「しげる」の話、続きがありまして、
結局、ボクらが下田の宿に着いた頃には、日も暮れてまっ暗に。
結局、ボクらが下田の宿に着いた頃には、日も暮れてまっ暗に。
宿では午後7時を回ると、夕飯の生ものをひっこめて、食べさせてくれません。
まぁ食中毒とか出しては、営業停止ですものね。
まぁ食中毒とか出しては、営業停止ですものね。
本当は地場の魚が、ちょ~名物の宿なのに、
せっかくの刺身を食いっぱぐれ、皆さんご立腹です。
せっかくの刺身を食いっぱぐれ、皆さんご立腹です。
このままでは腹も減ったまま、さらに煮えくり返ったままですので、
罰として「しげる」に酒を呑ませず、
やつの運転で、ラーメン食べに行こうってことになりました。
罰として「しげる」に酒を呑ませず、
やつの運転で、ラーメン食べに行こうってことになりました。
でも、下田と言っても、ボクらが泊まっていたのは、繁華街じゃなくって、
下田駅からずっと外れた「弓ヶ浜」って所でしたので、走れどもラーメン屋なんかない。
下田駅からずっと外れた「弓ヶ浜」って所でしたので、走れどもラーメン屋なんかない。
15分ほど走ったでしょうかね、古ぼっちいドライブイン風の、
全く気合の入らない、しょぼいラーメン屋の看板を見つけました。
運良く、明かりもついていて営業中です。
全く気合の入らない、しょぼいラーメン屋の看板を見つけました。
運良く、明かりもついていて営業中です。
でも、はたして運はよかったのか・・・
みんなで入ると、いかにも国道沿いの場末のラーメン屋で、客はいません。
おやじがひとりいるだけの、さびれ~た感じでした。まあこれも旅の一興か。
おやじがひとりいるだけの、さびれ~た感じでした。まあこれも旅の一興か。
みんなてんでに注文を頼んだら、
おやじが待ちわびてたみたいに切り出してきました。
おやじが待ちわびてたみたいに切り出してきました。
「今しがた帰っちゃったグループのひとりが、ベレベレに酔ってて、
ラーメン手つけないで帰っちゃったんだよ。ただにするからコレ食べない?」
ラーメン手つけないで帰っちゃったんだよ。ただにするからコレ食べない?」
いや! まじっすか?
もちろん断りましたけど??
保健所っ! ちゃんとこの店を監視してるの~???
もちろん断りましたけど??
保健所っ! ちゃんとこの店を監視してるの~???
おやじさん、少しひるんだボクらを休ませることなく、さらに追い討ちをかけてきます。
おやじさんが、麺をゆでる前になんか店から出てって、裏でゴソゴソし始めます。
そして戻ってきて、
開口一番、
おやじさんが、麺をゆでる前になんか店から出てって、裏でゴソゴソし始めます。
そして戻ってきて、
開口一番、
「セミがさ~クモの巣に捕まってて、鳴いてたからさ~、かわいそうだから逃がしてきてあげたんだよ~、じゃ麺ゆでるね・・・」

こらこら!
まず手を洗えっ!!
セミのダシが出るだろ!!!
まず手を洗えっ!!
セミのダシが出るだろ!!!
おやじのキャラの割にはラーメンはどうってことないしょう油味でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日の夜、どうもあのラーメン屋の衝撃が忘れられず、
昨日行ってないメンバーに是非あの「蝉ヌードル」を賞味してもらおうってことになりまして
(ほぼ怖い物見たさ)。
昨日行ってないメンバーに是非あの「蝉ヌードル」を賞味してもらおうってことになりまして
(ほぼ怖い物見たさ)。
また「しげる」に酒呑まさないで運転させて、みんなで出かけました。
昨日のコースを走り、
「ここを曲がったんだよな」と「しげる」が言う所を曲がったボクらの前に
広がっていたのは・・・・
「ここを曲がったんだよな」と「しげる」が言う所を曲がったボクらの前に
広がっていたのは・・・・
墓場 |

「おかし~な~」とバックで戻って、そのあとずっと探したんです。
でもその日、いくら走れども、あのラーメン屋を見つけることは出来ませんでした・・・
でもその日、いくら走れども、あのラーメン屋を見つけることは出来ませんでした・・・
あのラーメン屋、本当にあったのでしょうかね?
それともただ単に、「しげる」の方向音痴がなせるワザだったのでしょうか?
・・・・・・・
それともただ単に、「しげる」の方向音痴がなせるワザだったのでしょうか?
・・・・・・・
稲川順二みたいな締め方でございます。
でも、翌日の昼間、帰りしな車から見てたら、ちゃんとそのラーメン屋ありました。
・・・・ やっぱり「しげる」は「しげる」なんでした。
・・・・ やっぱり「しげる」は「しげる」なんでした。
↓↓↓↓↓↓↓ 押しむジャパン
↓↓↓↓↓↓↓ なんかここんとこ、朝がた寒いね~ 風邪ひかないでね~