今回は「Nikon Zoom NIKKOR 80-200mm F4.5」の分解掃除です、自動絞り機能が追加された後発のAiタイプは 掃除した事がありましたが好きなんでAi化前の初期型に挑戦してみたいと思います(*´ω`*)。

 

 

レンズに若干のカビと汚れ駆動部分のガタつきの見られる個体の分解掃除開始です。

 

レンズユニットを順に外します

 

次に駆動部分を外していきますが

 

前回と同じく鏡筒の前後を繋ぐネジが硬く潰して外したので(;^ω^)

兄のカスタムおじさんに既存のネジを削り込んで新しく作ってもらいました。あざっす(`・ω・´)

 

 

次は絞り羽ユニットの洗浄

 

ガタついた絞り羽の開閉レバーも組み直しネジロックで固定し直します

 

Ai化される前の初期型はカニ爪のあるリングに切り欠きがないのでデジタルカメラでも使えるよう必要な部分を削っておきます

 

 

全体の調整を済ませたら完成です。

 

試し撮り

 

 

感想

80-200のNikkorはこの後も進化を続けZマウントに代わるまで望遠ズームとして人気があったみたいで、使ってみると半世紀以上経った現在も描写性能は優秀だと感じました。ニッコールはネジ類が硬く分解は苦労しますが好きなのでまた機会があれば挑戦したいです。

 

 お付き合い頂きありがとうございました。

VSR-10 Gスペック パワーカスタム流速γのメンテナンスを行いました。

左:劣化したチャンバーパッキン  右:0.3g弾HOP適正時のパワー

「パワーカスタム流速γ」はVSR-10の高い精度をそのままに飛距離を伸ばしたサバイバルゲーム向けのスナイピングシステムで(0.3~0.33g弾対応)、0.25~0.28g弾の使用を前提としたノーマルGスペックに対してワンランク上の実射性能を誇ります。とは言えその性能も永遠に続く訳ではありませんので今回は4年間の運用を終えた個体を再セッティングすることになりました。

 

長期間ゲームで酷使された流速カスタムというとボロボロなイメージを抱かれるかと思います。ピストンが割れたり亀裂が入ったレシーバーを強化パーツに交換なんてのが定番でしょうか? でも私のカスタムした製品ではそんなことありません。ヘタったパッキン類を交換したり硬くなったグリスを新しくすればまた新品時の性能を取り戻すことができるのはノーマルと同じ感覚です。

 

このGスペックも作動が少しぎこちなくなっていましたが、それは汚れがたまってフリクション(摩擦抵抗)になっていただけで清掃と再グリスアップを行えばまた元の滑らかな作動を取り戻すことができました。

 

パッキン類は新しいものに交換しました。特にチャンバーパッキンは性能の”要(かなめ)”ともいえるパーツですので、パーツ交換だけでなく気密の再調整やHOP機構との兼ね合いをセッティングし直します。

 

4年前と現在では同じ施工メニューでも仕様が異なる場合があります。今回も現行仕様は旧仕様より性能が向上しますので併せて仕様変更を行います。ウェイト重量の変更で旧仕様に対してエアー充填効率は更にUPしました。

 

左:補修前   右:補修後

細かな傷もあったのでタッチアップも行いました。もちろんパーツを新しくすることもできますが、この傷にもオーナー様の思い出があるかもしれません。手入れが行き届いたベテランゲーマーの銃に風格を感じるのは、こういう積み重ねがあるからではないでしょうか。

 

左:0.20g弾ゼロHOP  右:0.30g弾HOP適正時

今回はパワー調整の必要がありませんでした。スプリング自体は長期の使用で多少ヘタっている筈ですが仕様変更と相殺されて出荷時のパワーとそん色ない数値が確認されました。

 

最後に試射を行いスコープの微調整を行えばメンテナスは完了です。性能を再び取り戻したこの「VSR-10 Gスペック パワーカスタム流速γ」も戦場(ゲームフィールド)に戻ってまたオーナー様とサバイバルゲームで活躍することになるでしょう。

 

 

水平射程距離 70m~/0.30~0.33g弾 

有効射程距離 75m~/0.30~0.33g弾 

最大到達距離 95m~/0.30~0.33g弾 

 

以上、VSR-10Gスペック パワーカスタム流速γのメンテナンスの様子をお伝えしました。

 

レガシィツーリングワゴンのラジエターの導風板(スポンジ)を新しくしてみました。

これ何なんでしょうね~、前回のアルミテープチューンをやってる時に見つけたのですが、ラジエターの隣で変な形のスポンジがボロボロになっていました。

 

よく見るとスポンジはラジエターの外周にある隙間を埋めるように貼られていますが、たぶんこれ導風板ですよね。導風板とは字のとおり ”風を導く板” のことでバンパーの前面から入っている風を効率よくラジエターに当てるのが役目なのですが、それが経年劣化で朽ちてしまったようです。

 

導風板の機能が落ちても車がオーバーヒートする事はありませんが冷却効率は下がってしまいます。それを補うために冷却ファンが余分に回るのですが、動力はガソリンを燃やして得ることになり結局は燃費やパワーが落ちてしまいます。

 

そんな時に新しいスポンジのついた新車なんか試乗してしまうとさあ大変、今まで乗っていた古い車との違いに感動して思わずハンコを押してしまう人も大勢いるのですが、そんなことをしなくても貼り直せばばまた元の性能に戻ります。 

 

補修に必要なのはこの高性能な?スポンジです。タイルの汚れが落とせるだけでなく洗車にも使え、ラジエターの性能も回復できる優れものです(近所のホームセンターで普通に買ってきました)

 

作り方は簡単、古くなったスポンジを参考に形を復元してハサミでカットすれば完成です。なんとなく鳥っぽい形になったのはアヒルに手伝ってもらったからかもしれません。

 

純正品のスポンジよりも厚みもあるので機能的には問題ないでしょう。ホントは黒か灰色のほうが目立たなくて良かったのですが・・・

 

少し大きめにカットしたのを押し込んでも外れることはありません。要はすき間をなくして効率よく風がラジエターに当たるようにすれば良いのです。

 

アルミ板などでカッコよく自作している人もいますが、スポンジでもすき間が埋まるので悪くはないんじゃないでしょうか(だから純正でも使っているんだと思います)。性能が上がったというよりは元に戻っただけなのですが、これから暖かくなるので多少はガソリン代の節約にもなるんじゃないかと期待しています(笑)

 

 

以上、ラジエター導風板の補修の様子をお伝えしました。