どうしても見たかったクロヅル(両脇)とマナヅル(中央)。なんとか出会えましたよ~!
良かった~。
(2024.1.27 千葉県内)
ツルたちは非常に警戒心が強く、今回は遠くからの撮影のみ。
画像が良くないのはご容赦を💧
畦にいるクロヅルは、辺りに危険がないか警戒している様子。
ツルたちは水田の二番穂(刈り取られた後に伸びる稲の穂)を食べてる様子でした。
マナヅル(写真一番左)は顔が褐色の幼鳥です。成鳥は顔が赤くなり目立ちます。
マナヅルとは、全長120センチ以上のツル科ツル属のツルの仲間(なんだか当たり前のこと言ってますよね。笑)。
ツル渡来地で有名な鹿児島県出水平野では、およそ3000羽が越冬の為に大陸から渡って来ます。
繁殖地はユーラシア大陸東部のごく一部のみ。とても希少な鳥なんです。日本での越冬地は出水平野を中心とした西南日本です。
日本では主に水田に見られ、水辺の植物や小動物を餌とします。家族群で行動するのが普通ですが、この幼鳥は何かしらの理由で親から逸れてしまい、このクロヅルたちについて来てしまったのかもしれません。この子にとってこのクロヅルたちは、きっと親代わりなのかもしれませんね。
クロヅルはマナヅルより一回り小さいツル科ツル属のツル(なんだかしつこくてすいません💧)で、ユーラシア大陸に広く分布します。日本へは越冬の為に渡って来ます。しかしその渡来数は非常に少なく、そのほとんどが出水平野にやって来るのみ。しかも毎年数羽程度が確認されるだけだそうです。ですからそれが関東地方で見られるのは極めて稀と言えるでしょう。
親からはぐれたマナヅルの幼鳥を優しく受け入れた2羽のクロヅルたち。
ここに至るまで彼等にどんなドラマがあったのでしょうね。
1月のこと。クロヅルとマナヅルが千葉県内に来ているとの情報が入り、場所を鳥仲間の方から伺い見に行くことにしました。しかし、これがまた…なかなか見つからず、いや~かなり苦労しました。今回3名で、朝から夕方近くまであちこち探しました。が、いません。う~んこりゃあもしやダメパターンか?
そんな諦めムードとなったその時、何かを撮影しているカメラマンさんたちの一団を発見。もしや!と思いそちらへ向かうと…お~っと!いました!!ついにお会いすることができたのです。嬉しー!!!
しかし遠い💧いや、でもこれは仕方なし。警戒心が強いとのことなので十分距離をとって、驚かせぬようせねばなりません。
しばらく3羽はかたまって餌をとっていましたが、そのうちゆっくりと隣の田んぼへ移動し始めました。
3羽とも警戒しつつも、なんとか留まってくれそうな雰囲気。これなら遠くとも、もう少し見られるかと期待しました。
が…ちょっとその場を離れ、目を離してしまった直後…「いや~今さっき自動車が近くを通って飛んじゃったよ。」と…のこと
え~っ!マジかあー!ガ~ンウソでしょ~ショック~
てな感じでした。でも、まあ遠かったとはいえ、貴重なツルたちにお会いすることができたんですもの。本当に良かったです。
1羽ぼっちになってしまったマナヅルの子。そうしてそれを受け入れた心優しきクロヅルたち。
さて、彼等はこれから何処に向い、そうしてそれはいったいどんな旅となるのでしょうか。
これからのドラマティックであろう3羽の旅路に、思いを馳せてしまいます。
ということで…このツルたちの無事な越冬と旅路を願いつつ…
今回はこれにて失礼致します。
では皆様…👋またでーす