さあ!5月の森へ

 

房総丘陵の5月。初夏の到来です。新緑は瑞々

しく青さを増し、様々な生き物たちが躍動する

季節へ。

 

 

リュックを背負い、足元を整え、森の住人たち

との出会いに期待し、さあ、光と緑のアーチへ

と歩を進めましょう!

 

 

 

林道に入るとすぐに出会えたのは二ホンリス。

 

いきなり奇跡の出会いです!これには本当に驚

きました。

 

見つけてくれた鳥仲間の方々に、心から感謝で

す。

 

 

ゴソ、ゴソ…

 

お腹すいたなあ。なにか美味しいものなーい?

 

(2023.5.27)

 

 

 

 

無数の花弁が垂れ下がるエゴノキの花。可愛ら

しいけど、ちょっと変わった咲き方の花です。

花は愛らしいのですが、実にはご注意。果皮

の部分にエゴサポニンという有毒成分が含ま

れています。

 

(2023.5.5)

 

 

 

 

突然木々の上から現れた猛禽。夏の森の狩人、

サシバです!

 

 

サシバといえば里山のタカのイメージですが、

房総丘陵では山の沢沿いが彼らの猟場となって

います。

 

こちらもリスに引き続き、嬉しい出会いです。

 

(2023.5.27)

 

 

 

 

シモツケ。日本原産のバラ科植物。桃色の花は

目を引きます。初夏の山でこの花を見つける度

に、なんだか嬉しくなります。

 

(2023.5.24)

 

 

 

 

エビガライチゴ。毛が密集した赤い愕片の中に

実が隠れています。とても目を引くキイチゴの

仲間。

 

(2023.5.24)

 

 

 

 

 

紅白の花が咲くハコネウツギ。この花を最初に

知った時、こんな2色の、しかも紅白の花があ

るのだと驚かされました。この2色の秘密は色

変わり。白色から赤色に、花の色が変わるので

す。

 

(2023.5.5)

 

 

 

 

ヤマボウシの花。漢字では山法師と書くそうで

すが、個人的には山帽子ですかね。この花がま

とまって咲く様は、新緑の山々が、まるで白い

帽子をかぶってるみたいに見えるからです。ち

なみに白い部分は花びらではなく総苞片という

葉だとか。

 

 

 

 

 

 

梢の歌い手たち

 

 

 

 

 

美しい歌声が山々に響きます。

沢沿いの斜面下

いました。オオルリの雄です。

 

 

(2023.5.20)

 

 

ソングポストの蔓にとまって囀ります。遠くで

も別の雄がしきりに囀っていました。気づくと

もう一か所からも囀りが。ここはテリトリーの

境界線。オオルリたちの「激戦区」だったよう

です。

 

(2023.5.27)

 

 

 

 

 

キビタキの雄。葉陰に隠れるように囀っていま

した。軽快なリズムで歌い続けます。近くに雌

がいるのかな?

 

(2023.5.1)

 

 

 

5月の林道沿いの景色。若葉の梢から、小鳥た

ちの歌声が聞こえます。ただ最近は、鳥たちの

姿も、昔と比べるとめっきり減ってきてしまい

ました。

 

(2023.5.24)

 

 

 

 

樹上で囀るクロツグミの雄。彼らの歌は、とて

も愉快で楽し気なリズム!声量もあり、聞いて

るこちらも癒され、つい笑顔になってしまいま

す。

 

(2023.5.13 鳥仲間撮影)

 

 

 

 

 

リュウキュウサンショウクイ。

初夏の林道などで、とても涼し気に、ピリリリ

と鳴きながら飛ぶ姿を、時折目にします。ただ

し、この鳥、とまってる姿は大抵葉陰の中なの

で、なかなか見られません。この写真は鳥仲間

からいただいたもの。よく撮影できたなあと感

心しちゃいます。

 

(2023.5.22 鳥仲間撮影)

 

 

 

 

アカメガシワとセグロセキレイ。しきりに鳴い

ていました。最初は恋の囀りだと思ってました

が、警戒している様子。近くに巣があるのでし

ょう。ゴメン、ゴメンと早々にその場を離れま

した。

 

(2023.5.20)

 

 

 

 

 

小さな世界

 

 

 

 

 

ミスジチョウ。

林道で偶然出会った珍しい蝶。とても似てる小

型のコミスジというチョウもいます。地面近く

を飛んでおり、おそらく給水していたと思われ

ます。

 

(2023・5.24)

 

 

 

 

ウラギンシジミの雄。よく目にしますが、山で

見つけるとなぜか嬉しい蝶。名前の通り、羽の

裏側は銀白色で飛ぶと、とても目立つ蝶です。

 

(2023.5.20)

 

 

 

 

 

ハンミョウ。

 

体調2センチ程の美しい昆虫。林道でよく見か

け、登山者の前を1、2メートル程飛んでは着

地をし、これを繰り返します。このため別名を

「道教え」といいます。でも、このユニークな

習性とは裏腹に、実は小動物を捕らえる俊敏な

ハンター、という一面も併せ持っている昆虫で

す。

 

(2023.5.5)

 

 

 

 

マルバウツギとベッコウハナアブ。丸っこい、

可愛らしいハナアブの仲間。成虫はもっぱら花

の蜜を食べていますが、幼虫はスズメバチ類の

巣に寄生し、幼虫などの死骸を食べて育つのだ

そうです。でも、時には生きている蛹なども食

べちゃうとか💦

 

(2023.5.5)

 

 

 

 

 

小さなコンビ?

コケリンドウ(左)とコナスビ(右)の花。

どちらも1センチにも満たない、小さな花です。

可愛らしいですね。何気ない道ばたにも、命が

芽吹いてます。

 

(2023.5.17)

 

 

 

 

 

今年の5月に、房総丘陵の森で出会った生き物

たちです。

 

でもこれは、ほんの一部。まだまだ、様々な生

き物たちで初夏の森はあふれています。そうし

て、6月には、5月とはまた違った表情を生き物

たちは、見せるはず。さあ、皆さんも是非、房

総丘陵の初夏の森へと、足を運んで下さい。き

っと、思いがけない、素敵な出会いがあるはず

ですよ。

 

爆  笑

 

 

 

(今回のご紹介した、野鳥さんたちについては

ちょっと詳しく解説したいので、また別の機会

にお話ししたいと思います。どうぞご了承下さ

いませ。)

 

チュー