今回は今年の2月から3月にかけて房総丘陵で見つけた、早春の花々をご紹介致しま~す。
馬酔木(アセビ)の花と空蝉(うつせみ)…春の訪れと夏の記憶…
アセビの花を撮影していたら、葉の裏になんと蝉の抜け殻がついていました。一冬このままの状態であったとは、ちょっと驚きです。
早春の花 アセビ。
アセビは早春に咲き、房総に春の訪れを告げる花の一つです。
房総丘陵では、寒さ厳しい2月早々に咲き出しますが、1月に咲くこともあるようです。
高さは9m程にもなる常緑樹ですが、だいたいは2~4m程。スズランのような可愛らしい小さな花を鈴なりに咲かせますが、実は葉や茎に毒があるそうです。
アセビは漢字で「馬酔木」と書きます。馬がこの植物を食べると酔ったようにフラつく…という意味だそうです。
緑の花が特徴的なオニシバリ。
このオニシバリは林道のすぐ脇にあり、割合大きな個体でした。
オニシバリは高さ1m程のジンチョウゲ科の植物。3月頃にこのような緑色の花を咲かせ、初夏の頃には真っ赤な実をつけます。
名前の由来は、この植物の樹皮で作った縄は、鬼をも縛り付けることが出来るくらい強い…ということからきてるそうです。
房総丘陵ではさほど多くはありませんが、林道の所々で見ることが出来ます。
シバヤナギの花。これは雄花で、先端の未開花の部分が赤いのが特徴です。
高さ2m程で、日当たりの良い崖などに生えています。日本固有種だそうです。
独特な姿のミミガタテンナンショウの花。
マムシグサの仲間であるサトイモ科テンナンショウ属の花は、皆このような形で目を引きます。
「ミミガタ」の由来は、花の部分の両脇が耳たぶのよう出ているから。「テンナンショウ」は漢字では「天南星」と書き、これは中国の言葉で夜空に広がる星々を意味するそうです。
シキミの花。花弁が多く、淡黄白色で美しい。
シキミは高さ5m程(最大10m程)の常緑の樹木。
3月の沢沿いで咲いていましたが、多くの花をつけていた割にはあまり目立たず見過ごしていました。帰り道に気付きましたが、よく見るとその淡い黄色味のある花にしばし見とれてしまいました。シキミさんよ、ごめんなさい(笑)。
ちなみに秋には星形のユニークな実をつけますが、その種は有毒なのだそうです。
林道でよく見るキブシの花。キブシは高さ5m程になる落葉樹。
ちょっと地味な色合いの花ですが、意外と目立ちます。房総丘陵の春を代表する花の一つ。
キブシの「フシ」は五倍子(ごばいし)のこと。
この木の果実が五倍子(ヌルデという木に虫が寄生してできる虫瘤《むしこぶ》のことで、薬用や染料の原料になる。)の代用品となることからこの名が付いたとか。
スミレ。
数多あるスミレ科の代表のような種。
春の麗らかな日差しが当たる斜面でスミレの花を見つけると、なんだか嬉しくなります。
スミレ探しは春の野の楽しみの一つ。
林床に生える多年草のシュンラン。
春に咲くランの仲間です。なかなか目立たない為、結局自力では見つけられず詳しい方に場所を教えていただきました。
感謝、感謝です!
ランの仲間は採集されてしまうこともあり、心ない乱獲により絶滅寸前の種も少なくありません。
生態系にも悪影響を及ぼしますので、希少な植物や昆虫などの採集は絶対に辞めていただきたいです。
「ちょっとくらいなら…」などと、簡単に考えてはいけません!
小さな、小さな春の妖精。コケリンドウ。
日当たりの良い山間の崖や野原に咲くコケリンドウ。丈は2~8センチ程ですが、多くがだいたい2~3センチ程度。
春に咲く小型のリンドウです。
小さな丈のマメザクラ。
他の桜と比べ小さめな樹高と花のマメザクラは、野生の桜です。
花は下向きに咲き、通常ソメイヨシノなどより少し早い時期に咲きます。可憐で美しいその姿に。毎春心を奪われてしまいます。
ということで、今回は早春の房総丘陵の花々を紹介させていただきました。
でもこれはほんの一部。春を告げる花々はまだまだあります。
いや~これから春本番ですね。春からそして初夏にかけて、様々な美しくも可憐な花たちが房総丘陵を彩りますよ。楽しみですね!
とまあ、そんなこんなで今回も野鳥さんたちの出演ならずでして…すみませーん!
多分次回も…すみませーん!
じゃあ次回は何だ?…と仰いますよね。
う~ん、、、それは次回のお楽しみということで!すみませーん。
といったところで、今回はこの辺で失礼致します。ご覧いただきありがとうございました。
皆様どうぞ呆れずに、次回も是非に当ブログへのご訪問よろしくお願い致します。
次の次は絶対野鳥さんですので…ご容赦を…
では皆様~
👋またでーす…と、と、すみません。最後に一つご報告が!
前回出会ったニホンリスさん、ご無事でしたよ~。
イタチさんには捕まってなかったです。
元気に森の中を走り回っていました。ご報告まで。
では改めまして、皆様…
👋またでーす!