毎日新聞が7日付夕刊特集ワイドでかつて問題になった官僚二人の人事について
「忘れていいの?二つの人事」
と特集を組んでいて、私も
ああ、そうだ!
と改めて思い出した。
人間、次々と起きてくる出来事の前に前のことはじゃんじゃんわすれていくんだよねぇ。
国税庁の新長官になった佐川宣寿氏のことは、税金の痛みを知る身としては忘れようとしても忘れられない存在だ。
だから先日このブログでちゃんと指摘しておいた。
ご覧頂いた方もいらっしゃるだろう。
こちらは続報があるので紹介しておこう。
7日付東京新聞の一面下に
「佐川国税庁長官の
罷免求め署名続々」
「市民団体『森友問題幕引き許さな
い』」
その中で署名に賛同したある鳥取県税務職員の言葉としてこう書かれている。
「税務職員として仕事がしにくいので、早く辞めてくださるようお願いします」
と、ここまでは続報ね。
私が忘れていてあ、こりゃいかん!と思ったもう一つの人事だ。
一時期ひとしきり話題になった経済産業省のある女性官僚がいる。
ネット上で見つけたある記事の見出し。
【経済産業省の現場からの告発】
「谷査恵子さんのイタリア赴任は昭恵氏をかばい続けた論功行賞」
これは全経済産業労働組合副委員長、飯塚盛康さんの言葉だそうだ。
官僚の世界には、実は
キャリア
ノンキャリア
という厳然たる身分の違いがあるのをご存知だろうか?
正確に言うと、
「国家公務員採用総合試験(旧一種)」
を通った所謂キャリア組と、
「国家公務員採用一般試験(旧二種)
を通った所謂ノンキャリア組
との二種類の官僚がいるんですね。
この違いは大きくて出世や待遇がまるで違うんだそうです。
私も毎日新聞のテヘラン特派員をしてましたので、大使館に於けるキャリア組とノンキャリア組との違いはよくわかる。
で、今回不思議に思ったのは谷さん、イタリア大使館の一等書記官におなり遊ばしたことだ。
大使館、それもヨーロッパの格上と見られるイタリア大使館の一等書記官だ。
すごいなぁ!
と単純に思ったが、さて、谷査恵子さんてキャリア組だっけ?とおもったら、それが違うんだよね。
谷さんは東大卒だけど、ノンキャリア組なんだ。だからこの人事は関係者には驚愕と違和感で迎えられてしまった!
安倍昭恵夫人を守り通した異例の『特別な配慮』であり、もう一つ。
『余計なことはしゃべるな』
という脅しにも似たメッセージが、この人事には込められている、と毎日新聞には書いてある。
ふーん、そんなもん!
怖いねぇ!
海外の大使館ならセキュリティも厳重で取材記者の接触も難しそうだ。
それより前にメディアがちゃんとこの問題記憶しているかどうか?こっちの方が心配だよねぇ!