保育士の理想像とは?

平成最後の年が明けました。
 
昭和生まれで、
平成元年が記憶の中に
しっかりと残っている世代と
しては・・・
 
平成も30年、
終わりを迎えるということに
深い感慨をおぼえます。
 
精神年齢は成長してないけど、
肉体的にはちゃくちゃくと年を
取っているようです(*_*;
 
そこで、
保育士として新たな時代を
迎えるにあたり・・・
 
平成私自身の保育士の理想像って
どんなだったっけ??
 
ということに関して
ちょっと振り返ってみたいと
思いました。
 

私の保育士の理想像

私が保育士になる前に
理想として描いていた像は・・・
 
優しくてかわいくて
イキイキとした保育士さん♪
 
子ども心にそんな保育士さんが
大好きでした。
 
ですが、
いざ保育士になってみたら・・・
 
優しくてかわいくて
イキイキしているだけじゃ
保育士としてはNG!
 
気配り・心配りができて
誰よりも働き者。
 
インフルエンザやノロが
流行してもものともしない
頑強な体!
 
先輩保育士のイヤミや愚痴を
さらっと聞き流せる
毛の生えた心臓(笑)
 
そして、
幼児クラスを任されるように
なってからは・・・
 
羊の集団をまとめ上げる
ボーダーコリーのような
リーダーシップが重要!!
 
私自身若い頃は、
そんなオールマイティーな
保育士を理想としてがんばって
いた時期もあります。
 
また、
保育園という集団の中で
評価されるのは・・・
 

評価される保育士とは??

保育園に限らず、
集団で評価されるのは
「目に見える成果を出す」
人間です。
 
一時期、
私も一人前の保育士として
早く認められたくて・・・
 
園長や先輩保育士に
認められる成果を出す事
ばかりにとらわれていた事が
ありました。
 
たとえば、
泣く子にも有無を言わさず
クラスを時間ピッタリ厳守で
運営する。
 
運動会やお遊戯会で、
一糸乱れぬ集団行動をさせたり
ちょっと難しいプログラムを
成功させる。
 
そうすると、
園長や保護者は良い評価を
してくれました。
 
ですが・・・
 

保育がぜんぜん楽しくない

子ども達を自分の思い通りに
従わせるには・・・
 
やはりいつも「怖い先生」の
仮面をかぶって注意しつづけ
なければいけませんでした。
また、
その怒る度合いもどんどん
エスカレートしてゆき、
気が付くと子ども達に怒鳴っている
自分がいました。
 
そして、
新人の頃にはたくさんの
子ども達に囲まれていましたが・・・
 
いつの間にか、
子ども達が自分に近寄って
こなくなっているのに気が付きました。
 
子ども達とのコミュニケーションが
指導や注意のみになって
いたんです"(-""-)"
 
今思えば、
全然子ども達からは
好かれていませんでした。
 
当たり前ですよね・・・
 

保育士の理想像を再確認!

そんな時にペアで組んだ
保育士が・・・
 
とてもやさしくおおらかで
子どもに好かれている年配の
保育士でした。
 
ですが、同僚保育士からは
「子どもからなめられている」と
裏ではバカにされていました。
 
私も同じように
その保育士を軽んじて
いたのですが・・・
 
クラスでどうしても思い通りに
ならないやんちゃな男の子が
その保育士の言うことだけは
最終的に聞くのです。
 
それも、
一切怒ったり怒鳴ったりもせずに・・・
 
「大人でも子どもでも、
信頼していない人の言葉には
耳を傾けないでしょ?」
 
「子どもが安心して信頼して
くれることが保育士としては
一番大切なのよ」
 
その保育士の元には、
何年も前に卒園した園児が
よく遊びにやってきていました。
 
その保育士が、
私に教えてくれた事は
大人の評価よりも・・・
 
子どもの信頼を大切にする事。
 
それから何十年か過ぎましたが
今も私の保育士の理想像は、
その年配保育士です。