トランプ米政権が日本にイランとのほ原油取引停止を求めてきた。

はっきり言えばこういう事だ。

トランプ大統領が安倍総理にこういう難題を突きつけたことになる。

「イラン産の原油は買うな!」

これはトランプ米政権がイラン核合意を離脱して放つ経済制裁の一つだ。

27日の朝日新聞によると、今月19日に米政府高官が来日。外務、財務、経済産業各省や関連企業に、イラン経済制裁の内容を説明した上、原油の輸入停止を求めたという。

日本側は回答を保留したもようだ、と朝日新聞は伝えている。

日本のイラン産原油の輸入量は昨年度、年間約960万キロリットル。輸入量全体の約5%を占め輸入先としては6番目に多い。

安倍総理はアメリカの防衛装備品を買ってくれ、とトランプ大統領に言われるとあっさり快諾。もうトランプの犬状態をさらけ出しているが、さぁ、さぁ安倍さん、イラン産原油の問題どうするのかな?

私がイラン・テヘラン特派員時代の1980年代前半、79年のホメイニ革命後、アメリカ大使館人質事件の影響でアメリカ初め西側諸国は一斉にイランとの外交関係を断絶した。

そうした国際情勢の中で日本だけはイランとの外交関係を維持した経緯がある。

その時の外務大臣が安倍総理の父、安倍晋太郎さんだった。

安倍外相は日本とイランの友好関係に積極的で、私もテヘランで安倍外相の会見に何度か出ていた記憶がある。

イラン原油は当時は今より日本の生命線だった。だから日本の国益を考えれば、いくらアメリカがシャカリキになって日本に断交を迫ってもそれは呑めない話だったはずだ。

それを担っていたのが安倍晋太郎氏である。

さぁ、息子の安倍晋三くんはどうする?

アメリカの言いなりになるのか?

日本の国益を守るのか?

安倍晋三くん!

トランプの犬だけにはならないでくれよ!