(胸は現在)
4月はお腹がポイントでしたが、5月は胸=呼吸器の月です。
胸は現在を表します。人間の身体は頭が未来、胸が現在、お腹が過去と言う具合に、3つの丹田がそれぞれの時間を受け持っています。
酵素断食でお腹を浄化すると過去のトラウマが消えるので、斬新な発想が出やすくなります。
瞑想で脳のノイズを消すと、未来への不安が消え、目指すモノが明確になります。
過去と未来をつなぐのが胸=中丹田です。感情の座です。
胸はハートチャクラとも言うように、愛情と関わる部位でもあります。
しかし、愛情はたやすく憎しみやに転化します。その結果、怒りや悲しみが生まれます。
悲しみは鎖骨周辺の固さに全部出ます。
右の鎖骨には自分が積極的に愛情を求めたのに成就しなかった。夢をかなえられかったなどの、アグレッシブな悲しみが出ます。
怒りと言い換えてもいいでしょう。
左の鎖骨には、他人から傷つけられたなどの受動的な悲しみが出ます。
つまり左右で陰陽になっています。
実は股関節も右に怒り、左に悲しみが溜まります。胸鎖関節は上半身の股関節だから当然です。
猫の伸びのポーズの横バージョンで鎖骨周辺のコリを取って行きます。
経絡体操の第一も鎖骨に効きます。経絡で言うと肺・大腸経に効きます。
立位で腰の前で両手の親指を組みます(両方やるので、左右どっちが上でもいいです)。
息を吸い、
吐きながらお辞儀して手を天井に向けます。
柔らかい人は更に腕を前に倒します。決して無理しないように。
この体操は身体を揺らさずに、息の詰まりをさがし、詰まった部位から息を吐くイメージを持ちます。
白い息を吐くイメージを持つと肺に効きます。色もエネルギーを持つからです=色霊(いろだま)。
経絡体操の後に、猫の伸びのポーズ横バージョンを再度行うと、やりやすくなっています。
(感性は微差をさぐる、振る)
多くの成功した人は、『感性・センスが大事だ』と言います。
でも、そもそも感性とは何でしょうか?色々な解釈が出来ますが、『わずかな違い=微差 を区別出来ること』と言ってもいいかも知れません。
ソムリエがワインを試飲する時、銘柄ごとのわずかな味の差まで分かると言います。
腕のいい整体師は、カーペットの下に置いた鍼の位置を、掌をカーペットに当てることで探せるそうです。
こうした微差に氣づけないと、職人芸のような仕事は出来ません。
しかし現代人は生きていく一番のベースである、自分の身体の微差にもなかなか氣づけません。
たとえば立っている時も、いま重心がつま先側にかかっているのか、踵側にかかっているのか、左右の脚足のどちらに多く体重がかかっているか、全然分かりません。
自分の腕は左右でどちらが長いかも感じられません。そもそも氣にしたことさえないでしょう。
それほど鈍感になっています。病氣やケガをした時に初めて自分の身体に意識を向けるのが普通です。
感性を開発する方法は、世の中でたくさん紹介されていますが、一番簡単なのは『身体を振る』ことです。
鈍感になっている最大の原因は、身体の筋肉が緊張しているからです。
スワイショウでも振動功でも何でもいいですが、まずは手を振ってみましょう。本来手が一番敏感だからです。
人は身体を振りながら緊張することは出来ません。筋肉の緊張がほぐれると、筋肉は本来の『センサー』としての機能を発揮出来るようになります。
スワイショウを行ないながら、自分の身体のわずかな変化を感じて行きましょう。
身体の微差が分かるようになれば、日常生活や仕事、人間関係でも色んな微差が感じられるようになります。
いわゆる『氣づく人』になれます。
仕事でも、微差の積み重ねが差になります。この仕事の順番はどちらを先にやった方が有利なのか?右へ行った方がいいのか、左へ行った方がいいのか?など。
正しい答えは、試行錯誤を繰り返すうちに、みんながだんだん氣づいて行くものですが、敏感な人は先んじて見抜きます。
他の人がようやく氣づく頃には、遥か先を行っているというわけです。
まずは身体の緊張を取りましょう。
(引き寄せ力とは締める力)
身体が緩んで敏感になって来ると、身の回りの「しあわせ」や「しあわせの種」に氣づけるようになります。
しかし、氣づいても「締める力」がないと、せっかくのチャンスをモノに出来ません。
しあわせも、夢も、願望も、具体的な形はないから陰性です。物質化・現実化=陽にすることが必要です。
陽とは求心=自分に向かって引き付けるベクトル。陰は遠心=自分から引き離すベクトル。
締めるのが陽、緩むのが陰。
だから引き寄せる力が強い人は、身体を締める力が強いんです。
身体を締める力が強い人は、仙骨を締める力が強いんです。
全身の骨格の中心は骨盤ですが、骨格のそのまた中心が仙骨です。
仙骨には全身からのすべての力が流れ込むし、仙骨から発した力が全身に波及します。
仙骨を締める力を養うために、ブリージングストレッチでは仙骨締めブリッジをやります。
ブリッジの形で上下にバウンドすることで、ますます仙骨が締まります。
仙骨を締める力が高い人は、本来の野生が目覚めて生命力が高まります。
稼ぐ力もつきます。
仙骨呼吸法も良いです。
膝立ちになって(膝が痛い人は布団の上や、椅子に座って行う、膝サポーターを装着するなど工夫しましょう)、両掌を仙骨に当てます。
この時、反り腰でもなく、腰が曲がっている状態でもない、理想的な腰の状態になります。
胸が開いて胸骨が上がり、肩甲骨が斜め下に向かって下がります。顎を引きましょう。
その姿勢で、仙骨から息を出入りさせるイメージで呼吸しましょう。
掌が熱くなってきます。仙骨も熱くなってきます。仙骨は不思議な骨です。
5分ほど繰り返すと、仙骨の存在がハッキリしてきます。引き寄せる力がそれだけ高まったんです。
骨盤が歪んでいる人は、仙骨も歪んでいます。
歪んだまま仙骨を締めると、歪んだモノを引き寄せる場合もあります。
だからブリージングストレッチでは、M字開脚からの膝倒しや、合蹠ブリッジなどで骨盤の歪みを修正します。
アナタの骨盤に応じた現実が引き寄せられるのが人生だと知りましょう。
(五臓、がんばりすぎ、梅干し)
引き寄せる力は、五臓だと肺が関係が深いです。五行では肺は金です。金とは固める=現実化・物質化するエレメントだからです。
だから肺が強い人は引き寄せる力が強いです。営業も最後のクロージング=契約締結で失敗すると、そこまでの苦労が水の泡になります。
しかし、人は自分の得意に偏ってしまう傾向があります。肺の氣を使いすぎると、夢はかないやすいですが、胸の病氣になりやすくなります。実際に肺を病んで亡くなる人も居ます。何事も偏るのは良くありません。
五臓の氣=五氣の不足は姿勢にも出ます。肺の氣が不足すると猫背になります。心の氣が不足すると腋が縮み、胸が張ります。脾の氣が不足すると太腿前面が縮みます。腎の氣だと腰と脇腹が縮みます。肝の氣の不足は内腿と体側の縮み。
だから体操で縮んだ部位を刺激することは、五氣の回復にもつながります。
加齢で身長が縮んで来ると、それだけ外氣が入ってこれなくなります。氣の器も小さくなるわけです。
西洋医学的に言うと、代謝が落ちて太りやすくなったり、生活習慣病になりやすくなります。
出来るだけ背骨や関節の詰まりを取って、若い頃の身長に戻しましょう。
胴体が縮むと、胴体の筋肉も弾力を失って、ますます代謝が落ちます。足裏やふくらはぎが「第二の心臓」だとよく言われますが、胴体の筋肉こそが本当の「第二の心臓」です。
五氣の不足を防ぐために、ストレッチと並行して、生活全体を見直しましょう。
食べ過ぎは脾の氣を浪費し、立ちすぎは腎の氣を浪費します。動きすぎやストレスは肝の氣を消耗します。
現代人は肝の氣が慢性的に不足し勝ちなので、毎日梅干しを摂ると良いです。梅干しは肝の氣の浪費を防いでくれます。
しかし、一番五臓の氣を浪費するのは「がんばりすぎ」です。がんばりすぎは全てを失います。
がんばるの「がん」=ガンです。常に「適当」を目指しましょう。
(リンク)
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(虎徹のワン!ポイントコメント)
ブリージングスタッフ・ふぐじろう先生のペットの虎徹です~。
写真はドライブ中の助手席で遠くを眺めるボクです。新緑の5月は絶好のドライブ日和が多いです。
スワイショウもそうですが、やたらと視線がキョトキョトする人は方向性が不明確な人です。
視線は自分の氣=エネルギーが向かう方向を決めます。夢をかなえられる人は、方向性が明確です。
そして氣=エネルギーも豊富です。方向性とエネルギーの二つが揃った時に、はじめて夢がかないます。
ボクシングの例で考えてみましょう。「相手をKOする」と言う夢・願望をかなえるためには、相手にパンチが当たらないと話になりません。
「そこしかない」と言うベクトル、タイミングでパンチを出さないと命中しません。パンチを当てるのが上手な人は、方向性が明確な人です。
「手当たり次第にパンチを出して、当たればいい」と言う人は、当たってもまぐれです。
しかし、当たっても威力がないパンチでは相手を倒せません。エネルギーが足りないと、正しいアプローチをしても、期待どおりの効果が出ないのと同じです。
パンチの方向性と威力(エネルギー)が揃ったとき、対戦相手をKOできます。仕事や夢の実現に置き換えても同じです。
この二つを充実させてくれるのが、氣功と瞑想です。
やらない手はありませんよ~。
つづく
次回更新は5月19日予定です。