鳥居 祐一オフィシャル ブログ「賢者との出逢いと交流」Powered by Ameba

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昨日からラスベガスに来ています。毎年、年に1回の楽しみがこのラスベガスへの一人旅。ワイフには結婚当初からこの我がままを聞いてもらっており、申し訳ない気持ちです。独身の頃は年に5~6回は行っていたのだが、今では1~2回しか行けない。それだけにこの貴重な時間を楽しみ、1人で1日6~7時間ブラックジャックのテーブルに座っている。


ところで私はANAのファンである。世界のエアラインの中でもANAはトップのクオリティーを誇り、世界のビジネスマンにも人気がある。片やJALがああなってしまったのも何となくわかる気がする。オペレーション・サービス・人材ともに明らかにANAとの差は歴然としていたと思う。クルーの1人1人の能力の差はないだろうが、トップの企業理念と経営戦略の差が、この10年で企業として大きく差がついてしまった結果だろう。


実は10数年前に一度だけ、JALの国際線(SEASONS)に乗ったことがある。窓側の席をアサインしたが、機内で通路側と分かる。大した問題ではなかったが、『どうもスイマセンでした』といって終わり(笑)。米国のエアラインでは何らかのコンペンセーションをオファーしてくれる場面だが、何もなかったのでちょっとビックリした。CAの方も疲れていたのか笑顔がなかったのが印象的で、それ以来、私はJALには乗っていない。お客の心理なんてこんなものだろう。


ANAが国際線に就航したのが、たしか1986年。当時の国際線では、JALに相当な差をつけられていた。しかしANAは以来、この24年間で様々な企業努力をし、思い切った戦略を打ち出してきた。その中で最大のヒットはUAなどの連合であるスターアライアンスに加盟したことだろう。これにより、日系エアラインが如何に高コストの運営をしていたかが分かり、情報の量と質ともに大幅に向上した。

法人よりも個人を大事にする米系エアラインのマイレージプログラムやフリークエントフライヤーに対する様々な特典やサービスは、当時斬新だった。目先の収益を追ったJALと、10年後の将来を見据えたANAの考え方が今の2社のポジションを表しているといえよう。