ハリケーン・カトリーナの続報です。時の経過と共に被害が拡大しており、胸を痛めます。現在も数万人が自宅から非難出来ず、助けを求めているが難航している。

ニューオーリンズ市内の水を全て排水し、乾くまでに半年から8ヶ月はかかるそうで、被害地域もイギリス国土に匹敵するほどの広範囲に広がっている。おそらく最終的には1~2万人の犠牲者となろう。

お隣のテキサス州では、30万人近い被災者を既に受け入れており限界に来ている。残された住民は不衛生で治安が悪い中、途方に暮れている様子が分かる。

そしてここに来て、人権問題が勃発した。

被害のあった南部のルイジアナ・ミシシッピーそしてアラバマ州は全米で最も貧しい地域として知られている。貧困層の割合は全米平均の3倍の28%で、車もホテル代もなく、家に残らざるを得なかった人も多くいた模様。
テレビを見てお分かりの様に、被災者の多くが車も買えない黒人の貧困層だ。(マイカーを持っている人は、ほとんどが前日に避難している)

ブッシュ政権は典型的な共和党として知られ、メンバーもWASPで固め、排他的と言われている。政府の援助の遅れを非難されており、現場では黒人の貧困層に対する差別が明るみになってきた。対応が後手後手になった行政の不手際に地元議員たちは、連邦政府に対し「黒人ばかりだから助ける気がないのか!」と非難した。大統領のイエスマンであるライス国務長官が一生懸命にその様な事実はないとPRしているが・・・・・。

そもそもイラク戦争に莫大な戦費を使わずに、もっと国内に目を向けるべきだった。ブッシュ政権の試練は続きそうだ。