だいぶ前の事ですが、野鳥調査に参加していた時、鳥友からアメリカコアジサシの情報がメールで入りました。調査が終わってからボクもその場所に向かってみました。(7月2日撮影)
これが日本でも繁殖している普通のコアジサシ。腰や尾羽が白い、羽根の外側(初列風切)が1枚だけ黒い、おでこの白い模様は目の後ろまで伸びている…などの特徴を覚えておいてください。
これも普通のコアジサシです。この写真では分かりにくいですが足が黄色〜橙色です。羽根の外側が一枚黒いですね。
これが問題のアメリカコアジサシ。羽根の外側(初列風切)が3枚黒いです。腰も尾羽も白くなくグレーです。
アメリカコアジサシはおでこの白い模様が短く目の上で止まっています。形も一番上のコアジサシの写真と少し違います。
アメリカコアジサシは足も色も茶色にくすんでいます。ちょっとこの写真じゃわかりにくいかな。
体は普通なのに首をひねって顔は上を向いています。アメリカコアジサシはアクロバティックな飛び方も見せてくれました。
情報をもらった時、普通のコアジサシと見分けられるか心配でしたが、少し見慣れると簡単に見分けられるようになりました。羽根の黒と腰の色、そして何より声が違いました。コアジサシはキリッ、キリッと甲高いですが、アメリカコアジサシはギュッ、ギリッと濁った声でした。
ボクがいた時間一度も見える位置には停まりませんでしたが、飛んでいても直ぐに見分けがついて撮影しました。
アメリカコアジサシについては確認されてから間もない事、もしかしたら来年も来る可能性がある事などから始め箝口令が敷かれましたが、後に日本野鳥の会の支部報でも紹介されたり、自然保護講習会などで発表されたりしましたのでボクも場所は伏せてブログにアップする事にしました。
受講した自然保護講習会では、この鳥がバンディング(鳥のの生態調査のひとつ。足輪をつける方法を採る)で捕獲され足環を分析した事でアメリカで足環が付けられた事がわかりアメリカコアジサシだという事が判明したという講義がありました。
鳥好きの皆さんはもうあちこちのブログなどでご存知ですね。古い情報で申し訳ありません。m(_ _ )m
これで国内限定のライフリストは474種。亜種・外来種を合わせると543種になりました。