マルシンの固定スライドガスガン ブローニングM1910 (シークレットエージェントシリーズ)をベースにしたカスタムガンのご紹介です。

 

前回の記事↓

 

最中(モナカ)とはウェハースにあんこを挟んだような和菓子ですが、中のあんこをガスガンのユニットに置き換えるとこのM1910が出来上がります(笑)

 

左:ガス漏れ補修前  右:補修後

マルシンM1910の歴史は古く、初期モデルはオジサンの私がまだ18禁エアガンを買っちゃいけなかった頃にまでさかのぼるのですが、当時から新品でもガス漏れ個体が多く整備しないと使い物にならないような製品ばかりでした(ちゃんと直してますのでご安心下さい)。

 

左:ガスタンク温度28℃時  右:同36℃時

ノーマルの実射性能はエアガンとしては最低レベル、引く指が痛くなるくらいトリガーが重いくせにパワーは全く出ていません。0.2g弾の初速で50m/sちょっとなんてほぼ10禁レベルです。

 

そんな訳でカスタム開始です。まずは定番のバルブとガスルートへの加工、でもそのくらいで性能が上がるような機械ではありませんので他にも色々なテクニックを駆使します。

 

ハンマースプリングの設定を弱くしてストロークも延長、シアー調整も行いました。旧レプリカ時代と同じくガスタンクが空の時は最初に少しトリガーを引きながら注入する必要はありますが(慣れるとそこまで難しくありません)、代わりにトリガープルはノーマルの1/3程度にまで軽減、これなら指も痛くなりません。

 

左:ガスタンク温度28℃時  右:同36℃時

カスタム施工後のパワーはこんな感じです。上昇率はなんとノーマル比275%~527%、これだけ出ればしっかり重量弾(0.25~0.28g弾)も使えます。

 

左:ノーマルサイレンサー  右:サイレンサー加工

サイレンサーも加工しています。小さな穴をたくさんあけてから消音材にスポンジを詰めてみました。

 

左: サイレンサー無し  右:サイレンサー装着時

サイレンサーを装着していない時に104.6㏈だった発射音は装着すると94.8㏈にまで減音されます(-9.8㏈)。音もちゃんと ”ボシュ” に変わってカッコいいです。 *銃口から直角に50cm離して計測

 

パワーと飛距離は長物電動ガン並み、サイレンサーも飾りじゃありません。小さくてもその実射性能はハンドガントップクラス、いかにもシークレットエージェントが持っていそうな・・・ところでこのネーミングセンスってかなり恥ずかしいと思いませんか?

 

水平射飛距離 55m~(0.25~0.28g弾)

最大到達距離 75m~(0.25~0.28g弾)

 

以上、マルシン ブローニングM1910 パワーカスタムのレビューをお伝えしました。