暑い日差しが照らす、真夏の河口。
小さな川の河口ですが、様々な鳥たちが集まっていました。
カルガモ、カワウ、キアシシギ、イソシギ、コチドリ、カワセミ、アオサギ、そしてクロサギも2羽いました。
(2024.7.18 千葉県南部)
羽繕いをする1羽のところに、もう1羽が近づいてきます。
どうも親子のようです。
近づいてきた方が今年生まれの幼鳥で、羽繕いしていた方が親鳥。幼鳥との体格差があまりないので雌親かな?
クロサギは雄の方がやや大きめなんです。
すると…幼鳥が口を開けて更に近づいてきました。
どうやらこれ、餌のおねだり。「ママ~ごはんちょうだーい!」
クロサギは食べた餌を吐き戻して、子供に与えます。でも、この親鳥は幼鳥に餌を与えようとはしません。
諦めずにねだる幼鳥。でも親鳥は素知らぬそぶり。
手前のカルガモも何か言いたげ?「おチビちゃん。もう一羽で餌をとらにゃ~いかんのよ。」
「ごはん!ごはん!ねーねー!」
おっとっと~、、、なんだか、ちょっと強引になってきましたよ。
しつこい幼鳥に、かなり困惑気味の親鳥。
表情が気持ちを現してます。「いい加減にしなさい!」とでも言ってるのかもしれませんね。
たまらず動き出す親鳥。
「待ってよ~、ごはんちょうだいよー。」
ついに歩き出す親鳥。後を追う幼鳥。
なおもしつこく追う幼鳥…ですが親鳥はかまわず歩いて行きます。
ついに諦めた幼鳥。1羽、川の真ん中で餌を獲りますが…う~んなんだか遊んでるみたいでした。
親鳥は幼鳥の自立に向け、あえて冷たく接していたんです。1羽で獲物の魚やカニを捕えられるようにならなければ、厳しい冬を乗り越えられません。
とはいうものの…まだ甘えたいんだよね~。
遊ぼうと思ったのか、カルガモに近づきましたが、あっさり飛ばれてしまいました。常に動き回る、ちょっとやんちゃなお子様です。
そんな幼鳥を、離れた場所からじっと見守る親鳥。
時にライバルともなるアオサギも、なんだか感慨深そうに、そんなクロサギ親子を見つめていました。
とある暑い、真夏の昼下がりの光景でした…
房総の磯の住人クロサギ。彼らは春から夏にかけて、低木の密生する海岸の崖に巣を作り繁殖します。巣立った幼鳥はしばらくは親と一緒に過し、餌の捕り方や餌場の場所、仲間とのコミュニケーションなどを学びます。
幼鳥の為とはいえ、一見厳しい態度を見せる親鳥ですが、実は意外にもかなり幼鳥が大きくなっても給餌しちゃうこともあります。厳しいだけでなく、時には優しさを見せるクロサギ…ん~やっぱりこの鳥は私の一推しです!
前回に引き続きのクロサギネタにお付き合いいただき感謝致します。
クロサギは本当に豊かな表情と魅力タップリの生態を見せてくれる野鳥です。今後も我が隣人クロサギのことをご紹介できればと思っております。
まあ、そんなこんなで今回はこの辺で…
暑い日が続いておりますが熱中症等、気をつけて無理せず野鳥観察を楽しみましょう!(そう言う私がバテ気味ですが、、、)
ということで、また次回お会い致しましょう~!
それでは皆様~👋またでーす
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