冬の外房。澄み渡る海の碧さはどこまでも美しい…。
千葉県外房の海が美しいのは、夏だけではありません。
冬晴れのもと、太陽の光をキラキラと反射させる真冬の海もまた絶景なんですよ!
そんな美しさとは裏腹に、磯の岩礁には荒々しく波が打ちつけています。
空の青と海の碧。波しぶきの白。磯の岩の黒…ふと見ると、波間にはそれらとはまた違う、美しき彩りが…それが…
シノリガモさんで~す!
(2017.12.29 千葉県外房)
深い青色に白い隈取りの顔、脇腹の美しいえんじ色。本当に綺麗なカモですよね~。
このように美しいのは雄の成鳥です。
(2017.12.29 千葉県外房)
荒磯を泳ぐ2羽の雄。しきりに潜水しては海底や岩礁にいる底生生物や、甲殻類などを捕らえます。
以前漁港に入り込んだ個体は、水底に沈む魚の死骸をついばんでいました。
(2023.1.22 千葉県外房)
手前が雄で奥が雌。雌は、雄と比べると、褐色で地味ですが顔の白斑が目立っており、なかなか特徴的な姿です。
手前の雄は、全体的に雌のような褐色味が強く、まだ若い個体だと思われます。
(2023.1.29 千葉県外房)
今シーズンの冬にやっと出会えた雄…ですがあっという間に沖へ移動。
おねがーい!あなた~行かないで~!
まあ、大概ね。そうなのよね。こんなもんなんですよ。ハハハ…
基本的に成鳥の雄は警戒心強し! な、感じ…受けますね~。
(2023.12.29 千葉県外房)
群れを発見。
でも…やはり…遠し
まあ、大概ね。そうなのよね。こんなもんなんですよ。ハハハ…(同じこと言ってしまう悲しい私…)
(2023.12.29 千葉県外房)
シノリガモ。美しき磯の彩り。荒磯の宝石。
いや~本当に冬の磯の定番みたいなカモさんなのですが…これがなかなか撮影が大変なカモさんなんですよ。
運良く近くに来てくれれば良いのですが、海の状況などによりなかなか近づいてくれないことも。そもそも姿を見せない日もありますからね~。特に成鳥の雄は警戒心が強いように感じます。(あくまでも個人的意見ですが…)
各ブログに載せていらっしゃる方々。皆様本当にご苦労されていると思います。(お疲れ様で~す)
シノリガモは全長40センチ程でユーラシア大陸北部とアメリカ大陸北部に分布しているカモ科シノリガモ属のカモ。
このカモの特徴はその独特な色彩だけではありません。冬は海岸部に住み荒磯を代表するような彼等ですが、春から夏にかけては、なんと山間部の渓流で子育てをするのです。
シノリガモは磯のカモであると同時に、山深い渓流のカモでもあるのです。
日本では北海道と本州北部で繁殖が確認されているそうです。子育ては他のカモ同様に雌のみで行われると言われています。
美しい渓流を、小さな雛を連れて移動する姿はきっと微笑ましい光景なんでしょうね~。
雪降る中のシノリガモ。
以前北海道で見たシノリガモの姿です。
千葉県の海で見るのとはまた違った趣。
(2016.2.21 北海道紋別)
風雪に耐える群れ。
北日本の方が個体数は多いようです。
(2016.2.21 北海道紋別)
以前、北海道に旅行に行った際に見たシノリガモたち。
風雪の中の群れを観察したことがあります。
雪の中のシノリガモたちは、地元千葉の明るい海で見る姿とは全く違う趣でした。
でも元気いっぱい。降りしきる雪の中をチョコチョコと、まるでおもちゃのように泳いでいます。その姿はとても可愛らしく、どこか楽し気にも見えました。
冬の荒磯を彩る愛らしいシノリガモたち。
数十年前まではもっと広範囲の磯で見られていたようですが、越冬個体群が消滅してしまった場所もあります。
急激な環境変化は、多くの野生動物に影響してきます。シノリガモたちも例外ではありません。
千葉の磯のシノリガモたちの変化の原因は分かりません…が、、、
これ以上の彼等の数が減らぬよう。そして、かつていた越冬場所に再び姿が見られるようにと…そう願わずにはいられません。
と、そのようなことを思いつつ
では皆様…
またで~す👋