今回は車の燃費について考えてみたいと思います。

30年くらい前のレギュラーガソリンは100円/Lぐらい、しかも満タンにするとちょっとしたオマケがもらえたりもしたので学生時代の私の車にはいつも未開封のままで潰れたティッシュペーパーの箱が2~3コは転がっていたものでした。車を買う時に燃費を気にする人は少なく、むしろ悪いことを自慢するような風潮すらあったくらいで、私自身もあまり頓着(とんちゃく)することなく今まで生きてきました。

 

スバル レガシィツーリングワゴン

そんな私でも 「ついに200円越えするか」なんて話をチラチラ聞くようになると燃費が気になってしまい、昨年乗り換えた5代目レガシィ―ツーリングワゴン(BR9)はそれまで乗っていた高出力ターボや大排気量NAではなく標準モデルの ”普通のNA” になってしまいました。燃費は高速道路を使わない日常使いで11km/L台、自慢できる程良くもありませんが、ゆったり乗れる車のサイズや駆動方式を考えるとソコソコなんじゃないかと思います。

 

スバル レガシィ B4

今のレガシィに乗る前もやっぱりレガシィに乗っていました。この車(B4 3.0R)のエンジンフィーリングの良さにハマってしまった私は結局13年も乗ることになりましたが、燃費については決して褒められたものではありませんでした。

 

日常使いで7km/L程(もちろんハイオク)、気筒数の多い車はエンジンを回すと楽しいのですが街乗りにはあまり向かないといったところでしょうか。古くなってドアが開かなくなった(汗)のを機に乗り換えすることにしました。

 

トヨタ プリウス

燃費の話をするのにプリウスは外せないでしょう。私も3代目が出た時は気になったのでレンタカーを借りて一日ドライブしたことがありますが随分ガッカリしたのを覚えています。まず「エンジンを切って走行できるので静かで快適」らしいのですが車高調にインチアップ、マフラー交換までしていた前述のB4 3.0Rと比べても車内はうるさく、剛性不足からくるユルユル感は常に安っぽさが気になりました。同じトヨタでもカローラの方がまだちゃんとした車です。

 

そこまでしながら肝心の燃費は18km/L(高速道路+一般道、エアコンOFF)と1.5Lクラスの車でも大人しく走れば出るような数値、下ろしたての新車ならバッテリーも新しいのでもうちょっと良くなるのかもしれませんが38km/Lってのはあまりにも過大な広告なんじゃないでしょうか。 *画像はネットからの引用です

 

ダイハツ MOVE

経済車の王道と言えば軽自動車、車検の時に3日ぐらいお借りしたこのムーヴも市街地中心の走り方でも16km/L程度の燃費でした。小排気量車らしく発進加速も軽快でプリウスより割り切ってて好感が持てました。

 

ただ排気量の小ささとボディー形状ゆえに70km/h以上はスピードが伸びにくく坂道も苦手、じゃあターボにすればとなるのですが車体価格が上がってメンテナンスもシビアになることを考えると、排気量に余裕のあるリッターカーとどっちがいいのか迷うところです。 *画像はネットからの引用です

 

三菱 デリカスターワゴン

最後はこの車、三菱のデリカです。持ち主の引退で廃車になったのですがつい最近まで約1.8トンの車重に加えて土木関連の作業工具を常に800~900㎏も積んで走っていました。実際にトラック用の重量計で測ったら2.7トン近くあったらしく、この恐ろしい程の車重を2500㏄のディーゼルターボエンジンで走らした際の燃費は「大体8km/Lぐらい」だそうです(良いか悪いかは私には分かりません)。

 

ただ早朝の下道を80~90kmでぶっ飛ばし(危ないからマネしてはいけません)、帰りは渋滞路をトロトロ、悪路も走って作業現場に通い、疲れて仮眠をとる時は延々アイドリングで車内を温めるなんて使い方に約24万キロも耐えたこの車をハイブリッドやEV車に置き換えることが果たしてできるのかはちょっと疑問です。

 

 

まとめ

単純に燃費を求めるのであればガソリンが要らない電気自動車にすれば最強なのかもしれませんが、導入コストが割高でバッテリーの交換コストまで考えると、短いサイクルで乗り換える前提のカーリースや、壊れても使い捨てにできるお金持ちのおもちゃといったところでしょうか。

 

ハイブリッドカーは頻繁に信号で止まる市街地走行が多いタクシーや渋滞路をノロノロ走る通勤カーには有利ですが、郊外をドライブするくらいでは優位性が発揮されにくく、高速道路をハイペースで延々走る程の電池も積まれていません。肝心の燃費も暑い時はエアコンを使うし寒い時もエンジン温度を保つのに暖気する必要があるとなるとバッテリーだけで走行する場面は思った以上に少なくなります。

 

ディーゼルエンジンはエネルギー効率に優れた内燃機関ですが、排ガスの浄化技術が未成熟で「〇〇ダのディーゼルは止めといた方がいい」なんて中古車屋さんがこっそり教えてくれるうちは修理代が高くつくので長く乗らない方が無難かもしれません。

 

結局のところ”省燃費車”と言われる車にはどれも一長一短あるみたいで”普通の車”もそこまで悪いようには思わないのですが皆さんはどうお考えになりますか?

 

以上、車の燃費について考えてみました。