え~酔いも回ってまいりましたので、
「床屋」についての思い出話しをひとつ・・・
ボクが小学生の頃は、床屋というものはとにかく混むもの、そして待たされるものでした。
でも、だからこそ、うれしいことがありました・・・
でも、だからこそ、うれしいことがありました・・・
それは漫画雑誌を読みふけることができる、ということでした。
今みたいに「漫画喫茶」とか無い時代ですものね。
今みたいに「漫画喫茶」とか無い時代ですものね。
ボクんちは漫画雑誌を買ってもらえなかったので、
今のボクの漫画の素養が育ったのは、まちがいなく床屋さんがあったからでしょう。
今のボクの漫画の素養が育ったのは、まちがいなく床屋さんがあったからでしょう。
そんなある時、小学生のボクが、床屋で読んでいた少年マガジンに、
「特集お化け(当時はオカルトとかホラーって言葉がまだなく、こう書いてあったと記憶してますね)
映画、エクソシスト」っていうのが巻頭にありました・・・
「特集お化け(当時はオカルトとかホラーって言葉がまだなく、こう書いてあったと記憶してますね)
映画、エクソシスト」っていうのが巻頭にありました・・・
そう、あの悪魔が少女リーガンに取り憑く、こわ~~~~~~~~~い映画ですね。
実話にもとづく、というのがいたずらに恐怖心をあおりますよね・・・
実話にもとづく、というのがいたずらに恐怖心をあおりますよね・・・
ところが、まだハリウッドの特殊メイク技術なんか、チャンチャラ知らないガキのボクですから、
どうせたいしたことないと思って見てたら、
どうせたいしたことないと思って見てたら、

こっ!えぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っつ!!
なんですかあのメイク・・・いや子どもですから、本物と信じ込みました。
とどめに横に座っていた見知らぬおやじが(横から覗き込んでいたんでしょうね)、
「こええな!」って言うもんだから、ドキッとして、ア・ウ・ト。
とどめに横に座っていた見知らぬおやじが(横から覗き込んでいたんでしょうね)、
「こええな!」って言うもんだから、ドキッとして、ア・ウ・ト。
その晩は、ウンウンうなされて、なかなか寝れませんでしたよ・・・・
目をつぶると、リーガンが・・・・・
目をつぶると、リーガンが・・・・・
すかさず、翌日学校で友達中に、「とにかく怖いんだ!」って言ったんですが、
みんなマガジンは見てないようで、知らないし、信じない。
みんなマガジンは見てないようで、知らないし、信じない。
しからば! というわけで、学習塾のそばに「貸本屋」(時代じゃの~)があったんです。
そこに信じない友達数名を引き連れてボクは向かいました。
そこに信じない友達数名を引き連れてボクは向かいました。
そこで例の少年マガジンを探したら、あるじゃないの・・・・・
「これの頭の方・・・見てね・・・・・」とだけ友達に言い残すやいなや、
もう二度とアレを見たくないものだから、ボクはタッタカター・・・・
ダッシュ一目散にそこから逃げる・・・・
もう二度とアレを見たくないものだから、ボクはタッタカター・・・・
ダッシュ一目散にそこから逃げる・・・・
100メートルも走ったろうか、ここなら安全と思って、貸本屋の方を振り返ると・・・・・

「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~」
貸本屋から転がり出る友達ら、友達ら・・・・・・
貸本屋から転がり出る友達ら、友達ら・・・・・・
リーガン・・・怖すぎだって~の
はいっ!「エクソシスト」。ウィリアム・フリードキン監督の1973年アメリカ映画でしたね~
それではみなさん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・
それではみなさん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・