お化けの特集 2 (″ロ゛) |
ぼくが仕事をお願いしていたイラストレーターさんがいます。
当時彼は、
都電荒川線っていう路面電車が走る、下町の風情を残す街で下宿をしていました。
場所言うと、まずいのかな~・・なんとか前っていう駅のそばですよ。
アトリエをかねてますから、なるべく広いとこがよかったみたいで、
倉庫の2階にひとりで下宿していました。
都電荒川線っていう路面電車が走る、下町の風情を残す街で下宿をしていました。
場所言うと、まずいのかな~・・なんとか前っていう駅のそばですよ。
アトリエをかねてますから、なるべく広いとこがよかったみたいで、
倉庫の2階にひとりで下宿していました。
いつものようにイラストを依頼に行くと、彼は手をケガして包帯で吊っていました。
幸いに利き腕ではなかったので、仕事は出来るっていうんですが、
どうしてケガしたのか気になるので、事のてん末を聞きました。
その時の話です。
どうしてケガしたのか気になるので、事のてん末を聞きました。
その時の話です。
数週間前に、同じ夢を毎晩見たんですって。
夢の中に、人影・・・人影っていっても、ぼんやり白く逆に光ってたそうですが、
そんな人影が出てくるんです。毎晩、毎晩。
そんな人影が出てくるんです。毎晩、毎晩。
それがどうも、不自然で・・
最初、子どもの影に見えてたそうですが、
そのうち何がおかしいかわかったんですって。
最初、子どもの影に見えてたそうですが、
そのうち何がおかしいかわかったんですって。
頭が大きすぎて、身体が不自然に細い。
そう、マンガでかいた人間みたいな体型なんですって。
その人影が毎晩、ただひょこたんひょこたん走って来る・・・そんな夢だったそうです。
そう、マンガでかいた人間みたいな体型なんですって。
その人影が毎晩、ただひょこたんひょこたん走って来る・・・そんな夢だったそうです。
さすが、イラストレーター、
気になったからその夢を絵にしたっていうんです。
ボクも見せてもらいました。
気になったからその夢を絵にしたっていうんです。
ボクも見せてもらいました。
こんな感じの絵でした・・・・

意外と、彼、その絵を気に入ったようで、壁に貼っといたそうです。
その場所がというと、
当時の彼の下宿って、1階が大家さんの倉庫で、倉庫脇に戸をあけると
2階に上がる一直線の階段がありまして、
ちょうどそこをあがった正面の壁に貼っておいたそうです。
階段上る時に下から見ると、ちょうどその絵が見えるわけで、
ちょっと彼の悪趣味さが出てたようですね。
その場所がというと、
当時の彼の下宿って、1階が大家さんの倉庫で、倉庫脇に戸をあけると
2階に上がる一直線の階段がありまして、
ちょうどそこをあがった正面の壁に貼っておいたそうです。
階段上る時に下から見ると、ちょうどその絵が見えるわけで、
ちょっと彼の悪趣味さが出てたようですね。
でも、ボクはその絵を見たのは彼の部屋ですし、
その壁に貼ってあるのを見てません。
その壁に貼ってあるのを見てません。
というのは、数日前、
彼は仕事の打ち合わせの後、ちょっと飲んで夜遅くに帰って来たそうです。
彼以外に住んでる人がいない下宿ですから、真っ暗。
彼は仕事の打ち合わせの後、ちょっと飲んで夜遅くに帰って来たそうです。
彼以外に住んでる人がいない下宿ですから、真っ暗。
さあ寝よかって、階段の戸をあけたら
ゴトトトトト~ |
すごい音がして、彼、トッサに手で防ぐのがやっと・・・
激痛が走ったそうです。
絵が額縁ごと壁からはずれて、階段を転がってきたんですって。
何針もぬうケガで・・・
その話聞いて、ボクも気味悪いから、
「そんな絵、縁起悪いからしまっときなよ・・・」って言って、その場は終わったんです。
「そんな絵、縁起悪いからしまっときなよ・・・」って言って、その場は終わったんです。
度胸があるのか、無頓着なのか、
彼、そのあと1年くらいはその下宿にいましたかね・・・
すこしお金もたまったから、新しい事務所借りるってことになって、
下宿を引っ越すこととなりました。
彼、そのあと1年くらいはその下宿にいましたかね・・・
すこしお金もたまったから、新しい事務所借りるってことになって、
下宿を引っ越すこととなりました。
彼があちこち整理してたら、
ん?今まで気づかないで使ってなかった押し入れがあったんですって。
あけると中は空・・・
ん?今まで気づかないで使ってなかった押し入れがあったんですって。
あけると中は空・・・
でも、ふっと戸の上の裏側の壁を見ると、
この絵だったのか~って納得したそうです。 |
壁には、
見るからに、子どもの字で
「昭和◯年◯月◯日 わすれない」と書かれてあって、
あの絵とまったく同じポーズの落書きがかいてあったそうです。
子どもの落書きだから、マンガの登場人物みたいな不自然な体型だったんですね。
でも、どうして、そんな落書きがあったのか、
何を「わすれない」のかは、
彼には分からなかったそうです。
でも、どうして、そんな落書きがあったのか、
何を「わすれない」のかは、
彼には分からなかったそうです。
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