本当にこれはもう私ごとなのでブログで取り上げるのも、何だか恐縮してしまうのだが、心底驚いたことなので、すみません、書かして下さい。

私は今年の春ぐらいから俳句を始めた。
正確に言うと、「天穹」という俳句の結社の門を叩き、その中で「幸鷹会」という20数人からなる会に所属した。

月に一回句会が開かれ、その月の兼題に沿って6句提出する。

事前に全員の投句が無記名で配布され、各自はいいと思った7句を選び(選句)、
句会の席上で披露される。

一番いいと思った句には「天」を夫々が付け、各自は感想を述べる。また主宰の講評があり、質疑応答などで大体2時間の会。

まぁ、それなりに頭を捻って楽しい時間を過ごすのだが、先日の10月の句会である驚きに遭遇した。

ある古参(先輩)の同人が一枚のペーパーをさらりと私に手渡した。

「こんなもの見つけましたよ」

それは角川の月刊誌『俳句』の1ページのコピー。

えっ?何何?

と見入る私。

それは2012年2月号の1ページで、

「平成俳壇」(大牧広 選)

とページのタイトルが振ってある。

そこには「推薦」「秀逸」「佳作」のランクがあり、どうやら「推薦」が最高ランクらしく5句が並んでいる。

これがどうしたの?

位の気持ちで見ていた私は「えっ!」と5句の内真ん中の句に目が吸い寄せられた。

「夏の果鳥越俊太郎勁し」(岡山市 神崎正道)

再び えっ?えっ⁈、なんじゃこれ?

私のフルネームが俳句の中に書かれている。

想像した事もない事態が眼前に展開されている。

驚くよねぇ!

下段に大牧広氏の選評があり、それを見てああそういうこと!と思った。その選評をここで披露するのはちょっと気が引ける。
引けるが、これは致し方がない。そのまま
引用しておく。

「鳥越俊太郎は大病のあと今は元気にテレビ等に出演している。彼はいつも良心的な正論を述べていて見守っていて現在の勁い心を感じ入っている。季語が深い」

ここまで言われると照れる。

やっぱり止めようか、と思ったが、まぁ、5年前の話だ。いいだろう!

と自分を許した。

うーん、まだ実は迷っている。