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★91位
【She's A Woman】
<Single & PAST MASTERS Vol.1>1964.11/27=3:02=
武道館の日本公演でもお馴染みの、ポールの書いたR& Bスタイルの傑作。
初期の、普遍的なR&RやPOPSなどから進化して、アーシーなロックを書こうとしていたのが、シングルA面の“I Feel Fine”と、B面のこの曲ではなかろうか。
なので、曲が足りなかったアルバム「BEATLES FOR SALE」にも収録していないのは、明らかに収録するには先を行く2曲だったからであると思うのである。
そう、正に革命的な2曲だったと歴史は教えてくれている。
1964年10月8日、セント・ジョンズ・ウッドを歩きながらポールは曲が浮かび、その日のうちにアビイロードスタジオで録音。
上記で書いたように、シングル“I Feel Fine“のB面に収録されたので、後の赤盤やPast Masters Vol.1に収録されるまで、アルバムには収録されていない。
ポールが敬愛するリトル・リチャードからインスパイアされたと後に語っている。
ポールは、“ブルースを目指した曲。オフ・ビートを刻んだジョンはさすがだね”と言っている。
歌詞もポールのものだが、それまでのGirlからWomanを意識して使っている。
更に、ポールの歌詞にジョンがこの1フレーズを入れてきた。「Turns me on」という言葉だ。
これは、直訳すると“僕を元気にしてくれる”という、マリファナ絡みで使う言葉で、この言葉を口に出すことを彼等はワクワクしていたのだ。
レコード化した歌詞で、こういう隠語をったのは、これが最初だった。
これは、この歌詞を書く5週間前に、ボブ・ディランに勧められて、初めてマリファナを吸ったことと大いに関係があるだろう。
だが、後の“A Day In The Life”で使用した「Turns You On」という歌詞では放送禁止処分となってしまうが、この曲に御咎めが何もなかったのは、この当時、取り締まる当局側もまだドラッグカルチャーを学んでなかったからだろう。
イントロは、裏のリズムから入る変則的なもので、E7→ D7と弾き、→ A7となるところで、BassとDrが加わってくる箇所で、ジョンのギターのカッティングの裏打ちが明確になり、このまま曲の最後まで弾き続ける。
なかなか捻りの効いたイントロである。
ポールの当時の自信作の1つだが、ピアノもまだお世辞にも上手いとは言えない時期だ。
一気に、全部で7テイク録音し、6テイク目を使用。それに、ピアノとチョカルホ等を加えて、アッという間に完成してしまった。
演奏は少々粗いとは思うが(でも、センスはある!)、街中で曲が浮かび、翌日にレコーディングを終了とは、この頃のBEATLESは神懸かり的としか言いようがない。
ポールの最後のシャウトも聴きものだ。
余談だが、日本公演で、ジョージはこの曲で愛想良く笑顔で何度も手を振っているが、何をするか分からないジョンとかならまだしも、バッキングの多いジョージが何で演奏してないの?とこれが中学生時代には不思議だったが、後に真相が判明した。元々、ジョージは2コーラス目からしかレコーディングしておらず、1コーラス目はやることがなかったのである(笑)。
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