「オウムとインコの日」の6月15日に、とり村において
動物慰霊祭を執り行いました。
実はお墓をリニューアルしてくれた学生さんたちをご紹介
します。
東京都板橋区成増にあるP&A(ペット・アンド・アニマル)
専門学校の1年生がこの4月からとり村に研修に来てくれ
ています。
ピカピカの1年生9名(男子5名、女子4名)です。
毎週木曜日に男子チームと女子チームが午前、午後に分か
れて交互に研修します。
それぞれ3時間ずつです。
学生さんとしては始めての企業研修だったので、初日はさぞ
かし緊張したと思います。
動物専門学校に入学した学生さんにとって、動物たちのお世
話をしたいのが本音だと思いますが、とり村では鳥用品の販
売を中心にした業務なので、鳥たちのお世話をすることがで
きません。
そんな彼らのモチベーションを上げていくために、私たちは
いろいろな研修を行いました。
そしてその最後の研修のテーマが動物慰霊祭のための準備だ
ったのです。
学生さんが考えたコンセプトは次の3つでした。
1)慰霊碑に屋根をつけたい
2)通りすがりの人に気づいてもらいたい
3)手を合わせたり、お線香をあげたりして供養をしてもら
いたい
担当は屋根作りは男子チーム、色付けは女子チームが担当し
ました。
まずは以前のお墓の写真です。

そして、学生さんが手がけたお墓です。

いかがでしょうか?
私たちは学生さんに、このお墓の歴史とその想いを伝え
ました。
それ以上のことは何も言いませんし、当然、駄目出しも
指示もしません。
学生さんに予算金額内で自由に作ってもらいました。
その過程でいろいろと驚いたことがありました。
あと2回で研修が終了する段階で、全員が朝から来るよう
になったのです。
本来は午前のチームと午後のチームが交互に来ればいいの
ですが、学生さんが自ら学校に掛け合い、全員が朝から来
ることを認めてもらったそうです。
また、最終日は16時で終わりなのに、暗くなるまで頑張
ってくれました。
出来上がったお墓周辺は、それぞれご意見もあると思います。
でも、高校を説業したばかりの学生さんが、初めて会うクラ
スメートと、力を合わせて作り上げた「作品」に私たちは敬
意を評したいと思います。
思えば3ヶ月前にとり村に初めて来たときは、挨拶もうまく
できなく、笑顔もほとんどなかったのが、最終日は全員が満
面の笑顔で、大きな声で帰っていきました。
この3ヶ月で私たちも学生さんからいろいろなことを学んだ
ような気がします。
学生さんたちはずっとお墓のそばに居てくれました。とても
賑やかで楽しそうでした。
お墓で眠っている鳥たちにとって、長くそばに居てくれた学
生さんたちの存在は、とても嬉しかったのではないかと私は
思っています。
今週からまた新しい学生さんが来ています。
次は何をテーマにするか、これからが楽しみです!!