おはこんばんにちは、S子です
前回の記事 の続きです。
十石舟乗り場の対岸を歩いていると、素敵な山門が見えてきました。
辨財天長建寺
真言宗醍醐派の寺院で、島の弁天さんとして親しまれています。1699年(元禄12年)に伏見奉行建部内匠頭政宇(たけべたくみのかみまさのき)が中書島開発の際に深草大亀谷の即成就院から塔頭多聞院を分離して創建。脇仏は珍しい裸弁財天で毎年7月の第4日曜日に弁天祭を行なっています。京都で御本尊が弁財天というお寺はここだけなのだそうです。
閼伽水
昔、伏見は『伏水』と書きました。良質の水が湧きそれがお酒をはじめ平安時代中期の即成就院水と関係のある食品となりました。これも同じ水脈です。この浄水で身も心も清め願い事がかなうようにおまいりしましょう。〜中略〜閼伽水とは仏様にお供えする水。功徳水、参拝する人の清めの水のことです。この大きな手洗石は元のお寺、平安時代中期の即成院の多聞院にあったのを移したものです。
境内には本堂の他、地蔵堂や摩利支尊天、飛竜大権現が祀られています。
お参りを済ませたら、竜馬通り商店街まで歩いて移動します。それにしても暑い!身体中から汗が吹き出します💦
途中で喉が乾いたので、竜馬通り商店街にあるAMAZAKE HOUSEさんで甘酒を注文しました。自然な甘さでとても美味しかったです
店の前にある椅子に座って甘酒を飲んでいたところ、テーブル代わりの樽に蝉がとまりました。京都に来て驚いたのは、蝉の鳴き声が関東に比べて非常にうるさいということです。
早速スマホで調べてみましたところ、東日本の蝉はミンミンゼミやアブラゼミが多いのに対し、西日本の蝉はクマゼミが多いのだそうです。
ちなみに、ミンミンゼミは『ミーンミンミン』、アブラゼミは『ジリジリジリジリ』、クマゼミは『シャアシャア』と鳴きます。
↑クマゼミのYouTube動画を貼っておきます↑
寺田屋
幕末の英雄・坂本龍馬が襲撃された場所であり、悲劇の事件として知られる寺田屋騒動の舞台となった京都・伏見の観光スポット。
寺田屋は慶長2年に伏見京橋に開かれた船宿で、当時は大阪と京都を結ぶ三十石舟を運行していました。薩摩藩の定宿としても指定されていた寺田屋は維新史を語る上で重要な存在であり幕末期には六代目伊助の女房で女将のお登勢が多くの志士たちを助けたことでも有名です。
寺田屋は1868年の鳥羽・伏見の戦いの際に焼失しています。こちらは元の寺田屋があった敷地の西隣に再建されたもので、史跡博物館と位置付けられているようです。
道路側からは入ることが出来ません。建物右側にある庭から回り込みます。
現在の寺田屋の東隣にある石碑や像が建っている庭のような場所に、当時の寺田屋があったそうです。入口で観覧料を支払い、ビニール袋に履き物を入れて建物内へ。観覧料は一般600円、小学生200円でした。
急な階段を上ります。新潟県長岡市にある山本五十六元帥の生家もそうでしたが、昔の建物は階段が急ですね💦
二階から見学します。
床の間には坂本龍馬の絵が飾られていました。
このピストルはレプリカ(偽物)です。
柱に弾痕っぽい凹みが残っていますが、皆が触るのでツルツル状態になっていました。もちろん私も、ナデナデ&サワサワしてきましたよ
入口近くの柱に刀痕っぽい凹みがありましたが、やはり原型を留めていません。
素敵な眺めです
この部分(窓と部屋の間)は何の為にある空間なのでしょうか?広縁にしては幅が狭く、通路としても1人通れるかどうか…
一階に下ります。
昔白刃の裏梯子 お龍さん恋の通路の裏梯子
1866年1月23日の深夜2時頃に坂本龍馬の襲撃事件が起こりました。伏見奉行の捕り方約30名が寺田屋を包囲したのですが、ここ異変にいち早く気づいたのが坂本龍馬の妻で、当時仲居として働いていたお龍(おりょう)という女性です。
お龍はお風呂に入っていたそうですが、異変に気付くとほぼ裸のまま階段を駆け上がり、二階にいた龍馬に危険を知らせたのだそうです。
こちらは当時のお風呂を再現したもの。
一階にある部屋には、坂本龍馬関連の本やグッズが保管されていました。
この部屋は寺田屋騒動があった場所なのだそうです。寺田屋は1862年4月の寺田屋騒動、1866年1月の寺田屋事件と、幕末に大きな事件が二件発生しています。
写真や置き物、資料などが展示されています。
天保年間改装の際、島津家より贈られたる大黒柱と書かれています。
神社やお寺でもないのに絵馬が納められています。内容は坂本龍馬に関するものがほとんどで、日本語の他に外国語で書かれた絵馬もありました。坂本龍馬って人気が高いのですね
外に出ます。
坂本龍馬の碑
女将お登勢と寺田屋の由来碑
坂本龍馬像
土台の上部に坂本龍馬先生、右下に伊助の銘が刻まれていました。
お登勢明神
小さな祠と壺が置いてありました。寺田屋六代目女将であったお登勢さんをお祀りしています。
寺田屋を見学して満足したので、納屋町商店街まで徒歩で移動します。
納屋町商店街
アーケードになっています。錦市場と比べると、人通りは少なめですね。
ササキパン本店
昭和レトロなパン屋さん。私はYouTubeでこのお店を知りました。懐かしい菓子パンが店頭に並べられています。1個160円〜くらいでしょうか。
私がササキパンで買ったのはピスタチオクリーム入りのコッペパン・サンライズ・メロンパンの三つです。一般的なメロンパンがサンライズで、メロンパンと書かれているパンはラグビーボールのような型をしていて、中に白餡が入っていました。サンライズに比べてしっとりとしていてとても美味しかったです
次回京都に来た時には、この白餡入りのメロンパンをたくさん買って帰ろうと思います
鳥居⛩️が続いている小路を通り抜けます。
伏見酒蔵小路
こちらのお店では18蔵元の日本酒のきき酒や限定酒が飲める酒蔵カウンターと専門料理店8店舗が入っており、伏見の美味しい日本酒とお料理を同時に楽しむことが出来ます。
↓伏見酒蔵小路のURLを貼っておきます↓
十八蔵のきき酒セット 2430円
伏見酒蔵小路で一番人気の十八蔵きき酒セットを注文しました。小さなグラスが並んでいて、とてもお洒落ですよね。旅行系YouTuberが動画内で紹介していたのをみて、伏見に来たら絶対に注文しようと決めていました。伏見にはたくさんの酒蔵がありますが一軒一軒まわるのは時間的に大変なので、一箇所で色々なお酒を飲むこと=利き酒が出来るというのは本当に嬉しいです
写真左上から順番に飲んだお酒のリストです。酒蔵の名前と銘柄、お酒の種類の順に書いてあります。飲んで美味しかったお酒には先頭に◎や◯を付けました。これはあくまでも私の好みなので、無印だからといって美味しくないわけではありません。
◎北川本家 富翁 プレミアムエール 純米酒
増田徳兵衛商店 月の桂 中汲み にごり酒 純米酒
月桂冠 大吟醸
◯京姫酒造 京姫 匠 純米吟醸
◯齋藤酒造 英勲 古都千年 純米吟醸
◯玉乃光酒造 備前雄町 純米大吟醸
平和酒造 慶長小判 純米大吟醸
◎都鶴酒造 都鶴 純米吟醸
◯松山酒造 十石 純米吟醸
◯松本酒造 桃の雫 山田錦 特別純米酒
東山酒造 魯山人 特別純米原酒
宝酒造 松竹梅 豪快 山田錦 特別純米辛口
招徳酒造 花洛 生酛 特別純米酒
◯キンシ正宗 上撰 荒武者 普通酒
豊澤本店 豊祝 生原酒 普通酒
山本本家 神聖 濃醇 普通酒
城陽酒造 たれくち 無濾過生原酒 普通酒
黄桜 花祥風 大吟醸
リストの上のほうに◎や◯が多いのは、先に飲んだからというのも大きいと思います。
正直な話、十八種類も利き酒をしていると途中から舌が馬鹿になって味や香りの違いがわからなくなってきます
伏見のお酒は「辛口」と書いてあっても、いうほど辛くはありません。どちらかというと甘くてフルーティーなお酒が多いです。
もっとも、私が普段から新潟のお酒(※菊水酒造の辛口がお気に入り)ばかり飲んでいるからそう感じるのかもしれませんが…。
おつまみはハムとおばんざいセットを注文。
明太子の天ぷらも注文。日本酒が進みます❤️
日本酒好きには伏見は最高ですね
以前Kindleで読んだてらいまきさんの「きょうも京都で京づくし」というコミックエッセイで伏見が紹介されており、「鳥せいさん(鶏料理のお店)と藤岡酒造さん(酒蔵)がオススメ!」と書いてありました。
今回は時間的な都合もあり、行くことが出来ませんでしたので、次回伏見に来る機会がありましたら是非行ってみたいと思っています。
真夏の京都旅行1日目は、こんな感じでした。
次回へ続く