私をテトラポットへ連れてって | 真とりぴー通信改

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たまにイラスト、親父の日記・・中身はゆる~いよ

M橋の話を書いてたら、M橋の同期、
K島のことを思い出しました。

こいつも今は会社やめちゃってます。
いいやつなんですけど、どこかバッチリネジを締め忘れてるやつでした。

あんまり呑めないやつなんですけど、つきあいがいいんで、
K島ともほんとよく呑みに行きましたね。

ある夏のこと、M橋、K島と、会社の人間何人かで神奈川県辻堂の海水浴場に行きました。

さあ泳ごうかって、その前に準備体操・・・という段階で、K島いわく


おれ泳げない


「なら、なぜ来る!!」
ラジオ体操第一の途中(腕を振ってあしをまげのばす運動)で、我々の手は止まりました。
さらなるK島の言い分がまたわからない・・・・


「本当は泳げるんだけど、顔を水につけたくないんで泳げないんだ」


シロウトには理解が難しいですね。
いえ、どんな通訳を入れたとしても、イアンソープ選手だって理解できないでしょう。
顔を水につけなければ泳げるという主張なのでしょうが、そんな泳ぎ方って、そうあるんでしょうか?
顔上げっぱなしの平泳ぎ? 犬かき? なんか古式泳法に?

とにかく我々は泳いで、
K島はゴムボートを借りて遊んでました。

・・・で、その海水浴場の沖合にテトラポットが積み重なって、海上に出ているところがありまして、
しばらくするとK島はボートでそこに行って休んでました。

それを見た我々の会話、
「あんなこと言ってるけど、やつは本当に泳げるのかな?」
「ボート盗ってきちゃえば、泳いで帰らなきゃならなくなるから、ためしてみようよ」
・・・・・こういう悪だくみだけは、すぐまとまるもんです。
すかさず実行に移します。

(あっ人間関係できてないとこで、こんなことやったら、イジメだからね、やっちゃだめよ!)

ボートが無いと気づいたK島は意地でも帰ってこようとしません・・・
我々との我慢くらべが続きます。

しばらくしたら、黒人系の外人の方がそこで休みだして、
またK島ってのは、冬でも色黒なくらいにメラニン色素が多くて、
「どっちがK島かわからないね~」なんて我々は言ってました。

↓ こんな感じでした。

イメージ 1




結局、我々が目を離した隙に、K島は泳いで帰って来たのですが、
その日もその日以降も、彼が泳ぐことは2度とありませんでした。


後日に、ボクがそのことを
「私をテトラポットに連れてって」という絵にしました。

丁度、上のような絵です。

K島はそれ見てブーブー怒ってましたが、
みんなは笑って、
わざわざ拡大コピーして、会社の階段にあった段ボールに貼っておきました。


ところが、火の気がないのにその箱が燃えまして・・


もうみんな、
K島の怨念だから太宰府に祀ろうだとか、
しまいにゃ、その絵の目から火が出るのを見たとか言い出すやつもいて、
振り袖火事状態・・

K島もさすがに「いい加減にしろ!!」でしたね。



K島は今、音信不通です、
元気ですかね~
あんときゃ悪かったね~
またみんなで海行こうよ。

こんどは浮き輪持って来なよ!