冬に赤い実をつけるピラカンサ。

(和名はトキワサンザシやタチバナモドキで、これら何種類かを含めてピラカンサというとか。ユーラシア大陸原産の栽培種。)

 

ここは、房総半島中央部の山間の里。人気の無い、けれども綺麗に整備された小径に一本のピラカンサがありました。

見事に赤い実を実らせています。

 

赤く目立つピラカンサの実は小鳥たちの大好物。

 

早速、様々な小鳥たちが集まってきましたよ~チュー

(ピラカンサの実は、人間には有毒なので絶対食べないでくださいね!)

 

 

アカハラとピラカンサの実。

いっぱいの実が成っていました。すご~い!見事なまでの豊作ですね。びっくり

 

(2024.1.22 千葉県中央部)

 

 

実をくわえたよんチュー

 

 

千葉県では主に冬に見られるツグミの仲間のアカハラ。全長は23センチ程。

地上でミミズや昆虫類などを捕らえますが、木の実も好物。

その名の通り赤いお腹が特徴的です。

 

ユーラシア東部に生息し、種類はロシアで繁殖する亜種オオアカハラと、日本の本州中部などで繁殖する亜種アカハラに分かれます。

 

マイフィールドで見るのは、ほとんど亜種オオアカハラ。亜種アカハラより顔の暗色味が強いのが特徴です。

 

 

 

 

 

こちらはツグミです。

ツグミも木の実が大好き!

 

ツグミは全長24センチ程のヒタキ科ツグミ属を代表する鳥。

昆虫や果実などを食べます。ユーラシア大陸北部で繁殖し、日本へは秋に越冬の為に渡って来ます。

 

日本のツグミの仲間では最も目にする機会が多く、海岸から農耕地、街中から林と様々な場所で見られます。

 

 

実をパクリ!

丸呑みですニコニコ

 

 

こちらはヒヨドリ。

どの実がいいかな~。どれにしよっかな~。

 

よし!これにしよっと。

 

 

パクッ、パクッと高速で実を飲み込んだヒヨドリ。

 

素早すぎて撮れんではないか~い笑い泣き

飲み込んだ実で喉が膨らんでます。本当に満足そうなお顔。

 

ヒヨドリの舌はオレンジ色なんですね~。知らんかった。爆  笑

 

 

ヒヨドリは28センチ程のヒヨドリ科ヒヨドリ属の鳥で、日本全国に数多く生息しています。ツグミたち同様、昆虫や果実などを食べ、街中などでも一年中見られる最もポピュラーな野鳥の一つです。

 

ただしその分布は、日本とその周辺のみという世界的に見るとかなりレアな野鳥。また周年見られる鳥ですが、秋には大群で移動する姿が各地で観察されます。

 

 

 

そんな赤い実に夢中な小鳥たちを見ていると…ん?

 

おおっ!びっくり

 

まさか、この方々は!

 

 

ウム!

 

これは間違い無し!

 

まごうことなきヒレンジャクご一行様ではございませぬか~!びっくりびっくりびっくり

 

これは嬉しい出会いでした。

まさかここで、この時期にヒレンジャクが出るとは夢にも思っていませんでした。

 

というか、なんとな~く「このピラカンサの赤い実に、ヒレンジャクが来たらいいな~。」と思っていましたので、願いがかなっちゃいましたね~!チュー

 

これはまさに、大ラッキーです口笛口笛口笛

 

 

頭の冠羽(かんう)を逆立て凄い形相?ちょっと緊張してる?

なんか…ごめんなさい笑い泣き

 

こちを見てはいますが、おそらくピラカンサに群れるヒヨドリ軍団を気にしている様子でした。

 

彼等もお目当てはピラカンサの赤い実。高い木の上から、ヒヨドリたちの様子をじっと見ていました。ここではヒヨドリたちが優占種。数は数十羽。対してこの時のヒレンジャクたちはたったの3羽。下手に近づけばヒヨドリたちに追い払われてしまいます。

 

そこで、彼等の隙をつきピラカンサの実を食べようとしているのです。

 

アカハラやツグミはそれなりに体格があるのでヒヨドリを恐れませんが、ヒレンジャクは20センチ程と少々小柄な為か、かなりヒヨドリを警戒しているようでした。えー

 

早くヒヨドリたちどかないかな~えー

お腹減っちゃったよ。

 

 

おっ!やっと、ヒヨドリどもがいなくなったぞ!

それっ今だ~!!!

 

あ~やっとありつけるよ。

 

こちらもやっとピラカンサとヒレンジャクが撮影出来ました…が撮れたのはこれだけ。ガーン

この後すぐに枝の間に入ってしまいました。警戒してるんですね~。仕方なく出て来るのを待っていると…もうヒヨドリ軍団のご帰還。ヒレンジャクたちもその後すぐに飛び去ってしまいました。いや~残念えーん

 

 

 

ヒレンジャクはレンジャク科レンジャク属の小鳥でユーラシア大陸北東部で繁殖し、日本へは冬に越冬の為に渡って来ます。近縁種によく似たキレンジャクというのもいます。

 

レンジャクの仲間は木の実が大好物。その年の木の実の成り具合により、渡来数が極端に違います。とても美しい野鳥ですので、多くのバーダーや野鳥カメラマンには大人気。シーズンになるとレンジャク類発見の話題で持ちきりになります。

 

千葉県では、例年だいたい2月くらいから話題になりますので、今回は少し早い確認となりました。でもまあ、たまにはこんな年もあるようです。

 

 

期待しつつ、翌日も行ってみると…なんと、あれだけあったピラカンサの実がほとんど無くなっていました。

 

鳥たちの食欲に驚きです。まあ~でもあれだけヒヨさん来てりゃあね~。こうなるか。

 

ヒヨドリとツグミが少し来ていましたが、昨日と比べるとずっと減っていました。見てくれていた方によれば、ヒレンジャクも朝の内ちょっと来ていたとのこと。私は結局見られず終いでしたが…。

 

今日はイソヒヨドリのお嬢さんも来てましたが、なんだか寂しそう。

 

イソヒヨドリは全長23センチ程のヒタキ科イソヒヨドリ属の小鳥です。雄は上面が青色でお腹が赤い美しい姿。それに対して雌は褐色で地味な感じですが、鱗模様が特徴的です。ユーラシア大陸に広く分布し、国内では周年見られます。日本ではその名の通り海辺に多い野鳥ですが、最近内陸部への進出が注目されています。

 

 

 

今回は、ヒレンジャクを僅かな時間しか見られませんでしたが、それでも今季初の出会いに心が弾みました!爆  笑

 

レンジャク類といえばヤドリギとの関係が有名ですが、それはまた別の機会にご紹介出来ればと思います。

また、ツグミ、ヒヨドリ、イソヒヨドリについては以前にも紹介しておりますので、是非そちらの投稿もご覧くださ~い!

 

ということで、今回はこのへんで…

 

では皆様~👋またでーす口笛