ある出来事をきっかけに、バラバラだった知識が、つながりあって、深く腑に落ちる瞬間がありますよね。
こぐまくんも、そうした「そうだったのか!!」にぶつかると、目を輝かせ、いつもの2.5倍くらいのボリュームで、話をします。
先日もこんなことがありました。
マンションの入り口を出たところで、こぐまくんのママ(娘)が、自宅まで傘を取りに戻ったことがありました。
私とこぐまくんが、マンションを見上げると、こぐまくんのママがドアから出てくるところでした。
「ママよ!ママが出てきたよ!」と上を指してこぐまくんに教えました。
これまでも、何度か、同じシチュエーションに遭遇しましたが、
でも、20mはある高い階の娘を、ママだ、と認識することはありませんでした。
でもその日は、「ママー!」と手を振ると、娘が外廊下のフェンス越しに手を振りかえしたこともあって、あの高いところにいるのは、ママで、あそこはいつも自分が出入りしているドアの手前なんだ、と
気づいたようでした。
それはこぐまくんにとってものすごい衝撃だったようです。
その後、娘がエレベーターの方に向かうと、上階から下の階にさしている指を動かしながら、興奮した声で、「ママ、ドスーン!ママ、ドスーン!」と繰り返していました。
以前、私はこぐまくんのミニカー用のエレベーターのおもちゃを作ってあげたことがあるのですが、こぐまくんはエレベーターが高いところから、ドスーンと下に落ちるものだ、と体感していたようです。
そして、自分がいつも乗っているエレベーターも、高いところから、下までドスーンと降りてきているのだ、ママもエレベーターで上から下に降りてきているのだ、と腑に落ちたようでした。
娘がこぐまくんの前に現れても続いて、感極まった様子で、何十回も、「ママ、ドスーン!」と言っていました。
この出来事がこぐまくんの印象に深く残っていたようなので、空き箱で、高いところから降りてくるエレベーターを体感できるようなおもちゃを作ってあげることにしました。
こぐまくんも一緒に作っています。
毎度、作ったものが好きでたまらなくて、抱きしめています。
↓こんなに高いのですが、真ん中で、二つに分かれるようにしています。
ひもをひっぱるとエレベーターが上下します。
こぐまくんは、上からプラスチックのボールを落として、「ボール、ドスーン!」と言いながら、
遊ぶのを楽しんでいました。