件、これ、すごく大事なことなので、HPなどの媒体でもっとあからさまに注意喚起するべきです。
お願いしますよ。JR西日本ネットさん(笑)
その後、お土産を買う時間は何とか確保でき、無事にお土産を購入。
そして、乗車の時間。今回も前回に引き続き、「特急南風24号」に乗り、岡山駅まで向かいます。
バスからの乗り継ぎのヒヤヒヤといい、高知駅での切符事件といい、心安まることが無いまま乗り込んだ列車。
「これでもう安心だ」と思っていたところに、今度は阿波池田駅到着時刻が7分遅れというアナウンス。
心の中は、「え~、またかよ!」と再びドキドキ。
この遅れだと、岡山駅からの新幹線には間に合うと思うが、夕食を買う時間がないかもしれない。
これはカロリーメイトコースも覚悟しておかなければいけないなと思いつつの長い列車旅でした。
しかし、一駅停まる度に1分ずつ修正されている様子。
そして、岡山駅に到着した頃にはほぼ定刻通りになっていました。
無事に夕食と、ついでに高校の修学旅行の思い出の品「むらすずめ」という、岡山銘菓も購入。なにはともあれ、杞憂に終わって良かったです。
すると、ここでサプライズが。
改札へ向かおうとしたその時、誰かに背中をポンポンされました。
振り返ると、なんと、昨日なずなで同宿だった広島の歩き遍路さんではありませんか。
この時間的にたぶん私だろうと思い、当たってみたそうです。
思わぬ再会に興奮しながら少しお話したあと、それぞれの方向に向かって歩き出しました。
そして、無事に新幹線に乗り、そのままお家まで…
と行きたいところですが、新幹線でのちょっとしたエピソードをお話しします。
私は荷物が多いので、各両の一番後ろにある、特大荷物の座席を取っていました。
その隣には、大きな自転車を積んだ若い男性。
しかしその方、なぜか隣には座っておらず。お連れさんがいたようなので、そちらで過ごしていたようですが、どこに座っていたのでしょうか?
私は岡山駅からずっと1人だったので、ちょっとだけラッキーと思いながら、ゆったりまったりと過ごしていました。
ところが、このまま名古屋まで〜と思っていたらその男性、京都駅を過ぎたあたりから隣に座り始めてしまいました(笑)
「次降りるのにタイミングわる〜」と思いつつ、悲劇はこれで終わりませんでした。
さらにその男性、トレイを開き、お弁当を食べ始めたのです。
一緒に名古屋で降りてくれれば問題ないのですが、これでますます降車のハードルが高くなってしまいます。
そして、さらに、寝てしまいました(笑)
しかも食べてる途中です。マジかよ〜、と頭では苦笑い。
結局、名駅に着くまで起きませんでした。
私は彼の耳元で「スイマセン」と小声で囁くと、「ハッ!」と目を覚まし、そのびっくりしたさまに、ちょっとウケてしまいました(笑)
見た目はやんちゃそうでしたが、無難な感じの方で良かったです(笑)
ようやく愛知まで戻ってきました。
ここまで来ればもう本当に本当に一安心。
いえ、この先はもう波乱はありませんよ(笑)
安和駅前でバスに乗った時から8時間後の23時ごろ自宅に到着。
今回の遍路旅も無事に終わることができました。
-今回の総括-
4日間続いた高知中央部の歩き遍路旅。
今回はお寺の数も多く、天気にも恵まれ、かなり充実した旅となりました。
体力的には決して楽ではありませんでしたが、その分、達成感もひとしおです。
また、万博を通じて少し成長した自分を、今回のお遍路でも発揮することができたように感じています。
人とのコミュニケーションや、思い切って声をかけることも、以前より自然にできるようになってきました。
そういった意味でも、より一層、忘れられない旅になりました。
これまでにもたくさんのお接待を受けてきましたが、今回は特に多く、しかも個人的な通りすがりの方から5人も受けたのは、これまででダントツに多かったです。
本当にありがたく、お遍路冥利に尽きるとは、まさにこのことだと感じました。
次回は、ゴールデンウィークのお遍路を予定しています。
ここからしばらくは札所間の距離も長くなり、いわゆる「お遍路過疎地帯」に入っていきます。
それに伴って峠越えも増え、これまでとは違った“しんどさ”を味わうことになるかもしれません。
ただ、これまで16日間歩いてきて、かなり経験値も積んできたと自負しています。
なので、ここはもう、「かかってこい!」精神で進んでいこうと思います(笑)
今回のブログは、ここで一旦終わりますが、また次の機会も、続きを読みに来ていただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
<16日目 まとめ>
歩数
39086歩
(iPhoneのアプリでの計測結果)
歩行距離
24.9km
(スマホアプリのGPSロガーの軌跡より算出)
実際に歩いた札所間の距離と所要時間
今回は別格5番のみの参拝のため、測定なし
お寺の滞在時間
別格5番 大善寺 29分
使用金額(おおよそ)
・納経料 300円
(別格1か寺)
・ドリンク 150円(2本・お茶1本はお接待)
(お茶1、ジュース1)
・食費 2,000円
(トースト・鍋焼きラーメンセット・夕食サンドイッチ)
・スイーツ 300円(アイスクリン)
・交通費 21,000円
・お土産 7,000円
<第4回区切り打ち まとめ>
歩行距離
1日目 14.8km
2日目 26.6km
3日目 30.4km
4日目 24.9km
総合 96.7km
※お寺内、コンビニなどの歩行距離は含まない
前回より35kmくらい少ない(笑)
札所が多かったからですね。
GPSによる歩行の軌跡
これまでの軌跡
※第3回より、GPSロガーのトラブルにより機器を変更したため、地図がひとまとめにすることができません。悪しからず。






























