ツルシギの夏羽。

 

ツルシギ探して~♪行ったり来たり~♪(何の歌だよ?笑い泣き

 

(2024.4.28 茨城県)

 

 

 

 

 

ツルシギを探していると…

 

さあ~お待たせしましたウインク

 

前回の続き。茨城県でのツルシギ探しのお話しです。

 

 

さて、さて…今更ながら、改めて思ってしまいましたが…キョロキョロ

 

今回、ツルシギ探しをしながら、なんやかやと、その間に様々な野鳥たちを見ることができちゃいました。

 

オジロトウネン、コジュリン、ムナグロ、ウズラシギ…私が言うのも何ですが、これはなかなかの顔ぶれです。これだけ目立った種が一気に見られるとはビックリ!これって、よくよく考えればかなりラッキーな事と言えますよね。

 

この日の探鳥はマジで皆疲労困憊でしたが、彼らに奮起させてもらいました。ニコニコ

 

てな感じで(肝心のツルシギには会えぬものの…)このラッキーはこの後も続いちゃったのです~。笑い泣き

 

 

 

 

 

アカガシラサギ

 

ムナグロとウズラシギを見た我々は、ツルシギのポイントへ戻ってみましたが…ウムム…いません。そこで、再度アカガシラサギのポイントの方へ行くことにしました。(若干ツルシギは諦めムード💧)

 

ポイントに着き、全員で探索します。ふと、鳥仲間の御夫婦が「あっちのアシ原のある所にいそうだね。」と仰りました。ではそちらへ行ってみましょう、、、ということとなり歩を進めると…おっ!びっくりあれって?そうか?いや絶対そうだ!ビンゴ!予想的中です、アシの前に…

 

アカガシラサギ登場!爆  笑しかも夏羽だ~!

 

 

頸を伸ばして水中を物色。何か美味しそうなのいないかな~?

 

アカガシラサギは、全長45センチ程のサギ科アカガシラサギ属のやや小柄なサギの仲間。ユーラシア大陸東部に生息し、日本では南西諸島には割合多いと言われいますが、それ以外ではほとんど見られず、関東などでは大変珍しいサギです。

 

夏羽は写真のように赤褐色が目立ちますが、冬羽は全体的に褐色になります。翼は周年白色で、飛ぶととても目立ち大変美しいです。

 

主に淡水域の水辺で小動物を捕えます。

 

以前観察した時は草むらに潜り込んだりすることもあり、サギというよりクイナのような印象でした。まあ、サギの仲間としては少~し変わり種かもしれませんね(笑)。

 

残念ながら、今回は発見後すぐに飛んで行ってしまいましたが、美しい夏羽の姿をしっかりと見ることができました。

 

 

 

 

歩くオオタカ

 

貴重なアカガシラサギとの出会いに気を良くした我々は、再びツルシギのポイントへと移動しました。

 

やはり、諦めてなるものか~!ツルシギや~い!チューてな感じです。

 

するとポイントの田んぼの向こう側の杭でハシブトガラスたちが大騒ぎ…ん!あれ?カラスたち以外にも何かいるぞ!

 

よく見てみると…ありゃあ、猛禽だーびっくり!

 

 

その猛禽は杭から畦の上へと着地。

 

あらら、この方はオオタカ様ではありませんか。チュー

 

カラスたちがうるさいので、たまらず杭から降りたのでしょうか?

 

 

すると…ありゃりゃ、歩いちゃってます。

 

テクテク…テクテク

 

更に、ホイ、ホイ、ホイッと。

 

オオタカが歩いて何が悪い!と言わんばかりに歩いてましたよ~。

 

しかし、オオタカがまともに地面を歩く姿を見るのは初めてです。

 

そしてまたまた御夫婦の鋭い観察眼が光ります。「このオオタカの嘴に羽がついてるよ。」むっ!確かに!よく見ると羽毛らしきものがついています。

 

もしかしたらカラスにちょっかいを出され、捕えた獲物の鳥をアシの中に落としてしまったのかもしれません。

 

しばらく歩いたオオタカは飛び上がり、今度は隣の杭へとまりました。やはり、何かを探している様子でした。

 

ところがカラスの数も増え、更にトビまでやって来てしまいました。こうなるとさすがのオオタカ様も獲物探索を断念。何処かへ

飛び去ってしまいました。

 

 

オオタカは全長50センチ程のタカ科ハイタカ属の猛禽類。ユーラシア大陸から北アメリカにかけての広い分布域を持ちます。日本でも九州以北に留鳥(一年中見られる野鳥)として生息し、主に鳥類を捕えます。

 

非常に巧みな狩りをすることで知られ、樹木の中に潜み待ち伏せたり、人工物のネットなどに小鳥を追い込み捕えたりもします。

 

同じ鳥類を捕えるハヤブサが高速の狩りの名手なら、オオタカは狩りはまさに匠の技です。

 

 

しかし…です…

そんなオオタカがツルシギポイント周辺をうろついているのなら、今回は残念ながら諦めるしかない…ようですね~。

 

そう思った我々はついにツルシギ探しを断念し、帰宅の途につくこととしました…。ハ~ショボーン(ため息)

 

でもまあ~色々見れたし…まあね、探鳥としてはね、これはこれでね、大成功ですよね。うんうん。そうですよ!ラッキー続きだったじゃない!いや、本当に!

 

あ~良かった良かった。めでたしめでたし。ハハハ…ハ~(ため息)

 

そんな何とも言えぬ気分で帰路につこうとすると、ツルシギのポイントから少し離れた所にムナグロの群れがいることに気づきました。

 

最後の最後だからとムナグロの群れのもとに行きポツポツと撮影していました。そのまま撮影終了して帰るはず…でしたが…その時全員がとある言葉を発します…

 

「もう一回だけ行ってみね?」ニヤリ

 

あ~やっぱ、そうなりますよね~(笑)爆  笑

 

 

 

ツルシギついに現る!!

 

 

時間は既に夕方5時をまわっていました。

 

ほぼ諦めつつも、僅かな期待を胸に抱きツルシギのポイントへ…すると一人の見知らぬカメラマンさんが我々を必死に手招きします。

 

おおっ~!!!これは期待しちゃっていいんじゃないの~!!!

 

諦め付かない人が我々以外にもいたのね~笑い泣きなどと思いつつ、気持ちは逸ります。

 

機材を持ち、急ぎその場へ行くと…

 

どひゃ~!!!

 

 

あひゃ~!!

 

 

つるひびしゃま~(ツルシギ様~笑い泣き

 

ヒーン!(泣いてます笑い泣き

 

 

ツルシギ様の伸び~。

 

 

ツルシギ様のブルブル~。

 

 

ツルシギ様のお食事~(ザリガニを捕えましたが、この後落とされちゃってました。)

 

 

ツルシギ様のお眠~。

 

あ~最高にお美しい!最高にお可愛い!

 

ついに、ついに、ついに、ついに、ついに(しつこいな)

 

ついに出会えました~!!!笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

やったー!わーい!さいこー!

 

いやあ~感動ですよこれはラブ

 

 

さて、さて、では、今回探しに探しまくったツルシギという鳥についてご説明しましょう。なぜ我々がここまでこの野鳥に拘るのか、その訳を…

 

ツルシギは全長30センチ程のシギ科クサシギ属のシギ。水田や内陸の湿地など、淡水域に好んで生息し、海水域に来ることは稀だと言われます。水辺で魚類や甲殻類など、シギ類としてはやや大きな獲物を捕えます。

 

ユーラシア大陸北部の広範囲で繁殖し、南アジアからアフリカにかけて越冬します。日本へは春と秋に旅の中継地として立ち寄ります。冬羽は褐色ですが、夏羽は全身が黒く、とても気品ある姿となります。

 

日本では多くのシギ類が少なくなっていますが、本種はその中でも特に減少傾向が酷く、決まった地域以外ではなかなか出会うことがありません。中でもこの夏羽の個体に出会うのは、とても難しいと言われています。

 

しかし、かつては我が千葉県内でも夏羽の群れが水田で定期的に観察されたそうです。近年はそのようなことも無くなってしまいました。環境破壊、温暖化など人為的要因が原因とは思いますが、その理由は正確には不明です。

 

 

そんな訳で、なかなか見られない美しい夏羽のツルシギに、野鳥愛好家たちの多くは憧れちゃうんですよね~。

 

しかしまだ地域によっては少なからず複数が渡って来る場所もあり、その証拠に今回のツルシギを発見後、すぐに先輩バーダーの一人にこの事をお伝えしたところ「良かったですね~。私は今探鳥旅行に来ていますが、今日ツルシギ夏羽11羽見ました~ごめんね~。」のお返事が…

 

これには一同、ガク~💧ガーン(の後に大笑い笑い泣き笑い泣き

 

とまあ~なんとも愉快な落ちがついてしまいましたが、、、

 

とはいえ、やはりツルシギは貴重な野鳥には違いありません。また再び何処かで夏羽のツルシギに出会えることを夢見て、本当の帰路につく我々であったのでした。

 

今回はツルシギ始め、様々な貴重な野鳥たちに出会うことができ、大満足の探鳥となりました。

 

最後にツルシギの存在をお教えいただいたカメラマンさん始め、色々情報をいただいた方々に感謝、感謝です。

 

 

 

さて皆様2回にもわたり、最後までご覧頂きありがとうございました。

 

今回はこれにて失礼致します~。次回またお会いしましょう!ニコニコ

 

では皆様~👋またでーす!

 

(皆様~ツルシギ始め貴重な野鳥の撮影、観察は彼らの邪魔にならぬよう特に慎重に行いましょう!私自身も気をつけますね。ウインク