今回は、大人気のイスカさんのお話しで~す。
イスカの雄。
(2023.10.30)
クロマツにとまる雄たち。
(2023.10.27 千葉県)
イスカに会いたい!
Aさん「1時間くらい前に雄が2羽飛びましたよ。」
私 「ホントですか!何処でですか?」
Aさん「ここです。」
私 「嘘!マジ!ですか…(その時間は何処いたんだっけかな?…ん?…あれ💦 あっ!ここだ…えっ?…あれれ?何で?なぜ
見えんかった!?あああああ💧やっちまった~」
某フィールドでの一コマ。
ここのところイスカを探しては、フラれッぱなしだった私…
イスカは全長17センチ程のアトリ科の鳥。雄は美しい赤色で、雌は全体に黄色っぽい体色です。ユーラシア大陸中央部から北米にかけて広く分布し、主にマツ林などに好んで生息します。日本でも一部地域で繁殖が確認されていますが、多くは秋に大陸から渡ってくる冬鳥。秋から冬の非繁殖期は群れで活動することが多いようです。
とまあ、これだけ聞けば分布域も広いし、冬には何処にでもいるみたいに聞こえますが、実はそうではないんですよ。これが意外と見るのが大変な鳥。確かに定期的に来る場所もありますが、多くの地域では渡りの時、たま~に見られる程度なんです。千葉県でもごく一部地域で秋に定期的に見られる他は、ほとんど観察されません。
そんなイスカさんたちですが、今季はなぜか私の周りでちょこちょこ出現情報がありました。
しかしず~っとハズレ続き。そんなある日、マツ林近くの池の畔で休んでいると…
ありゃ?…ありゃりゃ…これは、もしや!この鳥は!
ドひゃー!
おお!やはり!
こ、こ、これはイスカ様ではないですかー!!!
やったー!遂に、遂に出会えましたよ!
(2023.10.27)
いきなり現れました。驚きです。
本当に嬉しい!いや~まさに奇跡ので会いです。
目星を付けていた場所ではありますが、まさか本当に出会えるとは。
こんなことってあるんですね~。
驚きの水飲み術
池の周りに現れたイスカたちは次々と池へ降りていきます。どうやらを水飲みに来た様子。しかし死角でこちらからは見えません。
しばらくすると飛んで行ってしまいました。見ると8羽の雄だけの群れでした。
期待をし、ちょっとここで待つことに…すると
おっ。今度は雌です。
何だかじっとしています。でもただじっとしているわけではなく、周りを見回している様子。
数分すると、群れがやって来ました!今度は20羽程で雌たちもいます。
どうやらこの雌は先遣隊とでも言いましょうか、池の周りに外敵がいないか確認する見張り役だったようです。
(群れが水を飲む前に、まず1羽が見晴らしの良い場所にとまるというこの見張りのような行動は、この後も見られました。雄雌関係なく確認でき、決まった個体がしているわけではないようです。)
クロマツにとまり、池の方をじっと見つめるイスカたち。そして次の瞬間、次々と池に舞い降りたのです。今度は死角ではありません。良く見えます。この池には彼等が降りられそうな浅い場所はなさそうです。では、いったいどうやって水を飲むのでしょうか?
さあ、ここで彼等の驚きの水飲み術をご披露しましょう!
なんと!アシの茎にとまり、顔を水につけて飲んでいます。
ゴクリ、ゴクリと何度も水に顔をつけてはお水を堪能。
いや~美味しそうですね。
え?これの何が驚きかですって?いや、いや、確かにオオジュリンやオオヨシキリなど普段からアシ原で生活していたり、利用する鳥たちがこのような行動をするのは珍しくないですが、普段マツ林で生活するイスカがアシにとまり水を飲む姿を見られるなんて、なかなかレアなんですよ。これが
では更に驚きの水飲み術を!
ありゃ!水に浮かんじゃってる!?まさか!
実はこれ、なんとスイレンの葉の上に乗っかっちゃってるんです~
秘技!交喙(イスカ)流睡蓮乗りの術~!
そして豪快に…
ガブ飲み。ング!ング!
(ちっちゃな赤いカモみたい。)
うんめ~。こりゃ最高!
お見事です!イスカ様!
(2023.10.31)
いや、はや驚きの連続でした。
憧れのイスカに出会い、しかもこんな面白い生態まで見せてくれるとは!
イスカは実は水をよく飲む鳥だと言われています。
ですから、彼等としてはそんなに特別なことをしているわけではないのかもしれません。そうそう各地の水場に都合の良い浅瀬ばかりはないでしょうから。
しかし、なかなかこんな飲み方を見られる機会はないです。
そういった意味では貴重な場面を見られてラッキーでした。
ここのイスカさんたちにマジ!感謝です!
そんな、こんなで、なかなか見られないイスカさんですので
次回も「イスカネタ」でいかせていただく予定です。よろしくです~
では👋またでーす