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★137位
【Free As A Bird】
<ANTHOLOGY 1>1995.12/4=4:24=
解散から25年後、ジョンの死から15年後の1995年12月4日リリースされた23rdシングル。
同年11月20日にリリースされた「Anthology 1」からのシングル・カットであり、正に、実に25年ぶりのオリジナル・シングルとなったのである。
元は、「アンソロジー」の企画で、ジョンが1977年に書いた未完成曲を、ヨーコから預かったポールが、ジョージと補作し、ジェフ・リンの協力を得て完成させた曲である。
もちろんリンゴも交え、レコーディングしたのが、この曲だ。
1995年当時、まさかBEATLESの新曲を半世紀ぶりに聴けるとは夢にも思わなかった。
基本は、サビと大まかなヴァース部分しかなかった曲を、ポールがブリッジ(というかアウトロかな)部を作曲している。
いわゆる、BEATLES時代に良くやっていたジョンとポールの手法でもある。
だから、違和感がない。しかも、あの頃の”らしい“メロディで感慨深くなる。
冒頭のリンゴのドラム1発で感涙。ああ、BEATLESだ、と。
ジョージは、2コーラス目のブリッジ部を短く歌い、続けて間奏のスライドギターを聴かせる。ああ、良いなあ。
しかし、形的には、BEATLES時代にはなかった、ジョン・ポール・ジョージの3人がソロで歌うという“初”の試みまである。
この曲にでポールは、ベース、コーラス、アコギ、ピアノを担当しているが、余り出しゃばらずに、むしろジョンの存在感を大切にしている印象がある。
作ったのはジョンのソロ期のものだが、作風が中期ビートルズの作風で、それを後期BEATLESが演奏しているような出来になっている。
嬉しいのは、活動時には使わなかった、ウクレレやスライドギターの音が入っていることもことだろう。
難点を言えば、やはり、ジョンの録音した状態が良くないので、サウンドは重ねたり編集できても、ジョンの歌だけはそうはいかないので、バランスが悪くなっていること。
但し、その状態の良くないジョンの声が、”良き時代“のジョンの少しザラついた感じに聞えたりして、初期BEATLESを思い出させてくれたりもする。
この曲のPVにも驚かされた。
あの時代の彼等の曲名や歌の内容などに関わる映像が途切れなくずっと流され続けていく。この編集技術も凄いが、情報量もまた凄いのだ。
「A Day In The Life」の中で交通事故にあった男や、「Mr. Kite」「Helter Skelter」「Strawberry Fields」 などがヴィジュアル化して次々と登場してくる。
まるで、BEATLES史を辿って、完全にノスタルジーに浸れるのである。
この曲を、ジョージ・マーティンがプロデュースしていたらという声も良く聞いたけれど、確かに、それは一理あるのだが、ジェフ・リンは良くやったと思う。感謝したい。
エンディングにジョンの言葉“Turn That Nice Again(また上手くいった)”を逆回転で録音し、BEATLESらしいひねりを加えてるのがナイスです。
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