米国のスノー米財務長官の後任人事は、ゴールドマンサックス 会長のヘンリー・ポールソン氏に決定しました

当初はドル安容認派のエバンス商務長官の就任説が流れたため、ドル円は111.63まで高値から1円以上下がったが、ポールソンの就任報道で一気にドルの買戻しがあり、ドルは111円台後半から112円台半ばまで戻しました。

金融に明るいポールソン氏の次期長官への就任を、市場はドル買い
という形で好感した動きになりました。

ゴールドマンサックス会長といえば、10年前のクリントン政権時のルービン財務長官も同じキャリア。
ルービン氏は「強いドルは国益」と唱え続け、79円だったドル円相場を一気に140円台まで持っていった辣腕です。
ポールソン氏も同じウォールストリートのドンで、自分の息がかかったところに利益を誘導するドル高政策を取る可能性が高いでしょう。

金融界の人間は強いドルを望みます。
逆に製造業の人間はドル安を望みます。

ブッシュ大統領もルービン氏が余りにも素晴らしい仕事をしたものだから、同じ人種を財務長官に据え、「夢よもう一度」を狙っているのか??
11月の中間選挙を控えて要の経済閣僚を交代させ、堅調な景気をアピールして低迷する政権支持率の回復を狙っているのは間違いないでしょう。なにせ支持率が史上最低の30%ですからね(笑)

ちなみにクリントン政権は、米国民にとって最高に幸せな8年間でした。特に後半のルービン氏就任後は、株価は暴騰するわ、住宅も上がるわ、失業率は下がるわ、インフレ率や税率は変わらずと、いいことずくめだった。

あれほどのスキャンダルを乗り切れたのも、クリントン氏が優秀なブレインに
支えられ、ITバブルの恩恵もあって米国経済がウハウハだったことが大きい。
そう。クリントン氏は歴史に残る強運な大統領なのです。
そういえばどこかの国の首相に似ていますね(笑)。

ちなみに次期財務長官に指名されたポールソン氏の年収って2,980万ドル(33億円)だそうです。
ひぇ~~。やっぱ金融って儲かるんですねぇ~(笑)。