★138位
【She Came In Through The Bathroom Window】
<ABBEY ROAD>1969.9/26=1:52=
かのAbbey Road後半のメドレーの中の1曲である。
ある日、ポールの家に入った空き巣が女性(知り合いだったとも)で、彼女は風呂場の窓から侵入したそうで、ポールは、この出来事からインスパイアされてこの曲を書いた。
但し、ダブルミーイングか否か、ヨーコのことではないかという推測もある。
ちなみに、ジョンは”それはリンダだろう“と、ワザと言ったりしている。
倦怠感漂う曲でもある。しかし、曲はカッコいい。
完全にポールらしい曲なのだが、ジョンが書きそうな曲でもあるのが面白い。
ポールのVoは、ダブルトラッキングで歌われている。
サビで入ってくるジョンの下のパートのハモリもなかなか渋い。
ジョージの深いディレイのギターが味を出しているし、圧巻なのがポールのベースだ。
名盤Abbey Roadには、ポールの圧倒的なベースプレイがそこら中に聴けるが、この曲でのプレイは隠れた名プレイと言って良い。
この曲が最初に取り上げられたのは1969年1月22日。アップル・スタジオにて。「ゲット・バック・セッション」の中で一度録音されている。
この時のVer.は、かなりテンポが遅く、ブルージーなVer.だった。
再び、録音が再開されたのは同年7月25日。アビイ・ロードスタジオにて。
前曲である“Polythene Pam”と繋げて録音されており(2曲で1曲…メドレー)、ベーシックを39テイク録音された。
ピアノ、エレピ、ヴォーカル、アコースティック・ギターが第39テイクにオーバーダブされた。。
3日後に、Vo、パーカッション、ギターが録音される。
ちなみに、この日(7/28)に、アルバムAbbey Road後半のメドレー曲の全てがステレオミックスされて、仮に繋ぎ合わせる作業が行われた。
そうそう、このレコーディング中に、良いフレーズが思い浮かばないリンゴに対して、ジョンがしびれを切らし、それ以上のレコーディングを拒否した。
リンゴは、その夜、黙って、オーバーダブして差し替えたが、今のようにクリックもない時代である。リンゴは自分のプレイを聴きながら叩いて録音した。さぞかし大変だったと思う。
しかし、それは素晴らしいリズム感のプレイで、元のプレイより良いものだった。いかに、リンゴがリズム感の素晴らしいドラマーだったことが分かるエピソードなのである。
この曲は、ジョー・コッカーにプレゼント(カヴァー)されたが、かつてのWith A Little Help From My Friendsの名カヴァーに対する、お礼とも言える。
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