今回は、このキレンジャクさんのお話しで~す!爆  笑

3年ほど前のことですが、街路樹のクロガネモチの並木にレンジャクたちがやって来ました!

 

(2021.2.7 千葉県中央部)

 

 

 

クロガネモチの実を食べる2羽のキレンジャク。

この年は、クロガネモチの実を求めてヒヨドリやムクドリが多く街路樹にやって来ました。

そしてついには、キレンジャクやヒレンジャクも!チュー

 

(2021.2.7 千葉県中央部)

 

 

 

キレンジャク(左)とヒレンジャク(右)の2種がついに並びました!ニコニコ

 

クロガネモチを食べていたキレンジャク2羽のもとに、1羽のヒレンジャクがやって来ました。

キレンジャクとヒレンジャクが並んでいるところを、ずっと撮影したいと思っておりましたので、これはラッキーな2ショットでした。

 

(2021.2.7 千葉県中央部)

 

 

近縁種同士の2種は実によく似ていまが、当然違う箇所が幾つかあります。す~っごく分かりやすい識別箇所は、尾羽の先の色。キレンジャク(左)はその名の通り黄色です。そしてヒレンジャク(右)もその名の通り赤色ですね。(ヒレンジャクは和名表記は緋連雀。緋は緋色の意味。つまり赤色ということ。ちなみにキレンジャクの和名表記は黄連雀。)

それとちょっとキレンジャクの方が大きめですよね。まあこれは並ばなきゃわかりませんけど…。笑い泣き

 

またキレンジャクには、次列風切(翼の一部分の呼称)の先端に赤い蝋のような物質で出来ている突起物があります。(一番最初の写真参照)この物質の役割は謎だそうです。

 

それ以外の違いはどこかな?探してみてね~口笛

(解説の手抜き?)

 

(2021.2.7 千葉県中央部)

 

 

キレンジャクは全長20センチ程。前回紹介したヒレンジャクと近縁のレンジャク科レンジャク属の鳥。ヒレンジャク同様に木の実が主食で、やはりヤドリギの実を好みます。日本へは越冬の為にユーラシア大陸から飛来します。

 

一般的に言われていることですが、日本では北海道や東北などではキレンジャクが多く、それより南ではヒレンジャクが多いそうです。関東地方ではだいたいがヒレンジャクで、ごく少数のキレンジャクがそれに混じります。

 

つまり関東などでは、キレンジャクの方がレアというわけ。逆に北の地域ではヒレンジャクがレアとなります。

 

じゃあ、これを更に世界的に見るって~と、どうなるか?チュー

俄然、ヒレンジャクの方がレアもレアとなるんですね~これが…。

 

というのも、キレンジャクはユーラシア大陸から果ては北アメリカまで広~く分布しています。ところがヒレンジャクはユーラシアの極東地域にのみ分布。ごく限られた場所にしかいないんです。

なので、海外のバーダーさんたちには、ヒレンジャクの方が人気が高いとのことです。まあ~そうなりますよね。

 

とはいえ、関東の多くのバーダーにとっては、キレンジャクの方にどうしても目が行っちゃいます。キョロキョロ

 

(いや、でもね…ヒレンジャクの方も、そうちょくちょくいる鳥ではないんですよね。ですから、こちらもきちんと見ねばなりませんよね。いや、いや、違います、違います。野鳥にそもそもレアもなにもないんです!野鳥好きなら、全ての野鳥に平等に愛情を注がねばならんのです!…でもキレンジャクは見たいよ~笑い泣き

 

 

クロガネモチの赤い実に夢中のキレンジャク。

 

 

「こりゃあ美味そうだね~。」

 

「こっちも美味しそう~。」

 

この日は夕方遅くまで街路樹で実を食べ続けていました。

 

(2021.2.7 千葉県中央部)

 

 

クロガネモチはモチノキ科モチノキ属の常緑中高木。樹高は10m以上にもなるそうです。関東以南に分布しますが、丈夫で育てやすいなどの理由から、街路樹や庭木として利用されます。秋から冬にかけて赤い実をつけ、多くの野鳥の餌となります。(ただし人間は食べられないとのことです。)

 

この観察場所のクロガネモチはだいたい高さ数メートル以下のものが、車道の両側に植えられています。毎年実をつけますが、この年以降はあまり鳥たちを見ません。残念ながらレンジャクたちもこの時以来見られていません。やはりこの年が豊作だったということなのでしょうか?今だ謎なんですよね~。それとも単純に見逃しているだけ?ウムム~ショボーン

 

 

キレンジャクの長~い糞。

 

クロガネモチを盛んに食べていたキレンジャクたちでしたが、粘着性の糞をしていました。これはヤドリギの実を食べた証拠です。やはりヤドリギの実は外せないようですね。どこかでヤドリギの実を食べた後に、やって来たのでしょう。

(ちなみに、北海道では街路樹のナナカマドにキレンジャクが多く来るそうです。そこではヤドリギではなくナナカマドが主食なんですかね?所変れば主食も変る?)

 

しかし💧これはもの凄~く伸びとりますな~。びっくり

 

(2021.2.7 千葉県中央部)

 

 

アンテナにとまり一休みするキレンジャクたち。

 

ゆっくり近くで観察はできましたが、結局現われたのはキレンジャク2羽とヒレンジャク1羽のみでした。

なぜこれしか来なかったのでしょうか?他のヒレンジャクたちは?実は沢山あるというのに…ウムム~タラー…これも今だ謎ですね。

 

(2021.2.7 千葉県中央部)

 

こちらはヒレンジャク。地上に降りてからクロガネモチの方へ。周りを随分と警戒していました。

 

しかし、このヒレンジャクはこの後、なんと交通事故に遭ってしまい命を落としてしまったのです…。ガーン

 

私は別の場所に移動しており、帰りに再び現地に寄ってこの事故に気付きました…。ですからどのように事故に遭ったかは分かりませんが…これにはかなりショックを受けました。先程まで元気な姿を観察していたのに…まさか事故に遭うとは…。

 

人間の生活圏である車道の街路樹。ここは天敵の猛禽類はなかなか近づけません。しかし、車の通りが多い為、どうしても交通事故のリスクは高まります。彼等にとっては街中といえども、危険と隣り合わせの場所なのです。

 

ヒレンジャクたちが群れでここに来なかったのは、このようなことが原因だったのかもしれません。そう考えるとこのキレンジャク2羽とヒレンジャク1羽は、勇気があり、そして好奇心の強い個体たちだったんでしょうね。

 

 

で…今季はいかがでしょうか?

 

と…ヒレンジャクの群れを覗いてみると…

 

いました!一番下の個体です!

この3年前の時以来キレンジャクとは会えずにいました。

 

ですからとても嬉しかったです!(…しかし遠い笑い泣き

 

(2024.2.18 千葉県中央部)

 

 

日本への飛来数に当たり外れのあるレンジャクたち。今年は各所で見られているようですよ。

 

レンジャクシーズンもそろそろ終盤。

 

皆さんも是非、レンジャクたちを探してみて下さいね~口笛

 

ということで…今回はこの辺で失礼致します~。

 

では皆さ~ん

 

👋またでーす爆  笑